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なぜか、この季節になると大江山へ行きたくなる。父たぬきは大峯山へ行っているので、一人で
大江町へ向かう。
昨年の台風で通行不能となっているところもあるので、いつもの鍋塚・鳩ヶ峰の鞍部まで行ける
かどうかわからなかったが、迂回路を通って駐車場まで上がることができた。
駐車場にはすでに1台停まっている。私のすぐ後に2台上がってくる。それぞれ単独の男性が下
りてこられた。
準備をして無線機のバッテリーを調べようとスイッチを入れると、うんともすんとも言わない。
「あらー、バッテリー切れ!」
他に忘れ物はないか、よく確かめて出発する。今日は、鍋塚から鬼の岩屋へ行ってみるつもりで
ある。
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ウツギの向こうに鳩ヶ峰 |
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ウワミズザクラ越しに鍋塚 |
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ピンクのタニウツギがまだ残り、白いウツギ越しに鳩ヶ峰と千丈ヶ嶽が丸い。大江山はいつ来
てもいいなあ。
ホトトギスがのどかに歌っている。それに呼応するようにうぐいすの谷渡り。のんびりと登る私の
調子に合わせてくれるかのよう。
鍋塚が見えるようになると、終わりかけのウワミズザクラが登山道を被っている。
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トウグミ? |
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イボタノキ |
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白い花が目立つ。ギボウシはまだ葉が小さい。何か花が咲いていないか、足下を捜しながら歩く。
鍋塚直下で、私より先に出発された男性とすれ違う。福知山から来られたという。次週の山歩きに
備え、トレーニングに来られたとか。福知山の山の情報をお聞きしお別れする。
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鍋塚から鬼の岩屋方面をのぞむ |
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ショウジョウバカマの種 |
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誰もいない鍋塚山頂。北にこれから向かう航空管制塔が見える。雲が上がり、山々が姿を現し依
遅ヶ尾山がいちばんに目に付く。
休憩をせず、そのまま北へ向かう。「急勾配 あわてずゆっくりと」という看板が立っている。そんな
に急な下りなのかな?今日は地形図を持っていないので、どれほど急なのかわからない。
丸太の階段が続き滑らないように気をつけながら下りていく。道の真ん中にショウジョウバカマ。種
が今にもはじけそう。
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夏の空 |
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温江への分岐 |
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勾配がゆると、温江(あつえ)への分岐。「南無妙法蓮華経?」と掘られた石碑が建っている。何の
ために誰が立てたのだろう?
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池ヶ成公園、加悦青少年山の家への分岐 |
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緑濃き道 |
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平坦な道をしばらく歩くと、小屋のある広場に出る。加悦青少年山の家への分岐らしい。ここからは
ミズナラの緑濃き道。気持ちがいい。
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オオバギボウシの葉 |
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鬼の岩屋 |
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こちらのギボウシの葉は大きく、瑞々しい。空は夏の色。しばらく歩くと、鬼の岩屋に着く。案内板
に説明が書いてある。入り口は小さいがかなり奧が深そうだ。源頼光が退治した酒呑童子が住ん
でいたのだろうか。
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展望台から |
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岩屋の周りはギボウシの青々とした葉でおおわれている。すぐそばに加悦町が建てた展望台が
あるので上がってみる。加悦町が一望の下。山の斜面はヤマボウシと朴の花が白く彩られている。
鬼の岩屋から引き返そうかと思ったが、航空管制塔まで500mほどなので行ってみる。登山道
脇にはウワミズザクラが小さい花をたくさんつけている。
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ウワミズザクラ |
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岩屋から10分で、山頂に出る。管制塔に近い山頂は、パラグライダーのプラットホームだった
のか板ばりの縁台のようなものが残っている。そこに北を向いて男性が一人座っている。大江
スキー場から舗装路を歩いてきたという。昨年の台風で道がひどく崩れていると何度も呟くよう
に話してくださる。
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航空管制塔近くのピークから宮津湾を望む |
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北には宮津湾が拡がり、海と山々を展望できる贅沢さ。高山、金剛童子山など丹後半島の山々
が意外に近くに見える。 |
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航空管制塔 |
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移動運用中 |
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航空管制塔の方へ行ってみる。ここまでは舗装路になっており、車で上がれるようだ。近くで無
線のアンテナを立てている車があるので、近づいて挨拶すると一度交信したことのある局長さん
だった。私のコールサインもご存じで、いろいろお話しを伺う。
管制塔は使用されているようで、上空は航空機の航路になっているとか。テロのときは、警官や
自衛隊の人たちが警備し、無線をしていると職務質問されたとか・・・。
ここは移動運用に最適のところだそうだ。交信のじゃまになるので早々に引きあげ、来た道を鍋
塚へ戻る。
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シライトソウ |
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ツクバネウツギ |
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同じ道でも逆に歩くと、往路では見つけられなかった花を見つけることができる。登りの続く階段
道の笹の陰にシライトソウを見つけたときはしんどさも飛んでいき、また元気が戻ってきた。花って
不思議だね。
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鍋塚から東を望む(微かに青葉山) |
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ヒメハギ |
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開き始めたシモツケ |
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鍋塚に戻るとちょうど12時のサイレンが加悦町側から聞こえる。お昼ご飯を食べ、下山する。す
こし展望がよくなってきたが、青葉山が何とか確認できるくらい。南には特徴のある五台山。
シモツケが開きはじめている。6月の末には登山道のあちこちでかわいい花を咲かせることだろ
う。
駐車場に戻り、車に乗ると、無線でOAPさんをコールしてみる。OAPさんは氷ノ山。今日は山開
きか何かで山頂はたいへんな人出とのこと。情報を交換して林道を下る。
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