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麓から望む |
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雪の少なかった去年に比べ今年はよく降った。3月に入ると山の雪もしまり、歩きやすくなる。
OAPさんたちが竹呂山から三室山へ歩かれるのでご一緒させていただく。
道の駅ちくさでTQFさん、OAPさんと待ち合わせ、2台で三室高原へ向かう。渓流荘を過ぎる
と車の腹をするほどの雪。
「さすが播磨北西部やねえ。」と雪の多さに驚きながら車窓を眺める。一昨年天児屋山へ行っ
たときよりも雪の量が多い。
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林道から山へ |
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尾根に出る |
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橋の手前林道入口に車を停め、準備をして林道を歩く。準備をしているとき、単独男性が三
室山へ登って行かれる。山頂到着は男性の方が早いだろう。
林道の雪はよく締まっていてとても歩きやすい。2月の粟鹿峰は雪が重く、とてもしんどかった
がこれなら楽勝(^^)v。
林道を25分ほど歩き、植林の中へと入っていく。昨年OAPさんが歩かれた道で、赤い布を目
印として付けておられるらしい。
支尾根に取りつき、急登を登っていく。木の枝をつかまないと登れないところもあり、スノーシ
ューを履いているとさらに登りにくい。
急登を登り切ると竹呂山からP871へ南西に延びる尾根に出る。春の陽ざしがまぶしい。林道
の雪は凍っていたのに、尾根に出ると暖かいのか早や緩んでいる。スノーシューに雪が付着し
高下駄のようになって歩きにくい。
「スノーシューに蠟とかスキーのワックスを塗るといいですよ。」とTQFさんに教えてもらったので
次回はそうしよっと(^^)。
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春を待つタムシバ |
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竹呂山 |
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尾根は勾配が急になったりゆるくなったりしながら徐々に高度を上げていく。
足もとに雪で倒れた枝。
「タムシバやね。」
寒い冬を乗り越え開花のときを待っている。
この尾根の最後は竹呂山直下の急登で締めくくるが、直下は桧の低木でとても歩きにくい。
枝打ちされていない植林の中を何とかくぐりぬけると、年数の経った植林帯になる。
植林の中をひとのぼりすると竹呂山山頂である。雪があると去年の10月に登った時とは雰
囲気がちがう。ここでおやつを食べ、すぐに出発する。
竹呂山から三室山へ夏季に歩いたやまあそさんのレポートでは根曲がり竹が密集し、かなり
歩きにくいようで、根曲がり竹が雪の下にある今の時期が山行の最適期なのである。
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竹呂山から三室山への稜線(P1198の北付近) |
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いったん下って急な斜面を登り返すとP1198である。私だけがピークに登り。他の三人はト
ラバースしてピークをカット。
P1198から北へ歩く。ブナやミズナラが多いが、かなり傷んでいる。竹呂の下りにあったよう
な若木が見られない。OAPさんによると、笹が繁茂しすぎてブナが弱ってきているのだそうだ。
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西に後山から駒の尾山 |
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1200m付近まで来ると西に後山から駒の尾山の稜線がくっきりと見える。千種高原スキー場
のゲレンデは白いのでとてもわかりやすい。
前方には三室山が見えるようになる。もう少しで到着だ。 |
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東には、藤無山・三久安山・阿舎利山・一山など |
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左前方に氷ノ山が姿を現し、東には一山から三久安山や藤無山が連なる。その後方に段ヶ峰が
なだらかな姿を見せている。
地形図を見ると、山頂の手前にCa1300のこぶがある。稜線はなだらかなのにここだけ尖ってい
る。頂上まで行き、下を覗きこむと急激に落ち込み下りられそうにないので東側をトラバースする。
慎重にトラバースし、見上げると下りようと思えば下りられないこともない。でも、安全に歩
くことが一番やからね。(^^) |
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三室山山頂でバンザイするOAPさん |
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夏道と合流すると山頂はすぐである。先に到着のOAPさんと父たぬきが山頂から手を振っている。
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大展望! |
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三室山に来るのは何年ぶりだろう。あのときはガスって全く展望がなかった。雪の三室はもちろん
初めてだが、こんなに展望のいい山だったとは!
大展望に登りのしんどさも忘れ、しばらく景色に見とれる。
北には真っ白な氷ノ山。今日もたくさんの登山者を迎えていることだろう。その西には扇ノ山、仏
の尾、青が丸などが連っている。西には天児屋山、沖ノ山、東山(とうせん)、くらますが並び、なか
なか壮観である。
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風を避けてお昼ごはん |
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山頂も雪がいっぱい |
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山頂は風が強いので風の来ないところでお昼にする。その間に加古川の自宅にいるIXWさん
や屋島移動のLWZさんと無線でつながる。
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三室から下る |
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いつまでもこの景色を眺めていたいところだが、そろそろ下山をしなければ・・・。下山は三室山か
ら兵庫鳥取県境を大通峠まで下り、峠から三室高原へ下りる。三室山から大通峠までは中
央分水界である。
前日のものだろうか、テレマークスキーの跡が山頂からずーっと続いている。我々もそれを追うよ
うに下りていく。 |
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振り返ると三室山 |
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しばらく急な下りだが、前方に東山や沖ノ山などのすばらしい景色を眺めながらの贅沢な下りであ
る。
「いいなあ。」「きれい!」
しばらくは景色に見とれながら下っていく。
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景色に見とれながら下っていく |
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少し平坦なところまで下りたとき、振り返ると三室山が「またおいでよ。」とにっこり微笑んでいるよ
うに見えた。青空と雪のコントラストがとてもきれい。こんな素敵な景色に出会えた幸せを感じなが
らさらに下っていく。
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雪の中に入ってしまったOAPさんを助けるTQFさん |
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林道から峠道へ |
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P1132を過ぎると竹呂山から三室山の稜線が一望できるでき、歩いてきた尾根を確認する。
よく歩いたねえ。
P1111辺りには大きなブナが多く、時間があればゆっくりとブナを眺めていたいところだ。
山頂から1時間半ほどで大通峠に着く。雪が多く、法面を下りたOAPさんは雪の中にすっぽり
埋まってしまい、TQFさんが助け出す場面も。(^^)
スキーは林道を下りているが、我々は峠道を下る。ところどころわかりにくいところもあるが、
昔からの峠道は深い雪の中でもわかるものである。
「鳥取へこの道を歩いて越えていたんやろなあ。」
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峠道を下る |
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再び林道へ(TQFさんの帽子に注目) |
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OAPさんの先導で谷沿いを歩いて行くと林道に出る。キジの羽だろうか、長い羽を見つけ、帽
子に刺して歩くTQFさん。なかなか似あっている。(^^) |
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川を渡るOAPさん |
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車に戻ってきました |
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林道をショートカットして川沿いを歩き、スノーシュー履いたまま川を渡り、再び林道へ。三室山登
山口まで戻ると車まではもう少し。
道路の雪はかなりとけ、川は春の音。歩いた距離は12kmだったとか。残雪の三室山はすばら
しい山だった。
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