篠が峰から東峰山 |
兵庫 加美町氷上町 |
細見池から朝の篠が峰を仰ぐ |
篠が峰は、丹波(氷上町山南町)と播磨(加美町)にまたがる大きな山だ。たくさんの支尾根を有し、大きく羽 をひろげたように見える。 今回は氷上町三原の細見池から西の尾根にとりつき、尾根を南西に歩いて篠が峰に登り、もう一つ南の尾根 を東峰山へとたどるコースである。登りのコースは、2年前に一度歩いている。 細見池は、三原集落を奥に入り、内尾神社の手前で左に入る。まだ朝早いので陽も差さず、家よりも2度は気 温が低い。谷の奥にめざす篠が峰が朝日に輝いている。 身支度をし、堰堤を渡って登り始める。尾根に出るまで急登だが、しばらくの我慢だ。すぐに尾根に出る。歩き やすい尾根道を歩いていると、やっと朝日が差してきた。下の方ではウグイスが清らかな声で歌っている。 地形図の487m地点付近に来ると、イノシシのヌタ場があちこちにある。「前に来たときここにヒキガエルの卵が ・・・。」と、たくさんの卵がヌタ場の中に・・。ヒキガエルは1匹で6000個から14000個の卵を産卵するらしいが そのおびただしい卵は1匹のものだとは驚きである。そうそう、今年は産卵が早いそうだが、産むとまた冬眠して しまうもののあるようだ。 細見池からおよそ1時間で林道に出る。 篠が峰の山腹には氷上町から加美町へ抜ける林道がある。父は、加美町の親戚に行くのにここを通ったことが あるという。しかし、今は氷上町側は崖崩れのため通行不能である。加美町側は篠が峰山頂まで車で行くことが できる。 |
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山頂までは林道を歩く。右手に竜ヶ岳が大きい。 そして、加美町と氷上町境付近にはたくさんのゴミが捨てられている。どうしてこんなことをするんだろう。特に、 峠やちょっと山に入った車道脇には家庭ゴミや粗大ゴミのようなものまでほかしてある。日本のモラルはどうなっ ているのか・・。 加美町側に出ると景色が一変する。霞んではいるが杉原谷を挟んで西側に千が峰がどっしりと座っている。今 日も多くの人が訪れるのだろうか。 林道歩きに飽きた頃、たくさんのアンテナや無線中継施設のある山頂に着く。発電機をまわして移動運用をし ているアマチュア局があった。 |
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三角点の近くに荷物をおろし、6エレ八木アンテナを設置する。隠岐郡に帰省中のMXFさんと交信できないか とコールしてみるがどうも無理なようだ。四国の高越山レピーターで何とか繋がる。島田さんは篠が峰の支尾根 にある古天神へ行かれる途中とか。その後も無線で情報を交換する。 |
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無線や昼食でのんびりしているといつのまにか1時間以上経っていた。これから歩く東峰山までははじめての 道。未知のところなのでどれくらいかかるのかちょっと不安。篠が峰から派生する東南の尾根の向こうに尖った 東峰山が見える。 尾根は関電の重視路から外れ、反射板から下っていく。反射板の柵の中にシカが1頭。でるところはあるのか なと案じていると、柵の下のわずかな隙間からうまくすり抜けて出て行ってしまった。 尾根には赤や黄色のプラ杭があるので、それをはずさないようにすれば大丈夫。1箇所、新郷の方へ下りる尾 根と分かれてているところがあるので要注意だ。10mほど歩いて方向を誤っていることに気付き、事なきを得た。 |
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雑木がうすくなったところから右を見ると竜ヶ岳が大きくいばったように見える。早春の光を浴びて歩くのは気持 ちがいい。 「あれ、これシャクナゲ?」 小さなシャクナゲが1本生えている。見回すとその辺り一面シャクナゲが群生してい る。篠が峰の南の岩屋山も多かった。篠が峰周辺には、シャクナゲがたくさんあるようだ。 振り返ると、歩いてきた尾根の向こうに頭にアンテナを載せた篠が峰が笑っているように見える。 |
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アップダウンのない尾根の先に三角形の東峰山が近づいてきた。急登を登り切ると三角点のある東峰山山頂。 しかし、木に囲まれ展望は全くない。また三角点は無惨にも欠け、何等かわからない。OAPさんとIXWさんが無 線で話している。OAPさんは雪彦のようだ。 頂上には関西記念墓園所有地を示す鎖が東と北東に延びている。弘浪山にあった鎖だ。この鎖に沿って北東に 下れば大谷だ。 しかし、我々は細見池に戻るため、北の尾根から北西に延びる尾根をたどる。道なき道を下り、何とか林道に降 り立つことができた。 細見池から篠が峰を仰ぐと午後の陽を受け、朝とはちがう顔がそこにあった。 |
行った日 | 02 3/10(日) |
行った人 | たぬき二人 |
山行タイム | 細見池7:25〜林道8:25〜篠が峰山頂9:15ー10:26〜 東峰山11:50〜細見池13:00 |
2.5万図 | 丹波和田 |