|
|
|
居母山と書いて、「いもやま」と読む。地図を見ると、大岶を起点にぐるーっと周回できそうだ。やま
あそ島田さんのレポートを参考にし、我々はその逆を歩くことにする。
国道9号線から直見へ向かう。駐車地を捜していると、金谷口に空き地があり、近くのおじさんが
そこに停めればいいと親切に教えてくださる。居母山へ行くと言うと、金谷峠から歩くとなると遠いよ
と驚いている。
朝のうちに降った雨で蒸し暑い。金谷集落は10戸ほどの小さな集落だ。我々が歩いていると、畑
仕事のおじさんが草刈り機のエンジンをわざわざ止めて話しかけてこられる。昔は往来があったそう
で、小さい頃には峠を越えて金尾(きんのう)へ遊びに行っていたそうだ。峠の両側の集落に「金」の
字がついているのは鉱山に関わりがあるそうで、鉱山跡が残っているということだ。笑顔で見送って
くださる。
|
|
|
|
|
堰堤から金谷集落を望む |
|
分岐のお地蔵さん |
|
集落を抜け、林道を堰堤近くまで来ると、眼下に金谷集落が広がる。向いの山は富岡山だろうか。
堰堤からしばらく歩くと林道が終わり、植林の中の山道となる。
道が二股に分かれているところにお地蔵さんが立っている。右やまみち、左はた・・、とある。畑は
金谷峠の東の大字である。ここは左にとる。谷で道が少し不明瞭だが、踏み跡はすぐに見つかった。
|
|
|
|
|
金谷峠のお地蔵さん |
|
広くて気持ちのよい尾根 |
|
谷のすぐ上が峠である。峠では、お地蔵さんが迎えてくれる。金尾方面に明瞭な道が下っている。
ここからは居母山まで尾根歩きである。下草が全くなく、快適な尾根道。倒木もなく歩きやすい。
それに、風はそれほどないのに涼しくて、歩き始めた頃に吹き出していた汗もひいてしまった。
高低差のあまりないなだらかな尾根をのんびり歩いていく。小さな峠を2カ所ほど越えると、少し急
な登りとなる。西側は雑木の林、東は植林。いくら歩いてもやはり下草がない。
標高600m付近から尾根は北から東方向になり、雑木のなだらかな尾根歩きを楽しむ。
歩き始めてから1時間あまり経つので670mピークで小休止。無線でやまあそ島田さんをコールす
るとすぐ隣の伏見山(ぶくみやま)でヒルの攻撃にあっているとのこと。こちらは今のところその心配
はない。谷を一つ隔てただけなのにね。危うしやまあそ!
|
|
|
|
|
|
公園のような尾根 |
|
|
670mピークからも尾根はなだらかで、月の小坂合流からは、山上の庭園といった風情だ。秋の
黄葉もいいだろうなあ。飛所との分岐を過ぎると、植林の中をひと登りで山頂(730.6m 三等三
角点)。 |
|
|
|
|
山頂にある鐘 |
|
伏見山と三岳山 |
|
頂上中央の三角点横に、山名標識が立っている。鐘がぶら下げてあったのでカランカランとならし
てみる。南〜南西と北〜北東方面が開け、霞んでいなければすばらしい展望だ。南には見慣れた
粟鹿峰が大きい。北東には、伏見山と三岳山が重なっている。その左は大江山千丈ヶ嶽か。伏見
山へ登っているやまあそ島田さんはどの辺りだろうか。双眼鏡で覗いてみるが、人影は確認できな
い。
丸太のベンチでお昼ご飯を食べる。日陰に入るとそよそよと風が吹いて涼しい。アキアカネが群れ
て飛んでいる。もう秋の用意をしているんやね。
無線機からTQFさんの声が聞こえてきたので呼んでみる。あちらは段ヶ峰頂上手前、情報交換を
していると、三木からMXFさん、そして伏見山途中のIXWさんも加わり、久しぶりに多くの局と交信
する。島田さんは、ヒルに吸われたところの血が止まらないらしい。(>_<)
|
|
|
|
|
無線機のアンテナに アカネ |
|
飛所へ下りる |
|
父たぬきは夕方用事があるというので、交信を終えると下山にかかる。下山は飛所コース。尾根のす
ぐしたに広いところがある。高源寺という寺跡らしい。
植林の中のつづらおれの道をぐんぐん高度を下げていく。谷から離れ、山腹の道になると、雑木の中
の広い道。それもすぐに終わり、再び谷を歩く。ほどなく、「飛所」と書かれた看板を見る。一段高いとこ
ろは棚田の跡か。 |
|
|
|
|
飛所 |
|
飛所からは広い林道 |
|
飛所からは車が通行できるほどの広い道となる。右下にも棚田の跡が残る。昔はずいぶん奥の方
まで耕作していたものだといつも思う。
柵をあけて出ると、「熊出没注意」の札が架かっている。鈴を鳴らして歩いて正解。きっと我々の姿
をどこかで見ていたに違いない。
|
|
|
|
|
大岶公民館の五右衛門風呂 |
|
居母山(山頂が切れた山) |
桑谷から大岶まで村の中をのんびりと歩く。この辺りも昔は養蚕が盛んだったのか中2階の家が
残っている。
「居母山クラブ」と書かれた看板が立つお家のすぐそばが大岶公民館。大きな五右衛門風呂が
広場の隅に造ってある。山々を眺めながら、このお風呂に入ると気持ちいいだろうな。
帰りに、夜久野高原温泉で汗を流す。北の窓から居母山が大きく見えた。
地図はこちらをご覧ください。
尚、居母山クラブのHPを参考にさせていただきました。
|
|
|
行った日 |
04 7/3(土) |
行った人 |
たぬき二人 |
山行タイム |
金谷口9:35〜金谷峠10:05〜670ピーク10:50−11:05〜
山頂11:20ー12:30〜飛所12:55〜月の小坂コース合流13:05
〜車13:35 |
2.5万図 |
直見 |
|
|