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黄葉の氷ノ山を見たいとひとりで親水公園〜氷ノ越〜山頂〜東尾根を歩く。新聞で報じられた
ためか、登山口にはたくさんの車。登山届を出して、ゆっくりと歩き出す。
布滝周辺は黄葉、紅葉。滝の音が色づいた木々に吸い込まれていく。急な曲り道でご夫婦を
追い抜き、さらに一人、二人と追い抜いていく。単独で歩くとなぜか早足になる。
ブナの黄葉は、ひえの水周辺が最高で、前を行く単独男性をモデルに一枚、二枚・・・、と何枚
も写真を写す。
「きれいですねえ。ちょうど見頃ですねえ。」
その先で出会ったご夫婦連れにも声をかけて先を歩かせていただく。
氷ノ越には男性が一人。すぐに出発される。ベンチに座っていると風が吹き、汗が冷えて寒い。
先ほどのご夫婦と入れ違いに出発する。
稜線のブナは黄葉が終わり、冬支度をしている。葉のない枝の間を風が通り抜けていく。風に
乗って人の声がどこからか聞こえてきた。
仙谷コース分岐で3人グループが休憩中。軽く挨拶をかわして先に進む。こしき岩を巻き、階段
になると山頂は近い。途中で若い男女が腰を下ろして談笑している。
2時間余りで山頂到着。山頂はガスって展望は全くない。寒いので登山者は避難小屋に入って
いて外には氷ノ越で出会った単独男性のみ。避難小屋は満員のようで、あとから到着した人が
そのようなことを言いながら中に入っていく。
展望がよくなる兆しがないので、おにぎりを食べるとすぐに下山にかかる。山頂滞在時間15分。
これまでで最も短い。
下山は東尾根を歩く。神大ヒュッテを過ぎると、ブナが黄葉しとてもきれい。ドウダンツツジも真っ
赤でちょうど見ごろ。東尾根避難小屋までのブナの道は黄葉のトンネルでルンルン気分で歩く。
避難小屋前は陽がさしてぽかぽかと暖かい。ここでコーヒータイムにしよう。無線機からGTRさ
んの声が聞こえたので応答したが、メインではつながったものの、その後繋がらなくなった。残
念!
ゆっくりコーヒーを飲み終え、階段道を下りる。東尾根登山口付近では山頂で見えなかった鉢
伏山が姿を現す。
スキー場は工事中で重機が大きな音を立てている。この前来た時にあった伐採された木は跡
かたもなく処分されている。薪になったのならいいのだが。
林道を早足で歩く。目をあげるとすばらしい黄葉。いい時期に来られてよかった。
10日後、氷ノ山初冠雪のニュースを聞く。
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