緑の風の中で またに山 |
兵庫 加美町 |
天気がよい、展望も良さそうだ。それに単独。こういうときは、自然に千が峰に足が向く。久しぶりに市原から 登ってみよう。 市原峠まで上がると、以前より林道工事は進み、お地蔵さんの少し上に駐車場がこしらえてあった。すでに数 台の車が停まっている。身支度をしていると、続けて3台の車が・・・。男の子とお父さんの親子連れは、先に出 発していく。私も後を追いかけるように出発。まむし草が風に揺られてあたかも「こんにちは」をしているようだ。 |
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市原峠に上がると、先ほどの親子連れが休んでいる。峠は様相を一変。林道がここまで延び、以前の姿はな い。変わり果てたその姿に、諦めにも似た気持ちを抱きながらまたにへの道を辿る。 |
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またに山への道は、以前と変わらず静かだ。若葉を揺らす風の音とツツドリののどかな啼き声だけ。 尾根道はやさしい木陰で、気持ちよく歩ける。東には、篠が峰から大井戸山、竜ヶ岳が手を繋いでい る。南には、千が峰の見慣れた山容。六甲の山並みは霞の向こうで確認できない。 |
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もう少し歩きたいところだが、あっけないほどはやく頂に着く。北に三国山、その向こうに粟鹿峰が霞んで いる。西には、段が峰、千町が峰、高星山、白岩山等々。残念ながら、氷ノ山は霞んで見えない。 誰もいない静かな山頂。無線機のスイッチを入れる。430Mhzをくるくる回していると、聞き慣れた声がき こえる。隠岐に帰省中のMXFさんと氷ノ山山頂のTQFさんが交信中だ。そこに加美アルプスの島田さんが ブレイクを入れる。すかさず私も「ブレイク」。MXFさんから応答がある。0.5wのハンディ機だが、隠岐にい るMXFさんまで届いたようだ。しばらく4局で交信し、お互いの情報を交換しあう。 |
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お昼には少し早かったが、持参のおにぎりとサンドイッチを食べ、下山にかかる。再び、気持ちのよい緑の トンネルをくぐって市原峠まで下りると、往路で出会った親子連れが千が峰から下山したところだった。さぞ かし千が峰は人が多いだろうと尋ねると、それほどでもないとのこと。まだ混雑する時間帯ではないのかな あ? 親子連れより一足先に下山し、お地蔵様を覗くと、以前と変わらぬ姿で佇んでおられる。日々変わりゆく山 をどのように眺めておられたのだろうか。 |
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行った日 | 03.5.10(土) |
行った人 | たぬき単独 |
山行タイム | 市原お地蔵様9:58〜市原峠10:09〜またに山10:40−11:50 〜12:20市原峠〜お地蔵様12:33 |