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やまあそさんが三久安山へ行くというので我々もおともすることに・・。三久安山はブナの山で、
花もあるらしいのでそれも楽しみだ。
集合場所は三方町の某所。ここは一山オフのときに立ち寄ったのでよく覚えている。神子畑か
ら笠杉トンネルを抜け、集合場所に着いたのは指定の時刻よりもかなり早い。やまあそさんもほ
どなく到着。無線でMXFさんと繋がり、先に出発する旨を伝える。
やまあそ車の後につき、ゆっくりと走る。道沿いに小さな花があるそうなのでそれを見つけよ、
とのこと。
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昔の道標と今の道標 |
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道はどんどん狭くなり、二股に分かれているところで停車。何かと尋ねると、工事の案内板
とともに石の道標がある。「右たじま 左ひきはら」と彫られたもので、昔は往来があったよう
だ。その頃にはMXF車もすぐうしろに追いつき、我々の後をゆっくりと走る。
目をこらして山裾を見ると、小さな花が咲いている。早速下りて撮影。MXFさんも下りてきて
一緒に花を捜す。
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石仏の前で |
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道標石仏 |
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花の撮影も一段落。溝谷の集落を過ぎ、道はさらに荒れてくる。道沿いにはヤマルリソウ
のるり色がいっぱい。春の色やねえ。
少し走ったところでやまあそさんが車を停める。下りるとそこに首のところから割れた石仏。
これも道標石仏で、やまあそさんによると「れんげさんへ」という意味のことが書かれている
らしい。蓮華山とは三久安山をさすものなのか。距離から言うと蓮華滝をさすものかもしれな
いとやまあそさん。
貸しボート屋を営む人がこの道を歩いて引原ダムへ通っていたというが、今なら考えられな
い。
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トンネル横からよじ登る |
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大きな杉 |
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蓮華滝への案内板を左に見て(看板よりもかなり奧にあるらしい)、さらに林道を走る。父た
ぬきの車ではちょっと苦しい道だ。「これは○○ドの世界やなあ。」と父たぬきは私の車で来
なかったことをしきりに悔やんでいる。
「篠ヶ峰の荒れた林道でも上まで上がれたから大丈夫!」
無線で話ながらさらに登っていく。落石が多くなり、谷から水が流れている。何とかクリアし
目的地の蓮華山トンネルへ着く。
少し広くなったところに車を置き、やまあそ車とMXF車はさらに林道を走って下山地に近い
ところへ1台をデポすることに。OAPさん、TQFさん、Yちゃんとともに準備をしていると、乗用
車が1台上がってくる。男性3人連れがトンネル前に車を置き、林道を歩いて行かれた。三
久安山へ登るのかな?しばらくすると、運転手が戻ってこられ、車で林道を上がって行かれ
た。
林道は途中でかなり荒れていて、下山地の半分の地点にデポしてきたとのこと。トンネル
上の尾根にとりつくが、どこから登っても急斜面。いちばん近いところからよじ登って尾根に
とりつく。
植林の尾根を歩く。北西に延びた細い尾根は丹波の山を思わせる。青いビーチサンダル
が半ば土に埋もれている。こんなところになぜ?(^^)
800m付近からは等高線が混み、しんどい登りである。右は植林、左は自然林でいい感
じ。ブナも出てきた。白いタムシバの花がちらほら咲いている。
大きな樅の木が多い。植林はその樅を伐採して植えている。
ふたかかえもある大きな杉。この杉を過ぎると、P951につづく尾根も近い。 |
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一山(左) 阿舎利山(右奧) |
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下山の尾根を眺める |
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900mまで登り、P951から東に延びる尾根に出る。傾斜もゆるみひと休み。南斜面は伐
採地なので展望がすばらしい!
