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鏡山というと、相撲部屋を思い浮かべる人がいるかもしれない。福知山市三和町にあり、
地形図にもガイドブックにも載っていないマイナーな山である。やまあそさんによると、地元の
小学校を起点にして登られた記録があるという。
地形図を見ると、破線の道があり、それを利用すれば登れそうである。
やまあそさんと待ち合わせし、市島町戸平(とべら)を抜けて三和町へ向かう。下山予定地
の日向付近にやまあそさんの車を置いておくことにし、駐車地を捜す。墓地の近くに空き地が
あったので、やまあそさんが近所の人に駐車の許可を得てから停めさせていただく。
登り口の梅原へ向かい、登山口を捜す。農作業中の人に尋ねると鏡山の登山口はすぐそ
こだった。登山口が見つかり一安心。
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| 鹿柵を閉めて・・・ |
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カニさん |
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登山口が確認できたので、引き返して旧三和町役場でかねちゃんを待つ。かねちゃんとは
先週の藤無山に続いての山行だ。(^^) 無線でコールするともうすぐ到着とのこと。
かねちゃん車とたぬき車で先ほどの登山口へ向かう。舗装路の終点に車を置く。かねちゃ
んが車を進めるのを躊躇っていたので、「?」と思っていると、そこにへびさんがいたとか・・。
今回もまずヘビさんのお出ましで始まるようである。(^^)
鹿柵を開けて林道に入る。もちろんしっかりと閉めておいたことは言うまでもない。雨上が
りの林道にはサワガニが散歩中。あっちにもこっちにも・・・。踏んでしまいそうなくらいの数。
足音を聞くと慌てて逃げていく。
「踏まないようにね。」
林道は分岐があり、さらに進んでいくと二股に分かれていたので、左の草藪の方を登って
いく。しかし、どうも地形図と違う。やまあそさんが「これはちがうわ。」
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| 倒木をくぐる |
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平坦なところに出る |
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林道を少し戻って、谷に沿ったそま道に入って行く。しかし、すぐに途切れ、そばにある林
道を歩いていくことに・・・。進むほどに地形図の破線の道であると確信。しかし、倒木や草が
生い茂った林道は歩きにくいことこの上ない。なんとか乗り越えていくと、谷が狭まり、道も不
明瞭になってきた。大雨や台風で谷沿いの道は川となって荒れてしまったのだろう。谷の左
斜面にとりつき、登っていくと植林が途切れるあたりに平なところが現れる。何か建物でもあ
ったのだろうか。柿の木があり、炭焼きの跡も残っている。そういえば、林道沿いにシュロの
木があった。何かしら、人の生活の跡を感じさせる谷である。
尾根はすぐそこなので、支尾根に取り付き、破線の峠へ出る。かねちゃんとやまあそさんは
平坦地からまっすぐに峠へ出たが、峠道が残っていたそうだ。
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| 峠で石仏を調べる |
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峠の石仏 |
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先に到着したやまあそさんが「せきぶつー!」と呼んでいる。「えー!」 まさかここにあると
は期待していなかっただけに、やまあそさんは大喜びである。作られた年代はわからない。
岩の祠の中にあったのだろうが、崩れそうなので外に出されたようだ。小さなお地蔵さまも
久しぶりに賑やかな声を聞いて驚いているかも・・・。(^^)
この峠は、後日「馬刺し峠」という名前だとやまあそさんから教えてもらう。義経伝説と関係
があるという。峠を北へ下った下川合には、馬刺しの伝説に縁の宇麻谷神社もあり、由緒あ
る峠である。義経も歩いたのだろうか。
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| 峠から緑の急斜面を登る |
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岩が多くなってきたら鏡山が近い |
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馬刺し峠から鏡山へ尾根を東に歩く。急登だが緑いっぱいで気持ちがいい。
「鏡岩は?」
鏡山周辺に鏡岩という岩があるらしいのだが、峠の下にあったのがそれかもしれない、と歩き
始めてから気づくかねちゃんとやまあそさん。鏡岩は次の機会にね。(^^)
「マジンガーZや。」
お菓子のおまけだろうか、やまあそさんが急な斜面の途中に小さなおもちゃを見つける。何と
もこの山には不釣り合いなものが落ちていたものだ。
峠から100mあまりの登り返しはかなりしんどい。傾斜が緩むと植林の細い尾根となる。と
ころどころに大きな岩があり、これが鏡岩? 「そんなわけはないよね。(^^)」
