今年最高の人出、御嶽山 |
行った日 | 01.7.28 |
行った人 | たぬき夫婦 |
27日、午後家を出発。中国、名神、中央道は渋滞もなく、中津川ICには5時頃到着。あいにく恵那山は雲の中。木曽谷の方も雲が厚い。 19号線を走りはじめると雨が落ち始めた。途中で食料を仕入れ、田の原(標高約2200m)には午後8時過ぎに着く。駐車場はまだ充分空きがある。上の駐車場から無線交信の声。大きなスタックアンテナが見える。 雨はやんで、ガスが晴れると西の空に半月が姿をあらわす。アンタレスと火星がひときわ赤い。天の川もきれいに見える。「よし!明日はいいお天気や!」と明日の天候に期待して眠りにつく。うとうとし始めると、大型バスが到着。それからは乗用車やバスがひっきりなしに入ってくる。バスからは、白装束に身を包んだ人たちが降りてきて山の方へ向かっている。「こんな真夜中からあ!」と二人でびっくり。 それでもいつのまにか寝てしまっていた。次に目が覚めたのは、車を叩く雨の音と隣の車のエンジン音で。かなり強い雨のようだ。 午前3時半、雨足も弱まり小雨になる。白装束の人たちは続々とやってきては登っていく。隣に1台の車。中から若者二人。寸分の隙のない行者スタイル。御幣を持ちさっさと出発していった。あんなに若い人まで、とびっくり。 |
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それではと支度をし、4時半に出発。雨はやんだが山頂は雲におおわれている。たくさんの人が登っていくが、ほとんどが御岳講の人たちだ。大峰山は男性だけだが、ここは女性や子どもも多い。鈴のついた杖をつき、○○教会と染め抜いた袈裟や白の法被を着ている。 参道沿いのお社でご祈祷をする人々を追い抜き、ゆっくり登っていく。ガスの間から田の原駐車場が見える。すこい数の車である。早く登った人たちが下りてくる。手には懐中電灯。展望はどうだったんだろうか。 |
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ゆっくり登ってはいるが、そこは3000mちかいところ。低山に慣れた体にはちょっときつい。8合目を過ぎた辺りで小休止。がれた谷の向こうに何やら動くものが・・・よく見ると雷鳥だ!朝ご飯だろうか、木をついばんでいる。1羽だけだが、じーっと見ているとその動きが何とも愛らしい。登山道とそれほど離れていないのに、登山者にはお構いなし。慣れているのだろうか。とにかく大勢の人で自分のペースで登りにくい。 | ||||
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登山口からおよそ2時間15分で王滝頂上(2936m)。地獄谷からの強い硫黄の臭いがする。何年前だったか大きな噴火を起こした火口は小さくなっているというものの、音を立てながら噴煙をあげている。 | ||||
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王滝頂上から30分で剣が峰(3067m)。お参りの団体が次々にご祈祷をしてもらっている。頂上は晴れている。北に先日かいさんが登られた継子岳、その向こうに乗鞍、そして槍、穂高連峰、槍の少し左に笠ヶ岳の特徴ある頭が雲のなかに見え隠れする。西には、白山がぽっかり浮かんでいる。残念ながら、南・中央アルプスは雲に遮られている。展望はあまり期待できないだろうと予想していたので、これらの山々が見られただけでも満足である。山頂から信州旅行中のJP3MXFさんをコールしてみる。なんと一発で繋がる。白樺湖畔のオートキャンプ場らしい。 そうこうしている間に、見えていた白山も雲に隠され、槍・穂高もだんだん沈んでいく。 |
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二の池の周りには、イワギキョウ、チングルマ、オンタデ、ミヤマキンバイ、イワツメクサなどが咲いている。残念ながら継子岳にあったというコマクサは見つけられなかった。黒沢口コースからもたくさんの人が登ってこられる。頂上小屋の方によると、今年一番の人出らしい。そのほとんどが信者の方々なので、我々一般登山者は少数派である。 | ||||
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9時50分、二の池発。王滝頂上10時20分。そこからはひたすら下りるのみ。下山者とこれからのぼる人たちが互いに道を譲りあう。 12時30分田の原着。 19号線沿いのフォレスパ木曽で汗を流し、午後10時前に自宅に帰りつく。 |