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峰越峠からの天児屋山 |
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駒の尾に行きたかったので、前夜OAPさんに尋ねると近くの天児屋山へ行かれるという。天児
屋山はいつか行きたいと思っていたので、ご一緒させていただくことに。
ちくさ道の駅で合流し、一路三室山の登山口である野外活動センターへ向かう。奧に入るに従
い雪の量が多くなる。「さすが、播磨北西部やねえ。」
下山地にたぬき車を置き、OAPさんの車で峰越峠へ向かう。ありがたいことに、ちくさスキー場
から峰越峠への道は除雪され、登山口の峠まで車で来ることができた。(^^)
ここは、昨年若杉原生林を歩いたときの登山口。雪はしまっているがスノーシューをつけて歩き
始める。
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大きなミズナラ |
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岡山・兵庫県境を歩く |
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岡山・兵庫県境を北へ。岡山県側は植林、兵庫県側はブナの林。大きなミズナラが早速迎えて
くれる。昨夏歩いたところだが、雪の季節は全く景色がちがっている。
杉の枝が雪の中に埋まっている。
「これが芦生杉になるんや。」とOAPさん。
夏に見た芦生杉は根元が雪に埋もれてわからない。気象条件の厳しい中で、じっと雪解けを待つ
生命力に勇気をもらった気がする。
近くの沖ノ山に登っているIXWさんと無線で交信する。もうすぐ山頂とのこと。 |
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大きなブナ |
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小さくアップダウンを繰り返し、見覚えのある太いブナのある鞍部に着く。
「この辺で写真を撮ったよねえ。」
夏道も笹藪も雪の下に埋もれてどこでも歩いていけるが、なぜかブナのそばを歩きたくなる。ブナには
人を惹きつける何かがあるのだろう。
OAPさんがGPSで進路を確認してくださるので、コンパスも出さず頼りっぱなし。記憶を辿るともうす
ぐ江浪峠のはずだ。
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若杉峠近くで・・・ |
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しばらく歩き、赤いテープのマーキングがあるところが江浪峠の分岐。夏には根曲がり竹が密生し、
JMMさんがスズタケを採っておられたっけ。倒れた大きなブナの木は見覚えがある。この木が踏み跡
をふさぎ、笹藪をかき分けて峠の石仏に会いにいったのが嘘のよう。そのお地蔵様は雪に埋もれ、どこ
にあるのかわからない。
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ブナが弱っているなあ |
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ここから鳥取・兵庫県境尾根を歩く。ブナが多いが、なんとなく元気がない、とOAPさん。鳥取県側は伐
採され、植林が進んでいるが、これまであった木が切り倒され、強い風が当たるようになったからかも?
若い元気なブナがないのが気になる。
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山の男OAPさん |
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雪庇を覗き込む |
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P1128の小さなこぶを越え、広い尾根を歩いていく。しばらく歩くと、雪庇のできた細い尾根。南側に後
山から駒の尾への山並み。いいなあ、この景色。曇り空からちらちらと白いものが舞ってくる。南に張り出
した雪庇に注意しながら歩いていく。 |
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雪原をゆく |
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まばらな林を抜けると目の前になだらかなカーブの雪原が出現する。
「いいねえ!」
すばらしい雪原に感動!こんな体験ができるなんて来てほんとうによかったね。
鳥取県側からか、ワカンの跡が残っている。雪の表面には風紋ができている。季節風が作った模様。
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振り返ると沖ノ山(右のピーク) |
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振り返ると沖ノ山が白く大きい。やまあそさんはもうあの山頂にいるのかな?ダルガ峰の右奧には那
岐山の微かなシルエットが確認できる。景色をずっと見ていたいがそうもいかない。 |
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天児屋山山頂から三室を眺める |
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南斜面に根曲がり竹が顔を出している。
「雪がなかったらすごい笹藪やろねえ。」
雪がなくなると一帯は笹藪になってしまい、雪の上歩くときの何十倍ものエネルギーと時間を要するだ
ろう。
山頂に低い木が見える。天児屋山山頂(1244.7m 点名中江 三等三角点)に到着。もちろん三
角点は雪に隠れて見えない。
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山頂から後山・舟木山・鍋ヶ谷山・駒の尾・ダルガ峰は指呼の間 |
