島田さんが、西脇の行者山へ行くというので、またまたついて行くことにする。しかし、真夏に低山は
・・・。
西光寺山まで行けば涼しいだろうと期待を持ちながら、指定された場所へ行くとすでに島田車は到
着。国道312号線沿いの水車工房の前に車を置かせてもらう。その辺りには大小の水車。回ってい
るのもあれば、置いてあるだけのものも。作業場の中にはまだ製作途中のものもある。
登山口の看板の前にいると、男性がおられたので、島田さんは早速取材。近くの山の情報の聞き
取りをしている。
登山口には行者山の謂われや登山道についての丁寧な説明があり、身と心を清めて入るようにと
書かれている。西光寺山まで2.2km、行者山まで550mとある。
トラロープや50mごとに格言や山の話しが書かれた細い標識があり、急な斜面もさほどしんどさを
感じない。しかし、汗がたらたらとしたたり落ち、虫も寄ってくる。
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水車工房から登る |
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かなり急斜面 |
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トラロープが左へトラバースするように導いている。炭焼き跡を過ぎしばらく歩くと、自然石
の門があり石段を上がると広場に出る。その正面に巨岩。上の方に石仏が確認できる。こ
こが行者山らしい。山と名付けられてはいるが、山頂でなく中腹である。
島田さんは早速石仏を調べている。役行者像らしい。
「どこかにお不動さんもあるはずなんやけど、捜してみて。」と島田さん。
捜してみると、岩の下の方に何やらある。近づいて見ると、不動明王。私も役行者像まで上
がってみる。やまあそさんは他にも何かないか上の方を探索している。
広場の西端に西光寺山への案内板があるので、それに従って西光寺山へ向かう。
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西脇・篠山市境の尾根には広い道が・・・。 |
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トライアルウイークで距離を測定 |
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支尾根から篠山・西脇市界尾根に出ると広い道が続いている。重機で付けたそうだが、何のため
に?直射日光が容赦なく当たり、ますます暑くなってきた。篠山側のゴルフ場の関係の道かな?
広い道はそのうち篠山側へ下り、尾根の道は雑木の中の細い道になった。この道に入った途端
クーラーが効いたような涼しさになる。風が吹いているわけではないのにとても涼しい。これも木の
おかげか・・。
いったん下ると西脇の林間ファミリー園からの道と合流する。近畿自然歩道の立派な道標を過ぎ
ると山頂はすぐ。
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気持ちのよい雑木の小径 |
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山頂の東屋でオカリナを吹くやまあそさん |
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久しぶりの山頂には立派な東屋と祠も新調されている。北側の木も少し伐られている。早速荷物を
降ろして東屋で休憩。徐々に汗もひいてきた。島田さんは、最近買ったばかりの野点セットをザックか
ら出している。島田さんのお手前でお茶をいただく。「なかなかええもんやねえ。」
展望は霞んでいまいち。西の方は黒雲が出て今にも降ってきそうな気配だ。TQFさんをコールすると
すぐに繋がる。島田さんは、下りる前にオカリナを1曲。曲名は忘れしまったが、心に響く音色だった。
時計を見ると11時半。「そろそろ下りよか。」
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ここを下ると机坂 |
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切り開きから見る高山(中央)、猿藪(右) |
来た道を引き返す。行者山への分岐からそのまま市境尾根を歩き、鉄塔に出る。そうか、この広い道
は巡視路やったんか。鉄塔からきれいに並んだ高山・猿藪が見える。この方向から見ることはあまりな
い。
鉄塔から急な道を下ると机坂。昔、聖徳太子が峠を机に見立てたところから名付けられたそうだが、
そのような気配は今の峠からは感じられない。篠山側にも西脇側にも道が下りているのを確認すると、
「ちょっとここで休んでいこか。」と島田さん。「?」
ザックをおろし、何やら大きなものを取り出している。小さな折りたたみ机と椅子。これ星山にも持ってき
てたね。さらにザックから本を取り出し、記念撮影。机坂で机に向かって読書に励むやまあその図、とい
うところだ。島田さんのしゃれにあきれている間に写真を写し忘れてしまった。後にも先にも、ここでこん
なことをするのは彼だけであろう。(^o^)
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峠道はちゃんと残っている |
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珍しいしだれ桧 |
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机坂から道があるのかと案じていたが、昔の峠道がちゃと残っている。それどころか、石垣も残り、
昔はかなり往来があったのではないかと島田さんと話す。山腹をぐるーっと巻くと、巡視路と合流す
る。あとは巡視路や峠道を歩き、国道に出る。
国道を歩いていると「しだれひのき」という看板がある。少し上に大きな木が見える。近づいて見て
みると、なるほど枝が垂れている。
国道を西に歩き、車に戻る。加古川へ帰る島田さんと別れ、175号線を北へ帰る。それにしても山
は下から見ているだけではわからないものだ。歩いてみて初めてわかることのなんと多いことか。
今回もおもしろい山歩きをありがとさんでした。
地図はこちらをご覧くださいね。
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