首切地蔵から 高山〜猿藪〜天狗山 を巡る |
兵庫丹波 山南町 |
天狗山から猿藪(右 鋭鋒)を望む |
2週間前に首切地蔵尊を起点に、高山〜猿藪のteihaiMLのミニオフが行われたが、都合が悪く参加でき なかった。 同じルートを歩いてみようと首切地蔵尊に向かう。深い丹波霧の中、柏原駅の前を走り、コンビニで食料 調達。奥野々トンネルを抜け、山南町に入ったとたんぱっと明るい陽が目に飛び込んでくる。 「ええ天気やん!」 山一つ越えるとこれほどまでに気候が違うものなのか・・・。ただ、明け方の冷え込みで田畑は霜で真っ白 だ。 地蔵尊手前の公園にオレンジ色の集団。 「ありゃ、これはあかんなあ。」 どの辺りの山には入られるのか尋ねてみると、福知山線よりも北の山域とのこと。ホッ、一安心。我々も猟を するのかと尋ねられたが、山登りです、と答える。 |
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早い時間なので、首切り地蔵尊の境内はひっそりしている。それでもお参りを済ませた車が下りていった。 受験シーズンなので、それくらいの子どもが同乗していたが、そういえば今日は共通一次試験だった。 身支度をし、地蔵尊の下の林道に入る。所々雪が残っている。寒い。作業小屋のそばを通り、真っ青な空 を何度も見上げながら林道を歩いていく。高圧線の下を歩いていると、下からワゴン車が上がってきた少しし たら道ばたに停まったが、猟でもなさそうだし・・・。 林道はだんだん雪が多くなっていく。30分ほど歩いたところに巡視路の案内とともに大呂峠、高山への道 標が立っている。 林道から離れ、植林の中の登山道を歩く。これが、昔の峠道かと思うほどの急登もある。高山への尾根に 出る。そこからすぐ東に鉄塔があるが、地形図から判断すると大呂峠はもう少し西のはず。高山へは左へ行 かないといけないが西に歩いてみる。ほんの数分でお地蔵さんのある大呂峠に出る。山南町側、西脇市側 に明瞭な道が続いている。ということは先ほどの急登は峠道ではなかったのだ。父たぬきによると、もっと下 の方に分岐があったらしいが、倒木が道をふさいでいたということだが・・・。 来た道を引き返し、高山へ向かう。鉄塔74からは南に西光寺山が指呼の間。その大きさに思わず歓声を 上げる。 尾根は鉄塔から少し南に振っている。尾根が北東に向きを変えるところに小さなピークがあり、南に切り開 かれている。ここからも西光寺山が大きく見える。 北方面の山々はと、木々の間から覗いてみる。枝の間から五台山、安全山、水山が確認できるが、木で遮 られて展望は見えにくい。氷上盆地は深い雲海の底。 高山頂上での展望を期待して雪でさらに滑りやすくなった急斜面を登っていく。枝が張りだし、雪が容赦なく 頭にかかってくる。そのたびに悲鳴の連続。まだ、時間が早いのでそれほど溶けていないのが幸い。しかし、 低木には雪がわんさか乗っている。雪が落ちないように雪のトンネルをくぐるのは容易ではない。 |
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ずるずる滑りながら汗いっぱいで高山頂上到着。南側が切り開かれ、冬の陽光がいっぱいの明るい山頂だ。 今年1月4日の某山の会のプレートがかかっている。ザックを置いて小休止。無線から聞き覚えのあるMXFさ んの声が聞こえる。これから同窓会というMXFさんと少しお話しし、猿藪に向けて出発する。小さな足跡がチョ コチョコと行く手を先導する。ウサギかな?天国のうーちゃんも雪の中で遊んでいるだろうか。少し急な雪の道 を走るように下ると、数分でけやき峠と猿藪の分岐に出る。猿藪へは緩やかな尾根道をしばらく歩き、広い鞍 部にでる。ここから猿藪への登りが持っている。「猿藪の登りはきついよ。」と島田さんが言ってたが、それほど でもなく、雪で滑りやすいものの鞍部から10分余りで猿藪頂上(591m)に立つ。 |
