五連休初日、やまあそ島田さんが黒川ダム周辺の山へ行くという、早速同行させてもらうことに。
TQF是兼さん、由李子ちゃんも一緒だ。青垣道の駅で待ち合わせる。久しぶりに会う由李子ちゃん
は4月から中学生。背もグンと大きくなっている。
3台で黒川へ向かう。無線で話しながら行けるので便利だ。
久しぶりに入った黒川集落は以前のひなびた感じはどこへやら、黒川温泉の前には広い駐車場
ができ、訪ねる人が多いことを伺わせる。我々が着いたときはまだ早かったので温泉客もなく、我
々の車だけだった。
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黒川ダムの奧に車を停める |
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峠のお地蔵さん |
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島田さんの車で黒川ダムの周回道路を与布土坂に向けて走る。20年以上前に来たときは確か
未舗装だったと記憶するが、きれいに舗装され、途中にはトイレがあったり、遊歩道があったりで、
自然公園として整備されている。
与布土坂(坂根峠)へは、東屋や朝来群山自然公園の案内板がある所から入っていく。「峠まで1
分です。」という島田さんのことば通り、ほんの少し階段を登るとそこはもう峠。2体のお地蔵さんが
迎えてくれる。この峠から与布土へよい道があるそうだ。分水界の峠で東南尾根を歩けば、粟鹿峰、
そして、北西の尾根はこれから歩く青倉山へと続いている。粟鹿峰へは通行止めとなっているが工
事などをしているような気配はない。
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黒川ダムがきれい |
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粟鹿峰 |
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しばらくダム周回道路に沿った分水尾根を歩く。東には、雲頂山、南には黒川ダム、少し歩けば
粟鹿峰が大きく見える。
しばらくは、けもの道程度のいばらの多い尾根の道を歩く。わらびが陽の中で手のひらを開こうと
している。誰かが採ったのか、先のないわらびがたくさんある。どうやら鹿が食べたようだ。
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気持ちのいい道 と思いきや・・・ → |
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転倒したSさん |
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茨の歩きにくい道から雑木の歩きやすい道になる。木の間から北の方を覗いてみるが、霞んでい
て何とか床尾山系が見えるくらい。
「国土調査」と書かれた杭や最近設置された基準点もある。分水尾根がダム周回道路と最接近し
ているところにさしかかったとき、
「ここに針金があるから気をつけやー。」と島田さん。
「はーい。」と言うか言わないうちに、自身がさびた針金につまづいて転倒。ころころと一回転して止
まったが、もう少しで路面に落ちるところだった。傷は腕の擦過傷くらいで済んだが、本人はデジカメ
の安否を気遣っていた。幸いデジカメも無事。 |
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もうちょっとで青倉山 |
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青倉山山頂 |
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次のピークで分水嶺は西に向きを変える。一度下って、745mピークに登り返し、下って再度緑の
木陰を登ると青倉山から伊由トンネルへの稜線。これを南にちょっとだけ歩くと青倉山山頂(三等三
角点 810.5m)。東側の展望は反射板があるのでせっかくのパノラマも望めない。西は霞んでい
る。
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イワカガミが多い |
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階段を下りる |
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お昼にはまだ早いのでもう少し先で休むことに。
登る人が多いのか以前より登山道が広くなっているように感じる。イワカガミもたくさんあり、花を見
つけては撮影に余念のない島田さん。青倉神社への分岐(伊由峠)手前には丸太の階段がある。で
もよく掘れているので歩きにくそう。みんな階段をはずして歩いているようだ。
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黒川峠 |
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舗装林道へ下りる |
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青倉神社への分岐からは黒川と青倉神社の両方向へいい道が続いているが、我々は分水尾根
を登り返す。少し歩くと尾根が二つに分かれていて、大柿赤布は西の尾根に続いている。その尾根
を下ると林道に出るようだ。
尾根にはイワカガミが群生し、葉が青倉山近くより大きい。しばらく歩くと、黒川ダムから青倉神社
