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福知山市新庄付近からの姫髪山 |
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姫髪、何とも麗しい姫君を連想するが、この名の付いた山が福知山市にある。福知山市内から
よく見え、毎年8月16日には山腹に「大」の字が輝く。丹波大文字と名付けられ、1952年から
行われている行事だそうだ。
また、特徴のある山容は周りの山から見つけやすく、私はいつも同定の目印にしている。
早昼を済ませ、福知山へ向かう。市島まで来て忘れ物に気づき、引き返す。40分のロス。せっ
かく早く出てきたのに・・・。出発を慌てたために、かえって遅くなってしまった。(-_-)
姫髪山へは麓の長安寺から登山道があるので、9号線から案内板に沿って長安寺へ向かう。
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山登りイベントが終わったばかり |
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谷から尾根へ |
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駐車場に着くと、たくさんの車に、ザックを背負った人々。一段上の広場ではテントを片づけている
人もいる。エプロンをした女性が車で帰って行かれる。尋ねると、午前中に地元のイベントで姫髪山
の登山会があったらしい。そのあと、広場でてんぷらをした、と言われる。
「なんで天ぷら?」
長安寺はもみじ寺なので、もみじのてんぷらでも作られたのだろうか・・。
準備をして出発する頃、役員の方々が片づけを終えて帰って行かれた。でも、まだ煙が・・・。
登りは、山頂から南へ延びる尾根からと決めていたので、お墓から上がったところで登山道と別れ
南西の谷から鞍部に出る。
倒木があるものの、何とか歩ける。P247の北の鞍部だと思っていたが、南に出ていた。
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尾根にはこんな道も・・・ |
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こんな道も・・・ |
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しばらく藪っぽいところを歩き、P247の北の鞍部付近からよく歩かれた道になってきた。これ
なら棚野坂と変わらないね。(^^)
こんなによく掘れているということは昔はよく通られたのだろう。山頂まで続いているのかな?
南北に長い尾根を過ぎるといよいよ姫髪山への急登。直下の鞍部は背丈ほどの篠竹に覆わ
れ少し歩きにくい。
登り始めると篠も少なくなり、踏み跡をたどっていく。足下に気をつけながら、目は周囲をキョ
ロキョロ。この尾根のどこかに大きな岩があるはず。平坦な尾根にあると思っていたが、見つけ
られずにここまできた。
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大きな岩の下に・・・ |
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役行者像 |
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先を行く父たぬきが
「あった!」と歓声。目の前に巨岩が!目的の行者岩発見!
「石仏がないか、捜して!」
下から叫ぶ。
「ないなあ。」
「もっとよう捜さないと!」
私も周囲の岩の陰を捜してみる。
「あった!」
父たぬきが立っている方へ急いで行ってみる。岩陰に役行者像がひっそりと・・・。花筒やお賽銭を
入れたワンカップの瓶もある。しかし、長い間お参りされた形跡がない。
行者像は西の方を向いている。行者像のそばに立って、行者像が向いている方を見ると黄葉した
木々の間からまぶしい陽がさしている。
この役行者像は麓にあったものを大正時代にここへ安置したという。昭和の中頃までは行者講が
あり、お参りもされていたようだ。今は訪れる人もなく、静かにたたずむ行者像。柔らかな笑みをたた
えたお顔が印象的だった。
登る前に登山会の方に尋ねると、そんな石仏は知らないです。と言われていたので、大門集落か
らお参りしていたものと思われる。
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姫髪山山頂 |
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姫髪山山頂へは行者岩から10分もかからない。藪をかき分けて出ると、山頂の少し東。午前中
のイベントのために笹が刈り払われている。
山頂は木々に囲まれ、三等三角点(406.1m 点名姫神)がちょこんと埋まっている。いくつかプ
レートもある。
城跡とも言われているそうだが、そのなごりは見いだせない。
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火床最上部から福知山盆地を眺める(左:鬼ヶ城 烏ヶ岳 中央:福知山市街 右:親不知) |
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展望がないので東へ少しだけ歩き、大文字の火床の最上部に出る。
「大展望!」
眼下に福知山盆地が広がる。霞んでいなければすばらしい展望だ。由良川を挟んで烏ヶ岳、鬼ヶ
城。南には荒木山、親不知。荒木山の左肩には高谷山が霞んでいる。真下に長安寺、大きなお寺
やねえ。
景色を見ながらのんびりおやつタイム。お昼頃の雨もどこかへ行き、青空が広がってきた。
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火床を下る |
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陽も傾き始めたので下山にかかる。火床の間を滑らないように下り、軌道を跨ぐと尾根の方へ続い
ている。午前中にたくさんの人が歩いた跡が残っている。ちょっと急なところには段が作ってある。 |
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北には天ヶ峰とその左に千丈ヶ嶽 |
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鞍部から下る |
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少し開けたところから先日歩いた天ヶ峰が見える。その左奧は千丈ヶ嶽か。天ヶ峰に登る途中で
姫髪山が見えていたが、こちら側から見るとこんな風に見えるんやね。
尾根の鞍部まで下りると木の小屋がある。ちょっとした広場である。時間があればこのまま尾根
を進むつもりだったが、時間が遅いので登山道を下る。
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林道終点におりたつ |
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薬師堂 |
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植林の中をつづら折れに下りると軌道の始点に下りたつ。そこからは広い林道。登りに使った道と
合流し、お墓のそばを歩いていくと、立派なお堂が目に入る。近寄ると、薬師堂と書いてあり、いわ
れを読むと、中の薬師如来はかの麻呂子親王の作とか・・。先日天ヶ峰の頂上付近にあった丸子親
王(麻呂子)の伝説がここにもあったのだ。
格子越しに中を覗くと、黒い薬師如来座像がある。その後ろに厨子がありその中には薬師如来立
像があるらしい。33年ごとに開扉される秘仏ということだが、次回のご開帳はいつなのだろうか。
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本堂 |
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黄葉し始めたもみじ |
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本堂も立派である。枯山水のお庭はきれいに掃き清められ、泥のついた登山靴で歩くのは少し
気が引ける。水琴窟の音に耳を傾けているとちがう世界にいるようだ。もみじ寺と言われているの
でもう少しすれば、お庭のもみじも黄葉を迎えるだろう。
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大銀杏 |
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参道を少し下りたところに大きな銀杏があり、「薬師如来 御霊木」と看板が立っている。
樹齢千年、乳根が垂れ、樹齢を感じさせる。
来たときは賑やかだった駐車場も閑散とし、広場ではまだ煙がくすぶっていた。傾きかけ
た陽の中を、姫髪山に見送られながら家路につく。
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行った日 |
05 11/3(木) |
行った人 |
たぬき二人 |
山行タイム |
駐車場13:15〜行者岩14:10ー14:15〜山頂14:20ー
14:40〜長安寺15:10 |
2.5万図 |
福知山西部 山行地図 |
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