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ひとりで山へ行くときはできるだけ安全な山を選んでいる。雪に山にも行きたいが北は雪の
よう。それなら雪の降らない南の方へ、ということで加西へ向かう。
何度も歩いている鎌倉山から南へ延びる尾根の先端にある河内城址が今日の目的の山で
ある。
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檜皮ぶき用に剥がされている桧 |
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登山口 |
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普光寺に車を止め準備して出発、という時になって吹雪になる。雪雲が通り過ぎるまで待って
いると10分ほどで青空が覗き始めた。
天気が回復してきたので河内城址の登山口へ向けて出発する。
村の中を歩いていると軽トラが停まって中からおじいさんが話しかけてこられる。
「登山されるんですか?」
「はい、河内城址からぐるーっと周回しようなと思ってます。」
おじいさんは登山道を整備されている方だそうで、いろいろ教えてくださる。反対回りの方が道
がわかりやすいそうだが、道ははっきりとしているので迷うことはないだろうとのこと。とりつきだ
けわかりにくいかもしれないが、地図どおりに歩けば大丈夫だろう。
地図に従って田んぼの中を歩いて行くと山裾に河内城址への標識がある。よく整備された道が
続き、ロープのある急登を登り切り、トラバース道を歩くと鎌倉山からの尾根に出る。
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河内城址 |
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城跡にある看板 |
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標識に従って南へちょっとだけ歩くと河内城址である。曲輪跡も残っていて、城跡からは南側の
展望がいい。志方城山も望め、山城として好適地であったろう。山頂の案内板によると室町時代
に築城とあるが詳細はわからないそうだ。城跡は東西二つのピークからなり、その間には堀切跡
も認められる。
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雑木も多い |
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点名小鞍掛 |
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河内城址をあとにし、来た道を戻って次の三角点峰をめざす。松枯れの多い山域だが雑木も
あって、なかなか楽しい道である。登山道は倒木などが取り除かれとても歩きやすい。標識が
少ないのでわかりにくい、と朝であったおじいさんは言われていたが標識やプレートなどなくて
もこれで十分だ。
河内城址から10分ほどで点名小鞍掛(284.9m 四等三角点)に到着。小鞍掛から北へな
だらかな尾根を歩く。
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高畑展望を眺めながら |
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ロープのある急登 |
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平坦な道は春の陽ざしがさし、汗ばむほど。前方に高畑展望と呼ばれるピークを眺めながら
歩いて行く。
下った鞍部に東の谷(宇津木谷)への道が下りている。この道を下ると二つの池に出るよう
だ。
鞍部からP287へ登りかえすといよいよ高畑展望への急登である。植林のなかにまっすぐに
つけられた道をトラロープにつかまりながら登っていく。手に持ったストックがロープに引っ掛か
って歩きにくい。(*^_^*)
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高畑展望から河内城址を眺める |
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ふくらみかけたアセビの蕾 |
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登りきったところからネット沿いに右に歩いて行くと南の展望が開けた高畑展望。河内城址や
歩いてきた尾根が一望のもと。しかし、足もとにはシダが生い茂っているのですぐに引き返し、
鎌倉山をめざす。
登山道沿いにはアセビの蕾がふくらみかけている。この山域もアセビが目立つ。
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鎌倉山 |
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展望図と望遠鏡 |
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鎌倉山の南西にあるCa410mピークへ登る頃になると、雪が激しく降り始める。これも一過性
ですぐやむだろう。
予想したとおり、鎌倉山へ着くころには雪はやみ、また青空が覗き始めた。雪を降らせた雪雲
は南へ動き、加古川方面は雪雲に覆われている。
2年ぶりに訪れた山頂は様変わり。周りの木は伐採され、山頂には望遠鏡と展望図。法起菩薩
の下には水?が入った特大のペットボトル。その後ろにはポールが立っている。あまりの変わり
ように法起菩薩さんもびっくりしていることだろう。
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雪雲が流れる笠形山 |
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黒木山方面 |
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北には笠形山が望める。以前は立ち木がじゃまをして見えなかったが、こちらがわも展望が
よくなっている。黒木山や中町妙見山など、おなじみの山々。それ以上以北はまだ雪が降り
続いているようである。
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山頂から南の展望 |
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西の覗きの行者像 |
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雪雲が通り過ぎた南方面を眺めながらおにぎりとサンドイッチでお昼ごはん。陽ざしは春だが
風はさすがに冷たい。
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鎌倉寺 |
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鶏舎跡 |
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当初は周回する予定だったが、所用を思い出しここから下山することに。西の覗きで行者像
を眺め、鎌倉寺の前を通って下山する。
鎌倉寺からは参道で、しばらくすると植林の中の道になる。下りたところにあった養鶏場は基
礎のコンクリートと飼料を貯蔵する大きな容器だけを残して壊されている。
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鎌倉山登山口の行者像 |
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鎌倉山を望む |
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登山口には行者像と鎌倉寺への道標。見上げると西の覗きの抹香岩がひときわ目立つ。
ぶらぶらと普光寺まで歩いていると汗ばんできた。山々も春の色に変わろうとしている。 |
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