への林道と交差する。いったん林道に下りてから再び尾根にとりつく。法面が急なので下りるところ
を捜して慎重に下りる。TQFさんは、由李子ちゃんを案じながら足の運びをアドバイスしている。やさ
しいお父さんやなあ。
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白いイワカガミ |
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緑のトンネル |
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お腹も空いてきたので、尾根の適当なところでお昼にすることに・・・。しかし、そういうときには
なかなかいい場所がないものだ。あのピークで、と思って急登を登り切ると暗い植林だったりす
る。結局、黒川からの破線の道が合流するピークでお昼にする。最近、測量されたのか、新しい
基準点となぜか松の木のてっぺんに赤い旗が立ててある。(Ca740m)
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プラの中には・・・ |
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長右衛門奧から三国岳を望む |
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お腹がいっぱいになると足は重くなる。次の目標は「鍋岩」。島田さんによると大きな岩らしい。地
形図で見ると、まだまだ先のようだ。昼食場所から少し歩くと、プラスチックの四角い管が散乱して
いる。苗木を植えて保護するものだが、倒れてしまい苗木は枯れているものが多い。鹿の害から守
るためのものだろうが、植えたときのままで放置されているようだ。
プラスチックに気をとられていると、いつのまにか新しい四等三角点(長右衛門奧 770.2m)に
出る。西には多々良木ダム、東には木の間から三国岳が顔を覗かせている。
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鍋岩から這い登ろうとするが・・・ |
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黒川トンネル(なぜか信号が・・・) |
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長右衛門奧の次のピークで尾根が分かれているので要注意。踏み跡は西に向かっているが、分水
嶺は南に続いている。ここまで歩きやすかったが、少し藪っぽくなってきた。しかし、歩くには全く問題
がない。
「鍋岩はどこや〜」「もう通り過ぎたんかも」と言いながら歩いていると、ようやくお目当ての鍋岩が現
れる。ごつごつした大きな岩のようだが、尾根からは全体像はわからない。多々良木からは、白い岩
の固まりがよく見えるそうだ。島田さんは、何かお目当てのものがあるのか、岩の横から下りていく。
お目当てのものはあったかな?関西電力専用の舗装路が眼下に見える。関電の車がゆっくりと走って
いる。正面には大持山が大きいが今日は時間切れで行けそうにない。
鍋岩からはピークを二つほど越える。最後は急な斜面を下り、多々良木坂に到着。この先も分水嶺
は続いている。広い峠を多々良木の方へ少し歩くと関電専用道路の黒川トンネルの入り口。黒川側
にはお地蔵さんがあるというので見に行ってみる。
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トンネルの向こうにおじぞうさん |
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火薬庫の跡? |
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お地蔵さんには誰が手向けたか、しきみが供えてある。お地蔵さんにお参りし、トンネルを引き返し
多々良木坂から黒川に下っていく。途中でしっかりしたコンクリートの建物が残っている。島田さんは
火薬庫の跡ではないかという。トンネル工事に使ったものだろうか。(603mピークの建物)
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黒川に下りる |
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静かな黒川集落とダム |
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植林の中をジグザグと下り、出たところはログハウスの建ち並ぶ別荘地。連休なのでほとんどの
家に人の気配がある。ここにもお地蔵さんがある。お地蔵さんにお参りし、駐車場に向かって歩い
ていると、庭先で竹籤でランプシェードを作っておられる方がある。粘土で作ったものが干してある
ので尋ねると一輪挿しになるという。家の中を覗くとたくさん展示してあるので見せていただく。
ロックフィル式の黒川ダムを見ながら駐車場まで戻る。村の人たちが気軽に声をかけてくれる。
たくさんの車がとまり、温泉は満員御礼のようだ。登山口に置いた島田さんの車を回収し、ダム湖
を周回して帰る。
帰りにきれいな花も見ることができました。島田さん、是兼さん、由李子ちゃん、楽しかったです。 |
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地図はこちらをどうぞ。 |
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