teihai掲示板で、床尾山へ行きましょうというお誘い。久しぶりにMLメンバーのみなさんとご一緒
することに。しかし、前日の宴会で足を痛め、同じコースが歩けるかどうか案じながらの参加である。
集合場所の和田山駅に着くと、みずさん車、かもちゃん車、そしてやまご車がすでに到着。冬以
来、久々にお会いするみなさんと初めてお会いするあかげらさんに挨拶し、糸井渓谷に向けて出発
する。やまごさんは、大江山の近くの山に行くというので、無線で話しながら別れる。
円山川右岸道路から糸井口で右折。出石方面との分岐を右にとり、糸井渓谷に入る。車一台が
通れるほどの細い道。休耕田のような草深いところに分譲地の幟が賑やかに立っている。
西床尾山登山口に車を置く。先着の大阪ナンバー車の4人連れは西床尾から登るという。たぬき
車は、少し上の道が少し広くなったところにとめる。色の濃いツリフネソウが群れて咲いている。
身支度をし終わった頃に他のみなさんが歩いてこられる。崖の中に塩ビパイプがさしてあり、水が
浸み出ている。少し飲んでみる。
舗装路をしばらく歩くと、糸井の大カツラと峰越し林道の分岐。大カツラへは車は乗り入れ禁止。
ヒダサンショウウオの棲息地なので自然を大切に、という看板が立っている。入り口には東屋も建ち
以前来たときとずいぶん変わっている。
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大カツラ |
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谷沿いの道を歩く |
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広い道を談笑しながら歩いていくと、ぽっかり空いた空間の中に大きなカツラ。根元を踏まないよ
うに柵がしてある。確か、以前は木のすぐそばまで歩いていったが・・・。トイレも設置され、訪れる
人の多さを感じさせる。
大カツラは、主幹は枯れているが、約80本ものひこばえが周りに育ち、大きな影を作っている。
カツラだけでなく他の樹木も育っていると言うからその生命力に驚かされる。
カツラの木の奧の橋が登山口。ここからは細い山道となる。谷沿いのそま道を滑らないように歩
いていく。朝方降った雨で、崩れやすい。湿度も高く、たちまち汗びっしょり。前を行くみずさんはキ
ノコを見つけては立ち止まり、観察している。
助左右衛門の大桜という案内の標柱が立っている。谷を挟んだ向こうに大きな桜の木。
「春になったらきれいな花が咲くんでしょうね。」
春にはどんな花が開くのか見てみたいものだ。
衣谷精錬所跡まで来ると案内看板がある。少し平になっているもののそれらしい遺構は残ってい
ない。それよりもすぐ上を峰越し林道が走り、車の音が頭上から響いてくるのが気になる。
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植林の中を歩く |
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白いスギヒラタケ |
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谷に沿ったスギの植林の中には、朽ちた木にスギヒラタケの白さがひときわ目立つ。
「生でもおいしいよ。」というもぐさんの声に一つ口に入れてみる。よく噛むとバターのような味。
「おいしいねえ。バター炒めのバター要らないなあ。」
床嶺の家との分岐を右にとり、山頂への直登尾根を登る。かなり急な尾根。イワカガミの葉が道
沿いに多い。「イワカガミ群生地」という看板は大風で倒れ、貴公子さんが立てようとしても立たない。
台風で葉が痛んでいるようだが、来春はきれいな花を咲かせることができるのだろうか。
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山頂への急な尾根 |
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山頂 |
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前日痛めた左足を気にしながら、みなさんの最後尾からついていく。
もう少しで頂上というところで、一休み。
英気を養って、最後のひと登り、ビヨウヤナギの茂る山頂(839.1m)に出る。大きな一等三角点。
山頂は360度の展望だが、霞んで遠望はきかない。赤とんぼが飛び交い、汗をかいた体に風が心
地よい。山頂は陽を遮るものがないので、床嶺の家まで行くことにする。
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峰越し林道と霞む鉄鈷山 |
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秋の色 |
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西には縦走路のさきに西床尾山。眼下には歩いてきた谷と峰越し林道の白い曲線。その上に鉄鈷
山。足下に目をやると、赤く色づいた葉。秋の色だ。
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床嶺の家 |
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来春を待つアセビ |