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北から北東の展望 |
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山頂からは大展望。東に三室山がどっしりとひかえ、北にはくらますが至近にある。その右肩に氷ノ
山のたおやかな山容。そして先日歩いた赤倉の頭も確認できる。南には後山に続く山々。
沖ノ山のやまあそさんの声が無線機から聞こえる。こちらを双眼鏡で覗いているらしい。ちょっと動い
てみると、我々の姿が確認できたようだ。こちらからも双眼鏡で見てみると、山頂からちょっと下ったブ
ナの林の中にそれらしき人影が見える。
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鞍部に下りる |
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天児屋山を振り返る |
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時間が早いので次のP1199でお昼にすることにする。天児屋山からいったん下る。標高差150m。
下ったところはブナの雪原。少し登りかえして振り返ると、山頂ははるか上に見える。これをまた登る
のはしんどそうやねえ。やまあそさんは大通峠からピストンだったのでここをまた登ったようだが、この
高さを見ると戻ろうとは思わない。 |
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雪庇の尾根を歩く |
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1199ピークを出発 |
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雪庇の細い尾根を少し歩くと1199ピークに着く。東西に細い山頂で、風のあまりこないところでお昼
にする。OAPさんは、持参のお酒を熱燗にして飲んでおられる。今日はJMMさんがおられないので自
分で鍋焼きうどんをこしらえ、おいしそうにつるつる・・・。我が家のコンロは火力が弱いのかいっこうに沸
騰しないOAPさんのおうどんを横目で眺めながら、おにぎりとサンドイッチを食べ、ラーメンのできるのを
待つ。 |
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1199ピークから下る |
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食べ終えると早速出発。地形図を見ると、ここからの下りは等高線が混んでいる。OAPさんはすいすいと
下って行かれるが私はへっぴり腰。膝に負担をかけないように下りていく。正面にはこのコース最後のピー
クが白い斜面を見せている。兵庫側は植林、鳥取側はブナと、植生が分かれているのがよくわかる。 |
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若いブナの林 |
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最後の1081ピークへ登り返す |
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鞍部に下りると若いブナが元気に育っている。
「こんなブナは元気やなあ。」
OAPさんはうれしそうに見上げている。鞍部は古い峠で南の天児屋の方へ下れるようだ。P1081への登り
返しは食べた後なので少し辛い。笹が顔を出し、うさぎが食べに来たのか、丸い糞があちこちに転んでいる。
油断すると、雪の中にズボッと足を取られることも・・・。
それにしてもOAPさんはほんとうにお元気だ。登りでもペースは落ちない。
1081ピークでOAPさんは無線で交信。ふと足下を見ると、スノーシューの跡がある。トレースは新しく、大
通峠から登ってUターンしたようだ。 |
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大通峠へ到着 |
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峠から下る |
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一気に下ると大通峠。広い林道に出る。キャタピラが通った跡があるが、雪上車でも走ったのだろうか。
林道は長いので、旧の峠道を下る。雪があるのでわかりにくいが、昨年、三室からここを下られたOAP
さんの後を追って下りていく。去年は雪の穴にはまりながらの下山だったようだが、今年はその心配はな
いようだ。峠道とわかるところは歩きやすい。
谷に下りると、倒木や沢を渡りながらなので雪の上を歩いているとズボッと踏み抜いてしまう。
大通峠から40分で林道に合流。OAPさんはさっさと歩いて林道をショートカット。我々もそれに続く。も
うすぐ到着という頃、下から見覚えのある顔が・・・。沖ノ山から下山したやまあそさんが出迎えてくれる。
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三室高原へ無事到着 |
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意外に早く登れたのでこれから散髪にいくというやまあそさんと別れ、峰越峠へ向かう。ここでOAPさん
と別れ帰路に着く。
OAPさんのGPS記録によると、歩行距離は8km、歩行時間、3時間、休憩1時間ほどだという。OAP
さんのGPSのおかげで、無事予定のコースを歩くことができた。なかなか便利なものやね。
OAPさんの後ろ姿を眺めながら、我々がOAPさんの年齢になってもあんなに歩けないだろうな、と思い
ながら歩いていた。我々の目標として、これからもずっとお元気で山を歩いてくださいね。
おかげで天児屋山へ行くことができました。ありがとうございました。 |
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