雪の五台山を歩く |
山頂から鷹取山を望む(左奥は三嶽) |
お正月休みも終わり、今日から仕事始めのの人がほとんどだろう。さて、最後の休日、天気も上々、山が私を呼んでいる。 やはり、ここはたぬき誕生の地、五台山へ行かなければなるまい、と香良へと車を走らせる。実家の前を通りすぎ、登山口 近くまで来ると、今朝降った雪が路面にたくさん残っている。空気が凛として気持ちが引き締まってくる。 |
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岩龍寺渓谷は雪の中でひっそりと静まりかえっている。滝へ続く道のそばには、大きなつららが下がり、お地蔵さまも雪を かぶって寒そう。独鈷の滝まで来ると辺りの空気はさらに冷たく、霊気さえ感じる。水量も多く、静かななかに滝の音だけ響 いている。 お不動さんに今年の安泰を祈り、登山道に入る。誰も歩いていない雪の上に足跡をつけていくのは楽しいものだ。 |
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藤の目渓谷は積雪10cmほどか。清らかな水が流れている。つららが至る所にできている。最近、家の周りで見かけるこ とが少ないので、たくさんあるとうれしくなる。昨夜降ったばかりの新雪を踏むと、キュッキュッと気持ちのよい音がする。 葉を落とした木々に雪が積もり、花が咲いてようだ。青空と白い雪のコントラストが美しい。 |
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小峠を過ぎ、あと500m地点付近からは、新雪の下に先日降った雪がアイスバーンになっている。滑らないように注意して 歩く。枝に残る雪が風に飛ばされてさらさらと降ってくる。小野寺山との鞍部からはさらによく滑り、さらに注意深く登っていく。 |
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山頂には1時間余りで到着。当然足跡のないバージンスノー。多いところで30cmほど積もっている。鴨内峠からも誰も登っ ていないようだ。北方面の山々はまだ雲の中、大江山も裾の方だけしか見えない。南には、雪で白い丹波の山々がまぶしく 光っている。 |
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双眼鏡を覗くと、高砂加古川方面には工場の煙突、三嶽の向こうには、北摂深山のドームや大野山の中継施設がはっきり と見える。氷上盆地も車が忙しく行き交い、いつもの生活が戻っている。私も明日からいよいよ始動だ。 ノートに記帳し、文殊さまにお祈りして下山に取りかかる。 雪が凍てついているので、「滑らんようにゆっくり。」と思うまもなく、すってんころりん。派手に転んでしまい、雪まみれのた ぬきとなる。 来たときよりも雪が解けているが、冬の午後3時はもう夕方のような雰囲気である。植林の中はもう暗い。だるま岩の近くま で来たとき、下からカメラの三脚を持った男性が登ってこられた。「頂上はまだまだ先ですか?」と言って登って行かれた。こん な時刻から・・・・。 |
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もう薄暗くなったお不動さんを過ぎ滝まで来ると、足跡がいくつか残っている。天気がいいので滝見物に来た人だろうか。 登山口に帰ってきた私のほほを傾きかけた冬の日が柔らかく包んでくれた。 |
行った日 | 03.1.6(月) |
行った人 | たぬき単独 |
山行タイム | 香良側登山口駐車場13:55〜頂上14:10ー14:45 〜登山口15:35 |