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10分ほど歩くと尾根から少し南に入ったところに床嶺の家が立っている。ログハウスの周りは木
が伐られ草も生えていない。広場の丸太の椅子は倒れ、以前とは少し様子が変わっている。
広場のいちばん南の岩で少し早いが昼食タイム。先ほどまでいた東床尾の山頂が近く、山頂に
立っている人が確認できるほどだ。かもちゃんとみーとさんは少し離れたところで仲良く食べている。
暑さで少しバテ気味の水さん、かもちゃんをよそに元気なもぐさん貴公子さんとたぬきは何かという
とすぐ歌になり、懐かしい曲を口ずさんでいる。ギャグに慣れていないあかげらさんは終始ほほえん
でおられる。
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木漏れ日の尾根道をゆく |
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誰が食べたのかな? |
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「昼寝をしたらいいきもちだろうなあ。」といいつつ、西床尾山に向けて出発。縦走路にもどり西へ
歩く。広く快適な尾根道。日本庭園のような赤松の林から西床尾山が覗く。ときどき吹く風に秋を感
じながらの楽しい歩き。
たくさんの柴ぐり、よく見ると何かが食べた後のようだ。熊かたぬきかそれとも猪かな?山の動物
たちも秋の味覚を味わっているんだなぁ。 |
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西床尾山で無線をするみーとさん |
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丸い東床尾山 |
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少し急な坂を登ると西床尾山山頂(843m)。4人連れの男性グループが昼食の最中。無線でC
Qを出すと植松山のOAPさんからコールがある。少し話してかもちゃんと交代する。ちょっと恥ずかし
そうなかもちゃん。続いてみーとさんが交信。なかなか流暢な口調だ。(^^) これから練習すればス
ムーズに交信できるようになるね。(^_-)
男性4人グループは朝日方面へ出発。あっち方面も気になるなあ。我々もそろそろ下山。無線で
話していると少し遅れてしまった。下りようとすると、朝日方面からさきほどの4人グループが現れる。
どうやら下山の方向を間違えたらしい。
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急な尾根の道を下る |
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沢の水は気持ちいい |
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西床尾からの下りは激下り。しかも根が湿っているので滑りやすい。慎重に足を運ぶ。ここを登
るのはしんどいが下りるのも一苦労である。先行するメンバーを追いかけ、心ははやるが足がつ
いていかない。左足の痛さは忘れている。何とか羅漢谷の沢に下りたち、「やれやれ。」
ここからは沢沿いに比較的なだらかな道を何度か沢を渡りかえしながら下りていく。先を行くもぐ
さんは帽子を脱いで、流れる水で顔と頭を洗っている。
「気持ちよさそう。」
植林の中で小休止していると、あかげらさんがヒルを見つける。これは大変と急いで虫除けスプ
レーを靴に振りかける。幸い1匹だけで被害もないようだ。長居は無用、早く下りよう。
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こんな沢なら遡ってみたい |
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精錬所跡 |
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ようやく植林から雑木にかわり、ヒルもいないようなので一安心。
沢沿いには坑道跡があり、大きな穴が開いている。その横には岩棚のようなものがあり、何かを
お祀りしていたのかもしれない。
谷が少し広くなったところに石組みが見える。ここは金の精錬所跡で、昭和初期まで精錬が行わ
れていたという。床尾山系は古くから金山として栄え、鉱山跡や精錬所跡が点在しているらしい。
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西床尾山登山口 |
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精錬所跡を過ぎ、しばらく歩くと西床尾山登山口に出る。看板の横に箱のようなものがあった
のでふたを開けると、「床尾山ガイドマップ」が入っている。1枚いただいて帰る。
少しやすみ、ここで解散。久しぶりのteihaiオフ、たのしかったで〜す。またよろしく。(^o^)
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地図はこちらをご覧ください。
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