|
|
|
|
別宮(べっく)の大カツラ付近からの氷ノ山 |
|
|
|
やまあそさんから花の情報をもらったので捜しに行く。9号線を走っていると雪のなくなった
氷ノ山が顔を覗かせている。「氷ノ山きれい!」思わず拍手したくなるほどの美しさ。目的の
ものが見つかったら氷ノ山へ登ることに決める。
|
|
|
|
|
|
|
|
お目当ての花は近くで地元の人に尋ねるとすぐにわかり写真を写してハチ高原へ向かう。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
別宮の大カツラ |
|
|
|
途中に小さな公園があり、車を停めると、そこには別宮の大カツラがあり、氷ノ山へ登るとき
に名前は目にしているものの、実物に出会うのは初めて。正面からではよくわからないが、山
側に回ると、全体が見渡せ、その姿に圧倒される。
案内板には、
この大カツラは雌株で、主幹を中心に大小100本近くの幹が叢生し、支幹はゆるく左巻きにね
じれた巨大老木である。根元からは多量の清水がわき出している。葉は対生で円心形をして
おり、長さ幅はともに3〜7センチぐらい。果実は円柱形で、種子は小型で扁平な形をしている
とある。OAPさんによると、雌株でこれほど大きいカツラは珍しいそうである。
道を挟んだすぐ下では三脚にカメラを据えた人が南の方を写している。目を上げるとそこには
氷ノ山が穏やかな表情を見せている。棚田と氷ノ山の写真をよく目にするが、この辺りから写
されたものらしい。カツラから流れる清水はこの棚田へと注ぎ込み、おいしいお米が穫れるの
だろうね。
ウキウキしながらハチ高原へ。自然学校の子どもたちが今まさに鉢伏山へ出発するところだ
った。去年、鉢伏へ登ったときもたくさんの小学生に出会ったね。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
クルマバソウ |
|
大きな栃 |
|
|
福定から親水公園へ向かう。駐車場にはすでにたくさんの車が停まっている。今日も
人が多そうだ。そのまま東尾根登山口まで走り、自転車を登山口にデポして親水公園
から登り始める。父たぬきをリーダーに、登山届けも出しておく。
道沿いにはニリンソウが咲き残り、クルマバソウがかわいい花を咲かせている。滝に寄
ると緑の間から水の流れが見える。
いよいよ急な道を登っていく。登山道の脇には花の終わったイワカガミ。
「根性の木や!」 父たぬきの指さす方を見ると栃の大木。いったい何人の登山者を見
て来たのだろう。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ユキザサ |
|
地蔵堂 |
|
|
地蔵堂では数組が休憩中。お堂の横に花の終わったサンカヨウが陽を浴びてまぶしそう。
我々は休まずに歩く。ニリンソウの群落もほとんど花が終わっている。ナルコユリやユキザ
サが風に揺れる。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
緑のトンネル |
|
ツクバネソウ |
|
|
ブナの新緑の道は木漏れ日いっぱい。ツクバネソウが手を広げてうれしそうにしている。何
組か追い抜いていく。父たぬきは無線のアンテナを持っているので、めざとく見つけた人が
「それは何ですか?」
「無線のアンテナです。」
「うちの主人もしています。」とその女性。
MXFさんのようにアンテナを持っていると目立つようだ。(^^)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
チゴユリ |
|
サンカヨウ |
|
|
林床のチゴユリは二つの花をつけ、花びらをいっぱい広げている。先日、藤無山で見たも
のより立派だ。
一口水を過ぎるとサンカヨウが咲いている。花が下に落ちているのでこの花も一両日中に
は散ってしまうだろう。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
氷ノ山越 |
|
ブナ原生林 |
|
|
氷ノ山越えにはご夫婦連れが一組。我々と交替に出発して行かれた。少し休んで山頂へ
向かう。
しばらく歩くと、無線機からOAPさんの声。駒の尾のようである。父たぬきは早速アンテナ
をそちらの方へ向ける。
私は根曲がり竹の藪の中へ。目指すは、すずこ。すずこ採りの人たちが大きな袋を下げて
いる。
甑岩を過ぎた頃、無線機から私を呼ぶ声。JCLさんの声だ。「氷ノ山です。」と言われたの
で「もうすぐ着きます。」と応えたが、どこに着くの?と思われたらしい。「甑岩を過ぎた辺りで
すよ。」と言うとびっくりされていた。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
山頂に着く |
|
霞む扇ノ山 |
|
|
木の階段を登り切ると山頂。笠を被っただっちゃんとbhnさんが笑顔で迎えてくださる。
「今日は誰かに出会いそう。」と言っていた父たぬきの予感が見事に的中。握手をして再
会を喜び合う。
朝はすっきりとしていたが、この頃になると靄って遠望がきかない。後山あたりが何とか
確認できるくらい。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
下山開始 |
|
古生沼付近から振り返る |
|
|
お昼ご飯を食べ、4人で東尾根方面へ下山する。古生沼付近から振り返ると北斜面に少
し雪が残っている。
登山道沿いのすずこを採りながら下りていく。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
ショウジョウバカマ |
|
ブナ越しに霞む藤無山を望む |
|
|
千本杉の木陰には丈の低いショウジョウバカマがまだ咲いているので、bhnさんと交替
で写真を写す。雪が解け、ようやく咲いたという風な健気な姿はとてもかわいい。
藤無山を正面に見ながら下りていくと神大ヒュッテ。OBなのか、いつもは閉まっている室
内に数人の男性がおられ、たくさんのシュラフが干してあった。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ブナを見上げる |
|
山頂へ向かう大学生 |
|
|
ブナの木陰を下りていく。一ノ谷は好きなところ。数人の若者グループとすれ違う。好奇心
旺盛なたぬきおばさんは早速質問。京都の大学のワンダーフォーゲル部で、今夜は山頂で
泊まり、明日はハチ高原へ下りるそうだ。「ホードー杉をぜひ見てね。」と言って別れる。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
いい写真は撮れたかな? |
|
|
|
|
ドウダンツツジの群生地まで来る。花は?と捜すと、葉陰に少しだけ咲いている。bhnさん
によると、去年が表年だったので今年は花が少ないそうだ。残念! |
|
|
|
|
|
|
|
|
もうすぐ東尾根避難小屋 |
|
ニリンソウが迎えてくれる |
|
|
東尾根の避難小屋まで下りると後は階段の道を下りるだけ。少し休んで下りていく。階
段が終わり、少し平坦になったところは、秋にはフシグロセンノウが咲くところ。元気なニ
リンソウが迎えてくれた。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
登山口付近から鉢伏山 |
|
親水公園まで一気に下りる |
|
|
東尾根登山口に下りると自転車が待っていてくれる。だっちゃん、bhnさんは、だっちゃん車で
親水公園へ、我々はその後を追って自転車で下りる。クロスバイクの父たぬきは先に下り、私
は折りたたみ自転車のブレーキをキーキー言わせながらゆっくり下りていく。
山頂での思わぬ出会いに楽しい一日を過ごすことができた。(^^)
bhnさん、だっちゃん、またよろしくお願いいたします。 |
|
|