依遅ヶ尾山 丹後の名山に登る
京都府 京丹後市

丹後町是安付近から望む

 前に依遅ヶ尾山に登ったのはいつだっただろうか。行く道筋もおぼろにしか覚えていない。
国道176号線を北へ走り、312号線、482号線と乗り継いで丹後町へ向かう。途中の弥栄
町で春の花を見るために寄り道。お昼頃になると開くというので、依遅ヶ尾山の帰りにもう
一度寄ることにする。

登山口 ありが棟まで広い道

 丹後町矢畑から遠下へ抜ける道沿いに登山口がある。この道は以前は工事中だったように
記憶しているが、今は立派な舗装路となっている。

 登山口からしばらくは林道を歩き、ありが棟という小屋から山道となる。山頂まで1.3kmの
木製の標識が登山道を指している。
陽だまりにすみれが咲いている 登山道

 ひだまりにはすみれが咲き、春の陽ざしを受けてうれしそう。道はジグザグに高度を上げていく。
ウグイスがにぎやかに啼き、春を謳歌。しかし、下草の様子を見ると雪が全てなくなってからあまり
時間は立っていないようだ。

 
鳥居跡(あと500m)

 登山道の傾斜が緩み、尾根に近くなると見覚えのある鳥居跡である。苔むした石の間を歩いて
行く。

 ここからはしばらく緩やかな道を歩いて行く。頂上直下で作業服姿の男性とすれ違う。ザックも
持たず、軽装でちょっときました、という感じのいでたち。

山頂の祠 祠の中の役行者像

 大きな岩の間を抜けると山頂である。石垣で囲まれた広場に石の祠が南を向いている。祠の
中には役行者像が以前と同じように座っている。

山頂から南を眺める

 山頂には二等三角点があり(534.0m 点名一ヶ尾)、ほぼ360度の展望である。しかし霞んで
いるので遠望がきかず残念。

 北は日本海、南は太鼓山など丹後の山々が霞んでいる。大江山連峰は霞みの向こうで全く見え
ない。
眼下に日本海

 のどかに鳥たちがうたい、ぽかぽかと暖かい。丹後も春やねえ。無線でコールしてみるが、何も
入ってこない。おにぎりを一つだけ食べ、もういちど景色を見てから下山する。
ありが棟まで下りる 青い空に白い航跡

 途中で単独男性が登ってこられ、スミレが咲いてますよ、とニコニコと登って行かれた。ありが棟
まで下りてくると、二人の子どもがお父さんとともに元気に登ってくる。親子で山登りっていいなあ。

 空を見上げると青い空に飛行機雲。丹後の春を満喫した一日だった。

 

行った日 08 3/22 (土)
行った人 たぬき一人
山行タイム 登山口10:20〜山頂11:05−11:30〜登山口12:05
2.5万図 丹後平   山行地図
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