奥段が峰〜段が峰



奥段が峰から段が峰を望む

 天気予報は曇りのち雨。今日は、島田さん主催のteihaiMLオフ。中国道を山崎へと急ぐ。加西あたりでフロントガラスに大粒の雨が・・。「うーん、降ってきた、早すぎる!」無線でIXW島田さんをコールしてみると加西モービルのよう。島田さんも雨を心配している。道の駅で出会ったら重大発表があるという。良いことであればいいが、もしかして先日来心配していることかもしれない。

 山崎インターをおり、OAPさんのおうちの前でコールしてみるが応答がない。道の駅で荷造りをしていると、島田さんが到着。車から降りてくる様子を見ていると、ずいぶん歩きにくそうだ。ベッドが空き次第即入院とのこと。重大発表とは,このことだったのだ。寝ていても痛くて何度も目が覚めるらしい。痛み止めの座薬を入れても痛いらしい。寝ていなくていいのだろうか。お母さんたちがまだ寝ておられるときに家を出てこられたそうで、帰ったら叱られると笑っておられた。家にいると腐ってしまうという島田さんに長い入院生活は辛抱できるのだろうか。病院の中で楽しみを見つけて、入院生活をなるべく楽しいものにしてほしいものだ。

 島田さんに高星山のデジタル写真を見せてもらっているとだめちゃん到着。3ヶ月しか経っていないのに、ずいぶん貫禄がでてあか抜けしている。(?_?)OAPさんからも無線が入り、参加されるとのこと。

 3台で千町峠をめざす。福知渓谷は芽吹き始めたばかり。新緑の季節なのに秋の黄葉のような色である。渓谷では何が釣れるのか、糸を垂れる人がいる。

 千町峠までは舗装はされていないが、立派な林道がついている。無線で話ながら走っていると、車の天井でガタガタという音。どうもアンテナが倒れたらしい。見てみると、アンテナが折れていた。大損害だ。

 千町峠では、悠々山荘が増築工事中。大きなクレーンが動いている。

 ここに車を置き、島田さんの車で上千町へ。
無線でコールすると、OOSさん。当初の予定地よりもずっと上の牧場跡に他の方々はおられるようだ。林道脇にはみつまたの花が白い。

 植林が切れた牧場跡でみなさんは待っておられた。ここで島田さんからコースの説明と諸注意を受け、出発す。
雨もまだ大丈夫のようだ。

 
                      
                                牧場跡から出発                

 
島田さんの見送りを受け、大乢をめざす。林道の笠杉山登山口の道標から杉の植林帯に入る。雪で倒れたのか杉の若木が将棋倒しになって折れている。南向きの斜面にはかわいいツボスミレ。暗い植林の中だが、昔よく使われた峠道なのか、踏み跡がしっかりしている。
 
 大乢にはお地蔵さんが静かに佇んでいる。島田さんのアドバイス通り、フラッシュをたかずに撮影する。
                     
                  大乢のお地蔵さま                                     田路方面

 ここから反対側に下れば、朝来町の奥田路(とうじ)、尾根を北にたどれば30分で笠杉山。
我々は笠杉山の反対側の尾根を行く。下草のない明るい雑木の林。木々の間から大杉山が見える。島田さんがいれば、山の名前も教えてもらえるが、「たぶん○○山」という曖昧な同定で終わってしまった。

 少し急な尾根道を上っていくと、徐々に斜度は緩くなり、ひろい頂上にでる。奥段が峰に続くなだらかで広い尾根には馬酔木の花の真っ盛りである。鹿が多いようだが、やはり鹿も馬酔木は食べないようだ。

          
          馬酔木の大木                           たくさんの巨岩が点在する
   
 島田さんをコールするが応答がない。途中で立てなくなって車まで歩けないのではないだろうか、などと悪い予想をしてしまう。しばらくして島田さんからコール。千町峠から千町までの林道で車のアンテナを落としていたらしい。

 どこが最高点かわからないようなだらーっとした尾根は快適そのもの。天気がよければ遠望もきくであろうが。奥段が峰の最高点らしきところで山座同定。たくさんのアンテナを頭に載せた粟鹿峰。双眼鏡で覗くと、岩屋山も確認できる。


          
        最奥に粟鹿峰                                 奥段が峰から西段が峰を望む                       

 雨が来そうだ、先を急ごう。低い笹原を歩き、ほんの少し下って、同じくらい登り返して西段が峰の頂上。下を目をやると、グリーンのCR−Vが見える。車の中にいる島田さんからも手を振っている我々の姿を確認できたようだ。晴れていれば、360度の展望が得られるであろうが、雨が近づいているのですぐ近くの山々も雲におおわれ始めた。

            
 
            奥段が峰山頂で                              傘をさしておひるごはん 

 頂上から少し下り、風をよけて昼食にする。ズボンを見るとダニが這っている。
南には段が峰がゆったりと長い稜線をのばし、天気がよければゆっくり昼寝をしたいような所である。段が峰には数人の登山者も確認できる。しかし、次第にガスってきて、段が峰も見えなくなってしまった。

 雨も落ちだした。さあ、急がねば。全員雨具をつけ段が峰をめざす。島田さんからのアドバイスと歩くGPS、そして貴公子さんのGPSで、無事段が峰にたどり着く。頂上は、台風のような風。天気がよければすばらしい展望なのだが・・。

 千町峠までは1本道。跳ぶように下りていく。峠では島田さんが手を振ってむかえてくれた。きっと一緒に行きたかっただろうなあ。早くよくなって、また一緒に山を歩きたいものだ。


 尚、奥段が峰、西段が峰は、島田さんの命名です。

◇行った日  :2001年4月29日(日)曇りのち雨
◇行った人  :大加茂さん、かねちゃん、俊一くん、貴公子さん、佐竹さん、だめちゃん、みやびさん、
         OAPさん、JMMさん、たぬき夫婦
◇2.5,万図:神子畑