志方城山(中道子山)
兵庫 加古川市

 前日の予報では雨は降らないという予報だったが、朝起きると冷たい雨が降っている。予定して
いた山行きは中止。加古川の山用品のお店へ行く。

 その帰りに、志方城山へ登ってみた。上の方まで車で行けるという話なので、山登りではなく、
車でのモービル登山になると思ったが、登山口から進入禁止で、麓の駐車場に車を置いて歩くこ
とになった。登山口には案内板があり、赤松円心の四男、氏則が築城したとある。

 無線機とお茶、コーヒーの準備だけをして登る。それでも父たぬきのザックはいっぱい。私は空
身である。
麓にあった石仏 登山口

 道は簡易舗装で、山腹を徐々にあがっていく。どんぐりの実がたくさん転んでいる。風の強い日
だったが、南側なのでそれほど吹かず、ひだまりハイクのよう。少し歩くとたちまち汗ばんできた。
 10分ほど歩くと、旧道の案内板がある。ロープが垂らされているので見上げると、大きな岩の下
に石仏が見える。登って行って覗いてみると、毘沙門天が岩の祠に鎮座している。いわれも何もわ
からないが、南の方をきっとにらんでいる。

 

 そこから5分ほどで舗装路は終点となり、擬木の階段を登っていく。下りてくる男女二組に出会
う。山頂でお昼を食べて下りてこられたようだ。

 大手門、櫓跡を過ぎると、石垣のあり、公園のようになっている広場に出る。弘法大師像や石
仏、八十八カ所巡りの石仏、戸も何もない開けっぱなしの小さな寺院? 等々、見るものがたく
さんある。

  

 本丸跡である山頂は一段高くなり、かなり広い。なんと立派な一等三角点が石碑のそばにあり
ちょっとびっくり。赤松城趾と掘られた立派な石碑があり、少し目立たないかもしれない。

 案内板によると、山頂一帯に遺構があり、なかなか大きな城であったようだ。 

 城跡の南東のベンチに荷物を置き、お湯を沸かしてコーヒータイム。すぐ下に権現湖、その北に
山陽道を挟んで、小野アルプスの紅山がピンクの肌を見せている。南には明石海峡大橋とそれに
淡路島と続く淡路島。瀬戸内海には大きな船が行き交い、陽の光が柔らかだ。北の方はまだ雲
の中。それでも時間が経つと、笠形山や明神山が少しずつ姿を現してきた。

 無線で加古川へ向かわれる途中の三木のMXFさんと交信し、父たぬきは四国のLWZさんと話
している。
 本丸跡にはたくさんの桜の木があり、春にはお花見をする人もあるそうだ。

 復路も来た道を歩く。どんぐりがたくさん落ちていたので、少し拾って帰る。歩き足らないが、たま
にはこんなのんびりハイクもいいな。
 


行った日 05 10/23(土)
行った人 たぬき二人
2,5万図 加古川 笠原      山行地図


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