午後からちょこっと坊の奥
兵庫県柏原町 364m

落ち葉かさこそ 楽しい尾根道

 午前中は仕事、明日は雨か雪という予報に、午後から登れる山を探す。近くにはたくさんあるので、どこへ行
こうか迷う。「そうや、柏原悠遊の森から丹波の森公苑までの山を歩こう!」つまり、氷上盆地を囲む山々を塀に
例えれば、南側の尾根である。
 
 下山地の丹波の森公苑に私の車を置き、父たぬきの車で悠遊の森へ行く。途中で白髪岳のIXW島田さんと
無線で交信。これから、四斗谷へ下りるという。うまく下りられるといいが・・。
 
 悠遊の森の池沿いの道を南へ進む。石戸へ抜けるこの道を、昔は小学生が歩いて通っていたというが、今は
たまに登山者が歩く程度で、大雨の時には水路になるのか、深くえぐれていた。
 
 およそ、20分で峠着。しっかりした道標が丹波の森公苑への道を示している。道標に従い、東の尾根にとり
つく。少し行ったところにまた道標があるが、倒れていたので示された方へ進まず、明瞭な踏み跡をたどる。し
かし、そのまま行くと石戸の方へ下りてしまうので北に延びる藪の尾根を10分ほど登って登山道に合流する。
道標通りに行くのが正しい方向だったようだ。
 
 このコースで、毎年、秋に丹波の森公苑〜石戸山〜石がん寺を歩くハイキングが催されている。しかし、それ以
外の季節は歩く人もあまりないだろう。

 展望はあまりないが、植林の間から、氷上柏原の町並みが見える。双眼鏡を覗けば、向山一の山のふもと
に我が家も見えるだろう。
悠遊の森から登っていく。(鞍部が峠) 峠の道標
 尾根が東から南にかわった頃から赤松と雑木の林になり、展望も少し開けてきた。振り返ると高見城山の特
徴のあるピーク。南には八の瀬から石戸山。眼下には石戸の集落。歩き始めてからおよそ1時間で、三等三角
点のある坊の奥(364m)に着く。近くに「山想同人 峰」と書かれたプラスチックの札がかかっている。どこかの
山頂にもあったなあ。風もなく暖かい。ふと見るとダニが膝の上を這っている。(T_T)
高見城山(中央向こうの山) 坊の奥山頂
 松葉の落ちた尾根道は丹波の山の匂いがする。小さい頃、この匂いの中で遊んでいたなあ。東には先日歩い
た黒頭峰。鐘が坂の上に、夏栗山、三尾山とともに並んで見える。尾根は南東に延び、335ピークの手前の鞍
部には、室谷と石戸を結ぶ峠がある。昔は盛んに往来があったのだろう、南北に明瞭な道が下っていた。

 335ピークからは山南・柏原町界を歩くことになる。丹波の森公苑周回尾根までは少しガレているが、木が低
く明るい尾根なので気持ちよい。急な登りはトラロープにつかまってよじ登っていく。坊の奥から40分で丹波の森
公苑の周回尾根に出る。西回りコースの尾根を北に歩き、丹波の森公苑へ下りる。悠遊の森へは5kmとある。
黒頭峰(右) 丹波の森公苑
 公苑では何かイベントがあるのか、バスがとまっている。テニスコートでは、にぎやかにボールを打つ音。グラン
ドでは、グランドゴルフに興じている人たちもいる。それぞれの休日を過ごし、楽しんでいるようだ。
 雨もまだ降る気配はない。小南山の南面が大きく削られているのを気にしつつ、悠遊の森に向かった。

行った日 02 2/2(土)
行った人 たぬき二人
山行タイム 悠遊の森13:10〜大新屋峠13:35〜坊の奥14:15ー14:25〜
335ピーク14:50〜丹波の森公苑周回尾根と合流15:05〜
丹波の森公苑15:35
2.5万図 柏原