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西芦田付近からの高砂峰 |
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青垣町の街に入ると、東に台形の山が見える。中腹に大きな岩が見え、何となく気になる山だ
った。「高砂峰」という名前は「兵庫丹波の山」でよく目にしていたが、名前と山が一致したのは
そう古いことではない。
午前中仕事だった父たぬきを待ち、セツブンソウを見てから高砂峰に登ることにする。思いが
けず、自生地でもぐさんだめちゃんに出会う。もぐさんは今回で3回目?だとか。だめちゃんは早
速撮影モード。久しぶりに出会うだめちゃんは以前と同じだめちゃん、でも、カメラを構える仕草
はずいぶん堂に入っている。しばらくお話しし、先に自生地を去る。
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三十三ヶ所巡りの石仏と工事中の高速道路 |
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高砂峰は、高砂山またはサカズキ山ともいわれ、サカズキを逆さにした形で同定しやすい。
昔は展望がよく、京愛宕山、青葉山、由良ヶ岳等が望めたという。また、旗を振って米相場を
伝えたとか、雨乞いも行われたとも言われている。(「兵庫丹波の山」「氷上郡志」参照)
養徳寺近くの豊岡道高架下に車を置き、三十三ヶ所巡りの沿って歩いていく。高速道工事
に伴い、麓にあった石仏をこちらへ安置したとある。登っていくと急ピッチで工事の進む高速
道路が一望の下に。お地蔵さまは高速道路を見てどう思っているだろう。 |
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倒木を乗り越えて |
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自然林の尾根 |
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石仏に沿って歩いていくと、お寺の裏手に出る。鹿除けの柵を開け山へ入ると、目に入る範囲
すべてが倒木の山。しばらくフェンスに沿って歩いてみるが、そちらも進行不能に。こういうときは
倒木突破。いつものことなのであまり苦にはならないがとても歩きにくい。何とかクリアして、尾
根に出る。少し藪っぽい尾根を北に歩く。
傾斜が少し緩やかになったところでひと休み。安全山や水山が正面に見える。しばらく植林の
平坦な尾根。ふかふかと気持ちがいい。
Ca260のピークを越え、少し下ったところで右からいい道が上がってきていて、そこに○柿さん
の2本の赤布が木に付けられている。上から下りてきて、この道を下って行かれたのにちがいな
い。
ここからは急登で、ペースが上がらない。東の尾根に大きな岩が見え隠れしている。
「あれが、百万岩やね。」
頂上直下は雑木でいい感じ。植林する前はこんな木の山だったのだろう。
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木々の囲まれた高砂峰 |
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百万岩の上に出る |
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高砂峰山頂は木に囲まれ、展望がない。赤い○柿プレートが風に揺れている。地形図の420
ポイントまで行ってみる。森林組合が張ったPPロープで仕切られた道。こちらのピークも展望は皆
無。このピークからP374方面へ向かうと府県界尾根に出る。
百万岩は○柿プレートのかかった頂上に戻り、南へ下る尾根の途中にある。少し尾根を間違い
そうになったが、少し歩いたところで気づきけもの道をトラバースして本来の尾根に戻る。
木々の間に岩が見えるので急いで行ってみると、百万岩の上に出た。
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百万岩から馬ヶ背(左後方)と大箕山(正面) |
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南から西にかけての展望がよく、正面に大箕山、その左奥に馬が背。粟鹿峰は隠れて見えな
い。 |
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北の方は怖々身を乗り出して覗いてみる。ムカエ山、湯舟山、そしてぽっこりした万才山。遠阪
峠から粟鹿峰への尾根も見える。つい先ほどまで万才山の麓にいたなんて嘘のよう。
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南西の展望 |
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南西には、吼子尾山が見え、加古川を挟んで、水山、カヤマチ山、岩屋山など、お馴染みの山々
が近い。岩屋山からは色とりどりのパラグライダーが飛び立ち、大空散歩を楽しんでいたが、風が
強くなり、それも見られなくなった。
下りてきた尾根を登り、高砂峰に戻る。 |
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樹間から白い三岳が望める |
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高砂峰からは、北西の尾根を下り、車道に出る予定である。下る途中に木の間から白い山々が
望める。よく見ると三岳山、その向こうにはまだ真っ白な大江山。今年の雪はなかなか融けそうに
ないね。
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車道に出る |
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赤松の尾根を下り、途中から西の尾根を歩いて舗装路に出る。鹿除けの柵を開け、出たところはち
ょうど高速道路。田んぼの中の道を歩いていると、小和田城址の麓で工事をしている。看板によると
「森林・野生動物保護管理センター」の用地造成工事とある。このあたりで野生動物といえば、鹿、
猪がほとんどだが、何を保護するというのだろうか。
車まで戻ると、オオイヌノフグリのるり色が目立ち始めた早春の一日が暮れようとしていた。
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