彷徨える 丹波妙高山
兵庫 春日町・市島町

三尾山から 妙高山(02.1.26撮影) 右側の山)

 妙高山と聞くと、百名山を思い出されるだろう。丹波にも同じ名前の山がある。春日町と市島町にまたがる
564.8mの低山だ。山頂近くには丹波の比叡山と言われる神池寺(じんちじ)という古刹や、登山口には日
ヶ奥(ひがおく)渓谷があり、なかなか見どころの多い山域である。

 しかし、今回はスマートメディアを忘れ、デジカメを携帯したものの無用の箱になってしまった。(>_<)
それゆえ、画像無しのレポートです。m(_ _)m

 土曜日の午後、登山口の日ヶ奥渓谷をめざす。帰省している息子は、オフロードバイクで春日町内の河川
敷を走るという。その近くの渡所(わたんじょ)橋を右折。渓谷は春日町の自然公園になっているので、私設
と公設のキャンプ場がある。駐車場から渓谷沿いつけられた遊歩道を歩く。小さな滝や石仏がある。きれいな
水が流れている。雌滝を過ぎ、少し急な石段を登ると駐車場から続く林道に出る。100mほど歩くと雄滝。道
を挟んで雄滝の反対側に谷があり、水がコンクリートの取水場に集められている。林道をそのまま歩くのが正
規のルートだが、それは下りに使うことにし、その谷を歩いて行くことにする。地形図を見ると、破線ルートがあ
るので、その道だと思い歩き始める。ほんの少し行くと、谷は二手に分かれている。地形図の破線も分岐して
いるので、左側の谷を進む。しかし、すぐに道はなくなり、藪こぎするはめに・・。それでもまだこの道が破線だ
と思いこんでいる。

 東か南東に進めば尾根にでるはずと、道のない雑木の林を歩いていくと、鹿除けネットの張られた植林地に
出た。ここからは目指す妙高山も東南東に見え、これからどの方向へ歩けばいいのか見当がついてきた。この
頃になると、破線の道ではなく、間違っていることが明白となってきた。
 なだらかな植林地を妙高山方面へ歩いていくと、また鹿除けネットがあらわれ、その下に林道が見える。神
池寺への林道だろうと喜び、少し歩くも方向がどうもおかしい。西に向かっている。林道を引き返すが、北に歩
いているようなので、適当なところから山へ入り、妙高山への道を探る。赤松の林を少し歩くと、明確な道に出
る。細いがしっかりした道をさらに進むと破線の道に出てきた。この道を東に進むと妙高山とCa460mピーク
間の鞍部に至る。鞍部からうすい踏み跡を歩く。そのうちそれもなくなるが、尾根を少し歩くと妙高山頂手前10
mほどのところに出た。

 頂上には、愛宕地蔵を祀った祠があり、ベル山岳会のテープが近くの木に巻いてある。大柿布もひらめいて
いる。展望はなく、南方面に木々の間から三尾山の平らな頂上がわずかに見えるだけだ。


 時間も気になるので、神池寺方面への明瞭な道を下る。しばらく歩くと神池寺本堂裏に出てきた。本堂から
石段をおり、舗装路を歩いて最初のヘアピンカーブから通行禁止の札の下がった林道へと入っていく。そこに
は、日ヶ奥への案内もあり、ここを標識通りに歩けば日ヶ奥に戻るはずであった。しかし、例のよって迷走。日
ヶ奥への道だと思っていたのに、いつのまにか神池寺への車道に出てしまった。いちばん悪いところへ出てし
まった。日ヶ奥とは全く反対側。駐車地まで歩くとなると2時間近くかかりそうだ。

 1時間ほどかかって上牧まで歩くが、このまま歩いて車まで帰ると遅くなりそうだ。日ヶ奥までタクシーで戻
ることにし、やっと見つけた公衆電話からタクシーを呼ぶ。運転手さんによると、妙高山に登り、京都府側の三
和町に下りた団体もあるとか・・。「タクシー5台で迎えに行きましたよ。」
我々にどこから来たのかと問われたが、さすがに同じ郡内とは言えず、遠いところから来たことにした。

 タクシーなら10分ほどの距離である。時計の針は午後5時を過ぎている。順調にいけば、往復2時間の行
程なのにずいぶん時間がかかったものだ。

 地図読みの甘さを痛感した半日だった。
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行った日 02.6/15(土)
行った人 たぬき二人
2,5万図 市島