篠山盆地の展望台 盃ヶ嶽
兵庫丹波 篠山市

 午後、篠山に用事があったので、ついでに登れそうなところといえば、盃ヶ嶽。遊歩道が整備さ
れ地図は必要なさそうだが一応携帯する。
 前日の爽やかさが嘘のように蒸し暑い。午前中はまだ雨が降り、鐘が坂峠付近では大粒の雨
がフロントガラスに当たる。
 幸い、雨雲は北に向かい、篠山は薄日も差してきた。

 篠山合同庁舎を右に見ながら東に進み、ガソリンスタンドから左折して北の東浜谷へ向かう。
盃ヶ嶽が正面に見える。以前は気が付かなかったが、中腹に東屋が確認できる。
 集落を抜け、池のそばの春日神社前に車を置く。池を中心に遊歩道が整備され、立派な案内
板が設置されている。
春日神社 右の階段を登る 松の匂いがする尾根

 春日神社の裏が登山口となっている。まだ濡れている下草をかき分け、細い山道を登っていく。
ズボンにしずくがつき冷たい。汗も噴き出してくる。しばらく歩くと、明るい岩尾根になる。視界が開
け、眼下に篠山の町が拡がっている。北摂の山々からは雲が立ち上り、天気は回復しているよう
だ。三国岳、高城山(八上城山)、弥十郎ヶ嶽などが屏風のように篠山の町を囲んでいる。
 
登山道途中から篠山市内を眺望する

 登りはじめて20分で、遊歩道と合流する。東屋があり、山頂まで0.2kmとある。
 山頂までよく踏まれた道をひとのぼり。
 
左から 西ヶ嶽 三嶽 小金ヶ嶽(頂上より) 山頂から北の展望

 平らな山頂には、小さな祠と虚空蔵山にあるような木のテーブルとベンチがある。木々の間か
ら、三嶽を中心とする多紀アルプスが大きい。北には、三尾山から馬頭、その奧には、高見城
山。天気がよければ氷ノ山も見えるそうだ。

 登ってきた道の反対側には、ユニトピア篠山へ下る道、25分とある。
 風もなく蒸し暑いので、休憩もとらず、来た道を引き返す。東屋からは遊歩道を下る。遊歩道脇に
は花の終わったショウジョウバカマがたくさんある。展望を楽しみながらのんびりと下りていく。
遊歩道から湖畔へ下りる 静かな水面に稜線が映る
 ジグザグの遊歩道を下りたところは池の一番奥。林道がそのまだ奧に続いている。池を巡る遊歩
道沿いにも東屋が見える。水面に周囲の山々の緑が映り、静かさを演出している。

 往復1時間ちょっとだったが、展望抜群、盃ヶ嶽は篠山盆地の展望台といえるだろう。 
 
地図はこちらで〜す

行った日 04 6/6(日)
行った人 たぬき単独
山行タイム 春日神社13:10〜東屋13:30〜山頂13:45〜
春日神社14:15
2.5万図 宮田