乗鞍畳平お花畑散策
岐阜県

乗鞍スカイラインから 槍 穂高連峰

 梅雨も明けて、夏空が広がってきました。今日は、職場の旅行。1日目は、舞鶴道〜名神〜東海北陸道経由で、
白川郷へ。道中、荘川桜を見学しました。
 荘川桜は、御母衣ダムの建設にともない、光輪寺と照蓮寺にあった桜を移植したもので、450年余りを生き抜く
老桜です。最近、NHKのプロジェクトXで放映されたので、以前見たときよりも感じるものがありました。人々に手
篤く保護され、これから何年も花を咲かせそうな勢いでした。

 御母衣ダムは、ロックフィル式ダムです。たくさんの石を積み上げたダムで、兵庫県生野町の黒川ダムも同じ工
法で造られています。しかし、規模はだんぜん御母衣の方が大きく、ダムを下からのぞむとそのスケールの大きさ
に圧倒されます。

 白川郷には、大きな駐車場があります。25年ほど前に来たときには、田んぼだったと記憶しています。橋を渡り
いよいよ集落へ。ここも観光地化され、おみやげ物屋さんが目立ちます。昔の素朴な雰囲気が感じられないのは
仕方ないことなんでしょうが、その変わりようには驚かされました。その時泊まった民宿の囲炉裏端で食べた山の
料理を思い出しました。

 その日は高山で宿泊。ちょうど「さくら」という連ドラを放映中で、街中に「さくら」ということばがあふれていました。

荘川桜 御母衣ダム湖
荻町

 2日目は、ホテルを8時に出発し、乗鞍を目指します。腕時計の高度計を見ると、だんだん標高が上がっていきま
す。
 乗鞍スカイラインに入ると、路傍の草花も高山性になってきました。ホタルブクロがこれでもかというくらい目につき
ます。シモツケソウ、オカトラノオ、クガイソウなどもたくさんあり、バスを降りて写真を撮りたいくらいです。

 2500mを越えるとハイマツ帯になり、お花畑も多くなってきました。開花したばかりのコバイケイソウが目につき
ます。道の脇のガレたところには、ピンク色のコマクサも群生しています。ふと遠くを見ると、雲の切れ間から、槍、
穂高の山々が顔を出し始めました。思わず歓声があがりました。

 畳平の駐車場は、平日にもかかわらずたくさんの車です。外に出ると、寒くて凍えそうです。決してオーバーでは
ありません。オーバーがほしいくらいの寒さです。(^^;同行のみなさんには、「畳平は寒いから」と事前に話していた
のですが、これほど寒いとは・・・。

 お花畑に下りてみました。まず目についたのがハクサンイチゲ。ミヤマクロユリもたくさん咲いています。コイワカ
ガミのピンクも目立ちます。

 お花畑を一周し、大黒岳(2772m)へ行ってみました。槍、穂高方面の雲がとれ、すばらしい展望です。南東に
は、中央、南アルプスも顔を出しています。八ヶ岳もうっすら見えます。
 「うーん、よかった。」
 一昨年登ったときはガスと暴風で何も見えませんでした.今日は頂上へ行けませんでしたが、すばらしい展望とお
花たちに逢うことができました。


 
 
畳平で出会った花たち
ハクサンイチゲ ミヤマダイコンソウ
コイワカガミ イワツメククサ
イワギキョウ コマクサ
ウサギギク ヨツバシオガマ
ミヤマキンバイ ミヤマクロユリ
イワノガリヤス オンタデ


行った日 02 7.20〜21
行った人 たぬき 他