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扁妙の滝を真下から眺める |
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先日、黒木山から見た笠形山が目に焼き付き、冬の笠形へ行ってみることにする。扁妙の滝
は12月から凍っているようなので、それも楽しみである。
中区から加美区、そして高坂峠を越えていく。朝に積もった雪で凍結しているところがあるの
で慎重に運転する父たぬき。
県道からグリーンエコー笠形への道は真っ白だ。ここへ来るのはほんとうに久しぶり。低徘の
オフで高坂峠から笠形まで歩き、ここへ下山した。その時以来である。
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グリーンエコー笠形 |
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キャンプ場(右へ歩く) |
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新しくできた施設もあるが、たたずまいは以前と変わらない。駐車場に車を入れ、入山料一人
200円を払う。キャンプ場まで車で上がれるのだが、雪で危険なところがあるので、この先は通
行止め。ここで準備をして歩き始める。
キャンプ場への舗装路は10cmほどの積雪。キャンプ場入り口で扁妙の滝方面へ向かう。ほ
とんどの足跡が扁妙の滝へ向かっている。
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子安地蔵 |
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オウネンの滝 |
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5分ほど歩くと、子育て観音に着く。赤い橋を渡り、少し登ると大きな岩の中に子どもを抱いた観
音様。観音様を抱く大岩は夫婦岩と言われ、二つの大岩が仲よく寄り添っている。
観音さまのすぐ近くにオウネンの滝。落差20mほどか・・・。全く凍結していない。オウネンの滝
を左に見ながら鉄の階段を登る。登りきったところでアイゼンを付ける。しかし、二人とも靴が新しく
なり、ベルトの調整などに手間取る。ごそごそとアイゼンをいじっていると、上の方から笑い声が近
づいてくる。男性二人、
「滑るので途中で下りてきた。」
足元を見ると、長靴とスニーカー。にぎやかに下りて行かれた。
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扁妙の滝に着きました |
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急な階段を登る |
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アイゼンを付け、谷を登る。岩が多いのでアイゼンではちょっと歩きにくいが、アイスバーンになって
いるところもあり、つけている方が歩きやすい。
谷が狭まり、左側は岩の壁が迫っている。目の前が明るくなった。父たぬきが「オー。」と歓声をあ
げる。見上げると扁妙の滝がそこにあり、凍った上に昨夜の雪が降り積もっている。男性3人が3脚
で撮影中。白く冷たい静まりかえった滝は別世界のよう。私も何枚か写してみる。扁妙の滝は二段
になっているので、下から見えるのは下段のようだ。
じっとしているとこちらまで凍ってしまいそうな寒さ。扁妙の滝をあとにし、滝見台へと向かう。木の
階段を登ると、鉄の急な階段。以前は階段はなくこの斜面をよじ登ったとか・・・。滑らないように手す
りをしっかり持って登る。
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滝見台から扁妙の滝 |
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滝見台からの展望 |
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登ると滝見台。滝の全景が見渡せる。落差65mの上から下まで真っ白。目を反対側に転ずると、白
い山々が青空に映える。天気は上々、山頂からの展望が期待できそうだ。
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明るい山腹の道 |
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五合目 |
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滝見台から登山道に合流し、明るい陽ざしをうけながら歩く。
「これならアイゼンなくても歩けるけど・・・。」
「でも、途中の植林のところの雪の状態がわからへんからつけておこ。」
日当たりのよいところは土が見えている。アイゼンに落ち葉や雪がくっついて歩きにくい。ときどきス
トックで落とさないと高下駄状態になる。(^^;
5合目まで来るとぐんと雪の量が増える。東屋で小憩をとり、谷沿いに歩く。
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急な階段を登る |
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馬酔木のトンネルを抜けて |
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しばらく歩くと、谷から離れ植林の中の階段を登っていく。階段から急傾斜の道になる。6合目の表示
があり、少し登ると傾斜が緩んできてやれやれ。
と、ポケットに入れたサングラスがない!慌てて引き返すと6合目より少し下に落ちていた。急いで登り
父たぬきの待つ7合目付近まで戻る。
7合目付近からは馬酔木が多くなり、馬酔木のトンネルをくぐって歩く。しばらくいくと、あせびの広場。
ベンチに雪が積もっている。馬酔木の蕾に雪が積もり寒そう。春まではまだ遠い。尾根まで15分と看板
にある。
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尾根に出る |
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尾根の道 |
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あせびの広場から15分足らずで尾根に出る。笠形神社からの道と合流し、ここから尾根をあるく。
笠形神社からの足跡も多い。
木に雪が積もり、トンネルになっている。いい感じやねえ。朝、青空が見えていたのに、曇ってきた。
すでに12時を過ぎているので、山頂から下りてくる人も多い。
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山頂から北の展望(中央右:千ヶ峰) |
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10分あまりで山頂に着く。どちらの東屋も満員で、ベンチの雪のないところにザックを置く。展望は期
待したほどではない。北から雪雲がやって来ている。千ヶ峰は雲に隠れている。ラーメンを作っていると
お餅を焼いている人が「どうですか。」とすすめてくれる。家に帰ればたくさんあるので、丁重にお断りす
る。
霰が降ってきたが、北の空は青空が出ているので一時的なものだろう。
天ヶ台山のIXWさん、屋島のLWZと無線で話していると、体が冷えてきた。千ヶ峰にかかっていた雲
が切れ、山頂が姿を現してきたので同定しながら見ていると、一人の男性から「山の名前を教えてくだ
さい。」と言われる。わかる山を教えてさしあげる。笠形には初めて登り、次は千ヶ峰に登るのだと、い
つまでも千ヶ峰を眺めておられた。
父たぬきはその間、那岐山のOAPさんと無線で交信。ラッセルしながら登っておられるという。今年の
雪の量はほんとうに多い。
体が冷えてきたので、片づけて下山する。午後1時をまわっているが、登ってくる人が多い。5合目で
アイゼンをはずすが、陰で雪の多いところは滑りやすいので慎重に歩く。
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キャンプ場に下りる |
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来た道を戻り、キャンプ場へ下りる。冬のキャンプ場は人の気配はなく、とても静か。
帰り、高坂峠を加美区側におりたところで道の真ん中を歩くおさるさんに遭遇。車がたくさん走ってい
るのに動じる気配がない。雪が降っているのですこしでも暖かいところを歩いているのかな。
家の近くまで戻ると、五台山は雪雲の中。今夜も雪が降るのかな?
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