早春の光の中で小野アルプス
兵庫小野市

惣山から望む紅山


 立春を過ぎるとさすがに陽光が明るくなってくる。段が峰へ行ってみようかと車を走らせるが、フロントガラスに細かい雨粒・・・。
段が峰はあきらめて、南の方の山に変更する。父たぬきが行ったことのない小野アルプスに行ってみよう。南の方の空はなんと
なく明るい。
 鴨池の畔に車を置き、アザメ峠を目指す。以前島田さんに案内してもらったときの反対回りだ。アザメ峠から東にも縦走路が続
いているので、こちらもいつか歩いてみたいものだ。雑木の気持ちのよい道は、登山靴でなくても歩けるほど整備された道。およ
そ15分で総山(168.4m)三等三角点。きれいな三角点だ。
 
アザメ峠の登山口 総山(168.4m 三等三角点)
淡路島と光る瀬戸内海 気持ちのいい雑木の林

 総山を下り、次のアンテナ山を目指す。テレビのアンテナだろうか、たくさんのループアンテナがある。南には光る瀬戸内海。 
「春の海 ひねもすのたりのたりかな」という句が思わず出てくる。明石海峡大橋もはっきり見える。四国、小豆島も・・。淡路
島には陽が差しているのか明るい。「春やなぁ。」 
  
惣山から展望台への道 笠形山(最奥)

 アンテナ山から少し下り、急登を一登りすると、小野アルプス最高峰、惣山に到着。最高峰といっても200mに満たない
(197.7m)。北にある展望台まで行ってみる。低山なれど、展望抜群。北には、大きく笠形山。少し左に雪をかぶった段が
峰、暁晴山、雪彦の山々、明神山、その向こうに頂上の白い黒尾山。千が峰や、北摂、六甲の山々はまだ雲がかかっている。
滝野の五峰山(ごぶさん)の向こうに見たことある山塊が。もしやと思い、双眼鏡で確認すると、やはり五台山だ。加古川の上
流にでんと座る台形のその姿はなんとも威厳がある。南には、高御位山。その向こうに家島諸島。いつまでも見飽きない景色だ。
 惣山の尾根の真ん中あたりの岩場でお昼ごはんにする。いつのまにか陽が差し、ぽかぽかと暖かい。風もなく穏やかな山
頂。早春の海を眺めながらの食事はなんと贅沢か。
 さあそろそろ移動開始。本日のメインの紅山登りが待っている。 惣山からの急な下りを慎重におり、岩倉峠に降り立つ。

春を待つ木々(岩倉峠) 赤い紅山の岩肌

 紅山の真下から岩場を見上げる。高いところはちょっとこわいたぬきだが、以前ここを下りたという自信からか、さほど恐
怖心がわかない。しかし、慎重に登っていかねば・・。ペンキの○印を頼りにゆっくり登っていく。下には山陽自動車道。四
つ這いで岩にへばりついてるのが車から見えるだろうか。
 20分ほどで紅山山頂(184m)。冷蔵庫の中のノートに記帳し、下山にかかる。
目がくらんだわけではありません 紅山から望む惣山

 女池ではカメラをかまえたカメラマンが数人。小白鳥を撮るためにじーっとファインダーを覗きシャッターチャンスをねらって
いる。
 紅山から30分で鴨池に戻る。家族連れが鴨たちにパンを投げている風景は、春が近いことを感じさせた。
鴨池


行った日 03.2.9(日)
行った人 たぬき二人
山行タイム 鴨池9:55〜アザメ峠10:30〜総山三角点10:45〜惣山11:15ー12:40
〜岩倉峠12:55〜紅山13:25ー13:30〜鴨池14:00
参考文献 はりまハイキング