初登りは高見城山 |
高見城山頂から多紀アルプス方面を望む |
2003年元旦。今年も楽しい山歩きをしたいものだ。さて、登りはじめは・・・。展望のよい山へ行きたいが、 時間がない。そうだ、あそこしかない。毎日、我が家から朝な夕な眺めている高見城山。いつものように丹波 遊悠の森へ向かう。 悠遊の森はお正月休み、人の気はいもなく静かだ。竹炭体験の広場を抜け、登山道に入る。遊歩道として よく整備されている。2ヶ月半ぶりの山歩きなので、脚力に少々不安がある。しかし、山の空気に触れると、 不思議ふしぎ、体が山登りモードに変身していく。ほとんどしんどさを感じない。足も大丈夫のようだ 。 |
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登るにつれ、氷上盆地を取り巻く山々が見え始める。高速道路の高架橋が白い線を描き、以前と違う景色 を形成している。丹波も少しずつ変わってきている。それがよい方向なのか悪い方向なのかはわからないが。 歩いていると、背中に汗が滲んできた。久しぶりの山行を体が喜んでいるようだ。岩の道は濡れているので 滑らないように注意しながら歩く。松と雑木の匂いが心地よい。 およそ40分で山頂((485.2m)の立つ。日陰には年末に降った雪が残っている。ちょっとだけ口に含んで みる。少しのどが渇いてきたのでおいしい。 |
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低山ではあるが、眺望は抜群。北を見ると、五大山〜五台山の山並み、その向こうに、白い大江山、三岳 山。北西には雪をかぶった粟鹿峰、西に千が峰から笠形が屏風のように連なり、南には兵庫50山の石戸山、 東には、黒頭峰、夏栗、三尾、その向こうに三嶽。篠山盆地の向こうには、北摂の深山、大野山。近くに目を やると、向山連山が黒々と横たわっている。双眼鏡で覗くとそのふもとに我が家が確認できる。 いくら見ていても飽きない景色に、寒さも忘れる。「ああ、やっぱり山はいいなあ。」 久しぶりに山頂からの眺めを堪能することができた。 |
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まだまだ展望を楽しみたいところだが、寒くなってきたので下山にかかる。来た道を引き返す。 どこかから元旦の町にはふさわしくない宣伝カーの声が聞こえてくる。 登り始めたときは晴れていた空も曇り始め、悠遊の森に降りたときには、ぽつぽつと落ち始めた。 心配していた足も痛くならず一安心。これで今年も楽しく山歩きができそうだ。 |
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