エルムいちじまから 五大山〜鷹取山 を歩く
兵庫 市島町


市島町与戸 永郷池から望む鷹取山

 市島町美和地区では昨年から「丹波高原アルペンルート登山」というイベントを開催している。エルム
いちじまを起点に、五大山・愛宕山鞍部に出て、五大山から愛宕山、鷹取山と歩き、美和峠からエルム
に戻ってくるというコースである。
 ちょうど1週間前に、五台山から石生城山までを縦走したが、五大山から鷹取山間を先日の逆コース
を歩くことになる。

左五大山・愛宕山鞍部の鉄塔 右美和峠 谷を遡る

 午前九時、エルムに集合し開会式のあと出発する。エルムにお地蔵様があり、「右香良、左山」を記し
てある。左の道を行く。しばらくは広い林道。林道が終わると傾斜がきつくなり、谷沿いの傾斜のきつい
道となる。沢には小さな滝がたくさんあり、それぞれ名前が付けられている。この谷は長尾四十八滝と
名付けられ、なかなか雰囲気のある所だ。いっしょに歩いていた子どもたちが、夏になったらここに遊び
の来ようと言っていたが、なるほど子どもの水遊びにはもってこいのところだ。
 黄葉は終わりかけているのか、たくさんの落ち葉が水に浮かんでいる。大きな岩には立派な鉄はしご
が設置してあり登りやすい。そういえば、同じものが戸坂から黒井城址への途中にもあったなあ。

 
きれいな水が流れる 立派な鉄はしごも・・

 沢沿いの登山道は、いつのまにか水のないガラガラの谷になり歩きにくくなった。しばらく行くと谷か
ら離れ、つづら折れの急登となる。展望が少しずつ開け、眼下にエルムの芝生広場が見えてきた。北
斜面なのでヒカゲツツジもたくさんある。暖かい11月に季節を勘違いしたのか、薄卵色の花が一輪咲
いている。咲いたものの花も寒くてふるえていることだろう。

 
鉄塔直下から歩いてきた谷を見る 鷹取山直下のドウダンツツジ

  五大山・愛宕山鞍部直下の急な斜面をゆっくり登り、見慣れた鉄塔に到着する。たくさんの人なので
時間がかかった。以前いた職場の人と久しぶりに出会い、話しながら登ったのでそれほど長くは感じな
かった。
  五大山へ向かうが、早く登って折り返してきている人とすれちがうのでまたまた渋滞。狭い五大山頂
も満員御礼状態。南の方は晴れているが、北の青葉山は雲をかぶっている。おやつを食べ、愛宕山へ
向かう。このコースは北から南へは何度も歩いているが、南から北へは初めて歩く。五大山の北斜面は
登りはなんということないが、下りは滑りやすいので少し注意が必要だ。愛宕山の急登を登り、愛宕神
社へ出る。
  さて、いよいよ愛宕山の北斜面を下りる。登りでもなかなかなのに下るのはかなり難渋するのではな
いかと予想していたが、予想通りで列ができなかなか順番がこない。ロープはあるものの滑りやすく頼
りにする枝や木もなく油断すると危険だ。恐がりのたぬきは一足一足慎重に下りていく。

  愛宕山を無事下り、美和峠をすぎ、鷹取山の急斜面を登る。反対側から歩くと同じ道でもずいぶん雰
囲気がちがう。ドウダンツツジの葉が先週よりさらに紅い。

鷹取山は大にぎわい 美和峠からエルムへの道

  鷹取山へはちょうど12時頃に到着する。おべんとうを広げている人、展望を楽しんでいる人、思い思
いに休んでいる。子どもたちは何やら探しているようだ。無線で生野とんがり山のOAPさんを呼んでみ
る。うまく繋がりお互いの情報を交換する。
  お弁当を食べ、この日のお楽しみ、宝さがしに興じる。あちこち探してみたが見つからず、たくさん見
つけた子どもから分けてもらう。

  1時前下山にかかる。美和峠からエルム市島方面へつづら折れの急坂を落ち葉を蹴散らしながら下
りていく。後ろから子どもたちのにぎやかな声が聞こえてきた。落ち葉の上を楽しそうに転がっている。山
で遊ぶことなんてないだろうなあ、今の子どもたちは。私が子どもの頃は山が遊び場だった。子どもたち
は私を追い抜き、みるみる見えなくなった。
  およそ30分でエルムいちじまに帰着する。受付をすませ、宝さがしの景品をいただく。あたたかいおう
どんまでいただいて身も心も温まって家路についた。

  美和地区のみなさんありがとうございました。  
 


行った日 03 11/23(日)
行った人 おおぜい
山行タイム エルムいちじま9:10〜鉄塔10:15〜愛宕山11:00〜鷹取山12:00
ー12:50〜エルムいちじま13:20