11月1日に氷上郡6町が合併し、丹波市が誕生した。誕生を記念して、というと大げさだが
無線で丹波市初移動運用しようと粟鹿峰(粟鹿山)に向かう。青垣町に入り、佐地神社で右
折し橋を渡ると佐地神社の裏手から煙が出ている。何かしら?と見ると斜面全体が崩れてい
る。先般の台風で崩れたのだ。それにしてもこんな山崩れは丹波ではあまり例がない。
稲土に入り西山を過ぎると、通行止めの看板。山沿いの細い道を迂回すると、通行止めの
先の道は大きくえぐられ、道のほとんどがなくなっている。浄丸さんの横を通ると小さなユンボ
が境内に置いてある。林道には土砂が少しあるが、十分通行可能。
「この分ではゲートまで車で行けそうやね。」
今日は、ゲートまで車で行ってそこから山頂まで歩く予定だ。
採石場跡あたりで上から軽の4WDが下りてきた。道の状況をたずねると、この先は台風で
通行不能とのこと。ここに置いて歩いた方がいいと言われる。ゲートまではあと2kmほどはあ
るだろう。まっ、いいか、ここから歩いていこ。 |
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山は崩れ |
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アスファルトは大水でめくれあがっています |
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歩き始めて200mも行かないうちに大きな木が倒れ、道路をふさいでいる。川の向こう側を見
ると山が崩れている。風と雨の威力を改めて思い知る。その先は路面のアスファルトがめくれあ
がり流されている。
「こんなものでも流してしまうなんてほんまに水ってすごいね!」
道路が復旧するには、かなり時間がかかりそうだ。 |
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ゲートまで来ました |
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歩き始めておよそ40分ほどでゲートに着く。本来はここから歩くつもりだったのでかなりの時間ロ
スだが、黄葉の山や木々を見て歩けたのでそれほど時間を感じない。ここまで来るまでにも土砂が
道路に流れ込んだり倒木が道をふさいだり、また路肩が崩れたりしている。赤ペンキで印がしてあ
るので道路の点検がなされたようだ。
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実際はもうすこしきれいな黄葉 |
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青空に紅葉が映えます |
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ゲートから山頂まで「4,400m」の標識がある。1時間あまりかかりそうだ。道路上に鹿の糞が
コロコロ転がっている。車や人がこないので鹿道路になっているようだ。 |
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道路沿いには気持ちのよい自然林が・・・ |
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池ヶたわの池 |
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上に行くに従い、倒木や土砂が少なくなる。道路沿いの斜面を見上げると自然林が広がっている。
粟鹿峰も植林される前はすばらしい雑木の山だったに違いない。こうして歩くと新しい発見があるも
のやね。
ゲートから2kmほどで島田さんと9月に歩いた遠阪峠からの分水嶺と合流する。たわになったとこ
ろで山東町側に池があるので、「池ヶたわ」と呼ばれているところだ。
たわから200mで展望台と山東町の当勝神社からの登山道が合流するところ。ゲートからちょうど
半分歩いたことになる。舗装路なので楽なように思えるが、ずっと登りなのでけっこうしんどい。山登
りでは使わない筋肉を使っているようなので、後で痛くなりそうだ。
中継施設が見えるようになったら頂上も近い。1カ所、路肩が崩れかけたところがあるので注意し
ながら歩く。
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頂上から山東町側 |
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ゲートから1時間あまり、ようやく一等三角点のある山頂に到着。父たぬきは、早速無線のアンテ
ナを立てている。鯉釣り用の釣り竿を伸ばし、それに手製のコーリニアアンテナをくくりつけただけの
簡単アンテナ。そこにハンディ機を接続する。サンドイッチで腹ごしらえをし、いよいよ丹波市初移動
運用。空き周波数をさがしてCQを出す。何局かお声がけいただく。
1時間ほど経ったとき、若い男性が登ってこられる。当勝神社から来られたようだが、林道が崩れ、
道も不明だったそうだ。院生で来春には就職も決まっているとのこと。この後、千ヶ峰へ向かわれる
とのこと。近畿100山をめざしておられるようだ。変なおじさんとおばさんが無線をしていて驚いたこ
とだろう。
扇ノ山のOAPさんとも交信しているうちに黒い雲が上空に広がってきたので撤収にかかる。
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頂上から床尾山系 |
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下山は来た道を引き返す。下りなので登りよりもスピードアップ。ゲートまで1時間もかからなかっ
た。
無線でお相手いただいた局長さん、ありがとうございました。 |
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行った日 |
04 11/3(水) |
行った人 |
たぬき二人 |
山行タイム |
車8:25〜ゲート9:10〜山頂10:20ー12:30
〜ゲート13:20〜車13:45 |
2.5万図 |
大名草 地図です |
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