大江山(鍋塚・鳩ヶ峰)は風の中
京都府大江町



 台風6号が近づいている。雨が降りそうだが、Webのレーザーは雲がない。しかし、不安定な天
候なので、お手軽な大江山に行ってみる。やまごさんの花情報も気にかかるし・・・。

 鳩ヶ峰と鍋塚鞍部の駐車場に車を停める。台風の影響か、強い風が吹いている。準備をしている
と車の中のものが飛ばされそうだ。すぐ目の前に高いポールが立っている。風力・風速を測定する
のが目的らしい。ポールの先端で小さなプロペラがくるくる回っている。

 花があるという鍋塚方面へ歩いてみる。アザミがたくさん咲いている。ササユリも・・・。強風を避け
て虫がササユリの花の中に避難咲いている。
「なんかこの風景、みたことあるなあ・・・。」
「そういえば、去年も同じ頃に来なかったかなぁ?」
帰って調べると、書きかけのレポートが見つかる。去年は、6月21日。今日は20日だから1日違い。
花も同じものが写っている。あらら、すっかり忘れてた・・・。
あざみがたくさん咲いている ササユリの中に避難する

 山の上はやはり風が強い。ウグイスが風の音と競い合ってにぎやかに啼いている。平坦な道は、
周りの木々に風が遮られるが、鍋塚への登りは吹き飛ばされるかと思うほどの強風。水分をたっぷ
り含んだ風が右頬を叩く。
オオバギボウシ ズームで位遅ヶ尾山(左ピーク)
 鍋塚頂上は立っていられないほど風が強い。千丈ヶ嶽は雲をかぶっている。曇っているが、思った
より遠望がきく。北には鬼の岩屋のある740mピークの左に宮津湾、特徴ある位遅ヶ尾山の山容、
舞鶴方面には、山頂が平坦な建部山、山頂がはさみのような青葉山、東には、尖った弥仙山、長老
ヶ岳、三峠山、等々。山頂の北側にはやまごさんが書いてたとおり、オオバギボウシの花が一株だ
け咲いている。
 木のベンチに腰掛けようとすると、たくさんの落書き・・・。わりあい新しい落書きばかり。スイスの某
所でも日本語の落書きがたくさんあったが、こんなことをして何になるのか。
 気を取り直し、小腹が空いたので持参のおにぎりとサンドイッチを食べる。父たぬきは無線でCQを
出すが空振り。
 
鍋塚から西の展望
鍋塚から千丈ヶ嶽と鳩ヶ峰

 展望を楽しんでいる間に徐々に空が明るくなり、南の五台山はじめ兵庫丹波の山々が確認できる
ようになってきた。西は相変わらず雲が多く、なんとか床尾山系が見えるくらい。
 
アザミ咲く道を下りる
コナスビ シモツケ
 風もやみそうにないので、来た道を引き返し、駐車場に戻る。出発するときは我が家の車だけだっ
たが、3台増えている。1台は山行きの準備中。他は小屋の中でお昼ご飯中。焼き肉のいいにおい
が漂ってきた。
 車で無線をするという父たぬきを残し、私だけ鳩ヶ峰に登ってみる。
 山頂では15,6人のグループがお弁当の真っ最中。風も弱まり、空が明るくなってきた。台風は近
づいているはずだが・・・。
 無線機からCQが聞こえたので応答する。OAPさんがよく行かれる東山からだ。

 いつまで待っても西方面は展望がよくなりそうにないので車に戻る。

 林道を下りていると、どこかで見たことのある車が・・・、「あっ、やまごさん!」
シライトソウが見つからなかったと言うと、昨日は確かに咲いていたという。同じ道を往復しているから
見つけられないはずはないのだが、と思っていると、その夜、シライトソウはやはりなかったという情報
がやまごさんから入ってきた。心ない人の仕業か? 山を愛する人は、そこに咲くもの、生きるもの全
てを大切にしてほしいと改めて思う。 
 




行った日 04 6/20(日)
行った人 たぬき2人