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大日山から稲村ヶ岳を望む |
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3連休初日、南の方が天気がよさそうだ。世界遺産に登録された大峰方面へ行ってみようとへ車
を一路奈良へ走らせる。さすがに高速道は車が多い。
毎年、山上ヶ岳へ行者登山している父たぬきだが自分で運転するとなると、ほとんど道順を覚え
ていない。地図を見ながらようやく洞川に着く。白装束、袈裟懸けの人が多い。 |
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母公堂 |
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法力峠 |
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母公堂の前に車を停め、身支度して登山道に入る。よく歩かれた道は我々にとってはハイウエイ。
植林の中のなだらかな道を歩いていく。なだらかなので高度がなかなか上がらない。ようやく法力峠
に着く。爽やかな風が吹き抜ける峠には、数人のハイカーが憩っている。我々もザックを置いてパン
とお茶で小休止。峠には観音峰への案内板がある。こちらへも行ってみたい。まだ歓談している人々
の横を通るとき、大きな荷物がちらっと目に入る。山小屋へ荷揚げされるのかな?
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法力峠から山上辻への道 |
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大日山が木の間から見えてくる |
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法力峠からは自然林が多くなってきた。道は相変わらず水平。腕時計の高度計を見ると、まだ
100mも上がっていない。
木の間から大日山の特徴的な山容が目に入る。
登山道には、鉄のはしごや階段が随所に設置され、藪山を歩くことが多いたぬきには殊の外
歩きやすい。ブナの大木が風に揺れている。
ヒメザサが目立ち始め、山上辻を過ぎるとすぐ稲村小屋到着。山小屋は閉まっていて、トイレに
も鍵がかかっている。
ここから先での食事は禁止とあるので、 少し早いが、ここでお昼にする。強い風が吹き抜け、
ベンチに座っていると寒いくらいだ。木の間から葛城・金剛のやまなみが見える。法力峠で出会
った大きな荷物を背負った人が小屋までやって来た。小屋のご主人だった。今から小屋を開ける
らしい。 |
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もうすぐ山上辻 |
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賑わう稲村小屋前 |
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稲村小屋を、出発。シャクナゲがたくさんある道を登ると大日のキレット到着。大日山は後で登ること
にし、稲村へ向かう。キレットから東に回り込むと、山上ヶ岳が目の前に見える。西覗きにも人影が・・・。
今日のコースでいちばん急な登りをこなすと頂上。鉄製の展望台。三角点は?と捜すと階段のすぐそば
にちょこんと座っている(三等三角点 1725.9m)。三角点にそっとタッチし、展望台に登る。
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キレット |
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キレットから大日山を望む |
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最近、6年連続、山上ヶ岳に登っている父たぬきが山上ヶ岳から稲村、大日を見たのは、一度だけ。
後は雨かガスの時ばかりなので、こんなに近くに山上ヶ岳、西の覗きが見えて、大変喜んでいる。双
眼鏡で覗くと白装束の人たちが行列をつくっている。
空気が澄み、山々がくっきりと見える。東に山上ヶ岳から大普賢の山並み、南に弥山、その後ろに
釈迦ヶ岳、金剛、葛城、遠く六甲も見える。「ええなあー。」
日射しは強いが、吹く風が爽やかで、秋のような空が拡がっている。一時間ほどの間に入れ替わり
で数グループがやってくる。さすがにメジャーな山だ。無線で遊んだり、山を眺めたり、いつまでいても
あきないが、帰りの時間が気になるので腰を上げる。
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弥山(手前)釈迦ヶ岳(左奥) |
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遠くに金剛山、大和葛城山 |
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正面に山上ヶ岳から大普賢の奧駆の山並み |
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キレットまで引き返し、大日山へ登る。それにしてもおもしろい形の山だ。ハシゴ、鎖場もあり、少し
岩場を登ると大日如来を祀る山頂だ。先客一名。あまり展望はよくないが、祠の裏に回ると、切り開
きがあり、北西方面が望める。 |
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公園のような道 |
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中はどんなんかなぁ? |
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元の道を引き返し稲村小屋から法力峠へ下る。山を回り込むつどに同じような景色が現れ、よう
やく法力峠へ到着。一息入れる。峠から母公堂までは、40分で下る。 |
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登山道から洞川を眺める |
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駐車場で帰り支度をしていると、母公堂のおばさんがお供えしてあったキュウリを持って来てくださる。
我が家にもキュウリはたくさんなっているが、地元産のキュウリなのでありがたく頂戴し、母公堂のご夫
妻の笑顔に見送られ帰路につく。
翌日、頂いたキュウリを食べてみる。歯ごたえのある、大峰の水の味がするキュウリだった。 |
地図はこちらです。
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