「あれは一山かなぁ。」「あれは?」
このあたりの山々の同定はやまあそさんにお任せ。一山、阿舎利山に行ったときのことを思
い出す。レポートがないところをみると、HPを開設する以前に行っているのだろう。
南に横たわるなだらかな尾根は点名阿舎利というらしい。あの尾根もいい感じやね。
進行方向には後半に歩く三久安山からの尾根が見える。
北には藤無山が目の前にどーんと座っている。植林が多いなあ。東には、暁晴山から千町
から須留ヶ峰、大杉山に至る山々の連なり。霞んでいるのが残念だ。
しばらく南側が伐採された尾根を歩く。谷にタムシバの白が目立つ。
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OAPさん、DQKの立つ951ピーク |
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Ca1050付近の谷 |
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P951を歩き、植林の中を少し歩く。Ca1050あたりは雑木の静かな谷。いい雰囲気やねえ。
登りきるとP778からの尾根が北東から合流している。北側の一段下がったところはちょっとした
広場になっている。やまあそさん曰く、「こんな平坦な場所は木地師がここで作業していたんや」
なるほど、山中にあるには不自然な平坦さだ。
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藤無山が大きい |
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ブナの尾根を山頂へ |
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ここから尾根を西に歩けば三久安山山頂である。このあたりからはブナの尾根。どちら側の
斜面もブナばかり。しかし、一昨年の台風で倒れたものも少なくなく、痛々しい姿が目立つ。
先を歩いていたOAPさんが立ち止まって何かされているなと思ったら、倒木の中に足を突っ
込み靴の仲間で土が入ってしまったらしい。
木々の間から藤無山。芽吹くとこの景色も若葉に隠されてしまう。
賑やかな話ながらブナの尾根を歩く。北側斜面には雪が少し残っている。ようやく雪がなく
なり春が来たばかりの山頂にようやく到着する。 |
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三久安山山頂 |
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山頂から南の尾根へ |
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山頂には人工的にも見える四角い土盛があり、その真ん中に三等三角点が埋まっている。
風があまりこないところでお昼にする。MXFさんはアンテナを組み立て、早速、無線。四国の
局長さんと繋がる。DQKもそのあとお話ししている。
「ラーメン伸びるよ〜」
お昼を食べていると、南から6,7人のグループが登ってこられた。我々が登ってきた方へ下
っていかれるそうだが、このコース下りの尾根は難しいかもね。
かえりの時間も気になるので、準備をして下山にかかる。先ほどのグループが登ってこられ
た方へ下りる。
こちらの尾根は南へ伸び、西側は植林、東側はブナとなっている。大きなブナの木が多い。
植林の間に「引原ダムが見える。」とやまあそさんが教えてくれる。
山頂からいったん下って登り返すとほぼまっすぐにいい尾根が続いている。しかし、ここが注
意ポイント。まっすぐに行ってしまうと音水湖の方へ下りてしまう。
「ここで間違う登山者が多い。」とやまあそさん。ここは、南東の尾根へと進む。 |
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ブナの道 |
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急な尾根を林道へ |
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しばらくブナの中を歩き、植林に変わると、下山の尾根にとりつく。地図を見ると激下りである
ことがわかる。南側は伐採地、北側は植林で、境には古い鹿よけネットが残され歩きにくい。倒
木もある。これが登山道なんて・・・、と思いながら歩いていると、足下にかわいいイワウチワ。
下りて行くにつれて花は多くなり、シャクナゲも出てきた。花にはまだ早かったが、たくさんの
蕾をつけているものもあった。
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はしごを下りると林道 |
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雪で遊ぶ |
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林道へは手作りのはしごを下りる。木が折れないか心配だったが、全員無事に林道に下りる
ことができた。(^^)
林道から見上げると、イワウチワが崖の縁にたくさん咲いている。
「あんなところにも咲いている。」
ヒカゲには雪が残り、今年最後に雪遊び。林道は木が倒れていたり、岩が転んでいたりして
いるが、それさえなければ通行できそうだ。
林道脇に今にも開きそうなヒトリシズカ。ヤマルリソウやミヤマキケマンが崖に咲いている。 |
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藤で遊ぶOAPさん「あ〜あ〜」 |
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ガレた林道 |
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先を歩くOAPさんが垂れている藤をつかんでターザンごっこ。いくつになっても遊び心を忘れ
ないOAPさんを見習わなくては・・。(^^)
少し歩くと、谷からの水が林道の土を流し、路面は岩がゴロゴロしている。まるで川底のよ
う。これではどんな車でも通れない。
やまあそ車は、そこからすぐ近くにのところに置いてあり、我々以外はやまあそ車でトンネル
まで向かう。 |
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パステルカラーの山肌 |
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桜を見上げる |
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ザックはやまあそ車に積んでもらい、父たぬきとぶらぶらと林道を歩いて下りる。谷を挟んだ
山の斜面は桜がまだきれいに咲いている。ふと見上げると、林道でも山桜が満開。
「きれいねえ。」
もうすぐトンネルという頃、やまあそ車が戻ってきたので、乗せてもらってトンネルへ戻る。
MXF車は、先に帰路に。やまあそ車とたぬき車は、道沿いの小さな花を写してから帰る。
三久安山、いい山でした。やまあそさん、みなさん、サンキュウでした。(^^) |
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三久安山で出会った花はこちらをどうぞ |
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