今日は平日だが、日曜出勤の代休。さてどうするか・・。分県ガイド「京都の山」を開くと、「多禰寺山」
という山が目に入る。頂上から冠島が見えるという。青葉山の北西に位置するらしい。
舞若道をとばし、舞鶴東ICで下りる。地図も持たず、朝Webで調べたときの記憶だけで車を走らす。
引き揚げ記念館の前を通り、だいたいの勘で運転していると、「多禰寺」への大きな看板が立ってい
る。看板に従って走ると、道は山をどんどん登っていく。
ガイドブックにあった八十八カ所巡りの案内板と多禰寺へ下りる道分岐にちょうど駐車場がある。
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西回りコース入り口 |
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立江地蔵 |
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ガイドブックの通りに、舗装路を西に歩く。道路の上に田んぼがあり稲穂が垂れている。さーっと
すずめが飛び立っていく。どこからか鶏の鳴き声が聞こえる。地図を見ると、すぐ近くに多禰寺牧場
があるらしい。
立江地蔵と書かれた看板から登っていく。入り口は草で覆われているが、中へはいるとそれほど
でもない。
5分ほど歩くと、岩にお地蔵様が彫られた立江地蔵。南側の切り開きからは舞鶴湾が霞んでいる。
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混交の森 |
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こんな石仏も・・・ |
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登山道は、ほとんど同じ傾斜の道が続く。混交の森は自然林で気持ちがよい。道標が要所要所に
設置され、道に迷うことはない。
路傍のお地蔵様の番号が順に大きくなる。同じような石仏だが、中にはおもしろいものがある。一つ
ひとつ見ていきたいが時間がかかるので、横目でさっと見て通り過ぎる。
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こんなのも |
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山頂 |
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シデの巨木林への分岐を過ぎ、しばらく歩くと東屋が見え、平らな頂上に出る。
頂上は広く、草が茂っているが、芝生が植えられ、公園のようなたたずまい。看板には多禰寺山一
帯の案内がある。
京都府知事揮毫による石碑の台に乗り、北方を見ると海が霞んでいる。島影が見えるが、あれが
冠島だろうか?ガイドブックには水平線に見えるとある。
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一等三角点 |
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シデの巨木林 |
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三角点は?とさがすと、東に端にある。大きな一等三角点。タッチしてベンチに戻り、一休み。山頂
中央部には、「砲台跡」と書かれた杭がある。草が茂ってわからないが、ガイドブックによると、凹地
になっているらしい。コンクリートの円柱は天測点かな?
南側の展望がよく、国道27号線を挟んで弥仙山から東に屏風のように山々が連なっている。その
向こうに長老ヶ岳が意外な近さで見える。兵庫丹波の山々は霞んでわからない。微かに三嶽らしき
山容が確認できる。東の方には、特徴のある青葉山が霞んでいる。青葉山に登ったときは、多禰寺
山のことなど全く知らなかったが、こうして登ってみると、親しみを感じるようになる。植物でも名前を
知らないとすべて「草」で終わってしまうが、名前がわかると見る目がずいぶん違ってくる。
もういちど日本海を眺め、下山する。
下山は、東回りコースをとる。途中で大浦ハイランドへの道とわかれ、多禰寺方面へ下る。
少し下ると、大きなイヌシデの木がある。その辺りは、シデの巨木林と名付けられ、白い木肌のシ
デの森。山頂にはなかったお地蔵様も道沿いに座っておられる。 |
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東回りコースの道 |
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東回りコース入り口 |
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シデの森から広い登山道を少し早足で下りる。小さな虫が顔の前をうるさく飛び回る。途中でお地蔵
様が倒れているので細腕?でよっこらしょと起こしてあげる。六十七番のお地蔵様だ。
深く掘れた旧道が平行しているが、廃道となりつつある。
山頂から30分足らずで、西回り登山口に出る。ここにも熊注意の札。出たところは駐車場のすぐ近く
だった。
車に戻ると、ズボンにたくさんのひっつき虫。ヌスビトハギなどがいっぱい付いている。防虫スプレー
ではこの虫は防げなかったようだ。(^^;)
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多禰寺展望所より舞鶴湾と弥仙山(左 尖峰) |
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多禰寺山門 |
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多禰寺にもお参りする。展望台からは舞鶴湾が一望の下。弥仙山がひときわ目立つ。山門をく
ぐり本堂にお参りして多禰寺を後にする。
舞鶴市街へ車を走らせていると、舞鶴湾の向こうになだらかな多禰寺山が見送ってくれている
ようだった。 |
地図はこちらをご覧くださいね。(^^)/ |
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