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| 狭い鏡山山頂 |
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鏡山から東へ歩く |
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細い踏み跡を辿っていくと、三角点のある山頂に着く。展望は皆無。低い雑木に囲まれた狭
い山頂だ(点名 菟原 480.4m 三等三角点)。ちょうどお昼だが、狭くて展望のないので
もう少し先に進むことにする。
尾根を東に下り、鞍部で食事に。植林の中で展望はないが、山頂からここまでではいちばん
明るいのでここに決める。父たぬきは4エレ、やまあそさんはループアンテナを無線用に持参
の山行だが、父たぬきが電波を飛ばすもののどことも繋がらなかった。
昼食が終わると、コース後半のスタートだ。しばらくは植林の中を歩く。地形図を見てもわか
るように、尾根が折れ曲がり、小さなこぶがいくつも並んでいる。植林ばかりなので、
「雑木の尾根かと予想していたのに・・・。」とちょっとがっかりのかねちゃん。
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| 平坦な尾根 |
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緑の谷を下る |
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北海道に似たピークを越える頃からあたりが暗くなり始めてきた。まだお昼を過ぎたばかりな
のに・・・。
尾根は広くなり、くの字に曲がっている。暗くてよくわからないが、何かがありそうなところで
ある。杉の大木が数本、まっすぐに並んでいる。麓でお年寄りに聞いたところによると、このあ
たりは「権現跡」といい、「塚」があるとか。明るければ探索したのだが、雨もポツポツ落ち始め
先を急ぐ。
P460西の鞍部で破線の道を下りるかどうか迷ったが、結局下らずにさらに進むことに・・・。
この尾根が雰囲気のいい尾根で、下りなくて正解!破線の道は自然林で気持ちのいい道。
山は歩いてみないとほんとうにわからない。藪だと思っていたところがそうでなかったり、雑木
の林だと予想していたのに植林ばかりだったり、と地形図を見て予想したものとは全くちがうこ
ろがある。この尾根はあまり期待していなかっただけにとてもうれしい。
破線はP450西の鞍部手前から南の日向へ下りている。その辺りを捜してもそんな道は見
つからない。もう少し行くと鞍部から道があるかも、とさらに進むとP450の南西斜面をトラバ
ースするようにいい道が続いている。
「この道を下りよか。」というやまあそさんにつづいて下っていくと、P450から南へ延びる細い
尾根とぶつかる。道はその尾根を横切っている。尾根にも道があり、どちらを下りようか、とし
ばし思案の4人。尾根をまっすぐ南へ下ると日向だが、先の方は急な尾根なので、少し遠回り
になるが、東への道をとる。
これが大正解。しばらく尾根に沿って南へ下っていく。少し歩くと左右に分かれている。やま
あそさんの、「右の道はたぶん上の尾根と合流していると思う。」ということばに、左へ歩く。
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| 緑したたる |
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いい道 |
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なだらかな斜面を横切る、緑したたる爽やかな道。上を見ても下を見ても雑木の林。
「ええとこやねえ。」
鏡山までの前半コースは藪や倒木、植林が多かったが、本日の後半は緑いっぱいの素敵な
道。先を歩くかねちゃんも心なしか足どりが弾んでいる。
「お寺でもあったのかなぁ。」
P450の南の平坦地はそんな雰囲気もする。やがて尾根と沿うようになり、加用からの破線
の道とクロスする。
明るいところに出てきたと思ったら、テレビの共聴アンテナが立てられ、最近草刈りが行わ
れたようだ。 |
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| キンラン |
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神社から下りる |
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そろそろ集落も近くなってきた。車の音が聞こえる。キンランが緑のトンネルの中にひっそりと
咲く。
しばらく歩くと神社の裏手に出る。権現さんのようである。顔が摩耗した狛犬が社殿の前に座
っている。静かなお宮さんやね。
石段を下り、車道に出る。車を置いたところまではもう少し歩かなければならない。道ばたで話
をしている地元のおじいさんに鏡山のことを訊く。権現跡のことなど、興味ある話をしてくださった。
歩いていると、出会う人みんな、親しく話しかけてこられる。この辺の人は人なつこいなあ、など
と話していると、日向に着く。
いつのまにか天気は回復し、やまあそさんの車で梅原へ戻る。
鏡岩は見つからなかったが、それ以上のすばらしいものが見つかりそうな鏡山。また葉っぱの
落ちた頃に行ってみたいですね。 |
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