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猿藪の頂上は、狭い上に低木が茂り、おべんとうを食べる場所さえないくらいだ。南西の方向、畑谷川に沿 った谷が見渡せ、右に高山左に西光寺山。西脇方面には薄い雲海が見える。 台形の三国岳は雪で白い。千が峰からはガスが上がっていく。東側には白髪岳、松尾山が意外に近い。黒 頭峰、夏栗山が並んでいる。北の方は天狗山に遮られあまり見えない。 来た道を慎重に下り、雪が落ちてくる心配のない鞍部でお昼にする。風が通り抜けるものの陽ざしが暖かい。 鍋焼きうどんを食べていると、ご夫婦連れが猿藪へと登って行かれた。この日であった唯一の登山者だ。我々 と同じルートを歩いてこられたようだ。 おなかがいっぱいになりけやき峠に向けて出発する。高山分岐からけやき峠への下りは猿藪以上に激下り。 雪が張り付いているのでよけいに滑りやすい。木につかまりながら慎重に下る。それでも雪で隠れた根で滑っ てすってんころりん。傾斜が緩くなってやれやれと思っていると東側が切り開かれ、三嶽が目にとびこんでくる。 ここまででいちばん展望がいい。下に目をやると、奥山集落。奥山と谷川を結ぶ峠がけやき峠である。 |
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けやき峠から西に下りると地蔵尊に下り、北へ登ると天狗山48分とある。往復しても2時間足らずなので行 ってみることにする。 少し急なところもあるが、天狗山への尾根は自然林の暖かな道だ。高山〜猿藪もよかったが、こちらの方が お薦め。 途中に、千が峰を中心とした山々の長い稜線を見晴らせるところがあった。 「うーん、すばらしいなあ!」 飯盛山、千が峰、またに山、三国岳、粟鹿峰・・。 もう少し歩くと、笠形山〜三国岳の大パノラマが広がる。こんな風に見えるところは他にはないのではないだ ろうか。しばし雄大な景色に見とれる。 |
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最後はカヤトとイバラをかき分け天狗山の頂上(点名奥山 558.0m)に立つ。植林に木々が遮ってあまり 展望はないが、東方面が展望でき、猿藪ととんがり山の鋭鋒とその間のなだらかな西寺山が印象的だ。左に 続く山並みの先端に松尾山、白髪岳がひときわ高い。 下の方で鉄砲の音らしきものが聞こえてきたので来た道をけやき峠へ下りることにする。 途中で無線でOAPさんをコールする。しばらくするとOAPさんから私を呼ぶ声が・・。千が峰頂上とのこと。雪 はあるもののぽかぽかとしているらしい。 |
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けやき峠からテープに導かれ、林道終点に出る。林道を少し歩き、遊歩道の標識に従って左に入る。東屋か ら斜面を下り、整備途中の地蔵公園から車道に出る。 駐車場に戻ると車がたくさん停まっている。お参りの人が絶えない。 「今お帰りですか?」と声をかける人が・・。猿藪直下の鞍部で出会った男性だ。天狗山へ寄らずに下山された ようだ。 丹波らしいいい山だったなあ。と話ながら車中の人となる。 |
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行った日 | 04 1/18 |
行った人 | たぬき二人 |
山行タイム | 首切地蔵尊8:15〜林道からのとりつき8:40〜大呂峠9:00〜 高山9:50ー10:10〜けやき峠分岐10:20〜猿藪10:35−10:45 〜鞍部10:55−11:35〜けやき峠分岐11:45〜けやき峠12:10〜 天狗山12:50−13:00〜けやき峠13:35〜地蔵尊14:00 |
2.5万図 | 谷川 |