ひだまりのんびり 五峰山〜角尾山〜引尾山
兵庫 滝野町

坂本城跡からの五峰山〜角尾山


 このところ、300m前後の低山ばかり登っている。登るというより歩くと言った方が適切かもしれ
ない。
 朝起きると7,8cmの積雪。まだ降り続いている。webで雨雲を見ると、南の方にはかかってい
ないので思い切って南へ向かう。最初の予定は西脇と中町境の山だったが、雪があってちょっと
危険なので、さらに南下。滝野の光明寺周辺の五峰山を歩くことにする。4年前の1月、だめちゃ
ん、OAP・JMMさん夫妻と登って以来。一昨年の台風で道が荒れているという情報もあったが、
高星山の倒木を経験しているので、ちょっとくらいならどうってことはない。でも、歩きやすいにこし
たことはないが・・・。 
 五峰山とは、宿尾・明星が辻・経の尾・大岩・弥木場の五つの峰をさすが、どれがどの峰かは定
かではない。
展望所 仁王門と常行堂(奧)

 自転車を下山地の八王子池の堰堤近くに置き、光明寺の駐車場から歩き始める。光明寺
推古帝2年(594年)に、法道仙人の開基と伝えられる真言宗の古刹で「播磨高野」とも呼ばれ
ているそうだが、かなり規模が小さくなったとはいえ、今も大きなお寺である。
 駐車場から急なコンクリートの道をあえぎながら歩いていくと、左に役行者像の看板があるの
で見に行ってみる。きれいな行者像だ。
 道がなだらかになった頃、かわらけ投げの標識。野外の炊事場のそばを通り、展望所にでる。
以前来たときはなかった木の展望台があり、ここからかわらけ投げをするらしい。
 
 看板に従い、本堂へ向かう。朱塗りの仁王門をくぐり、常行堂にお参りし、本堂に詣でる。中
から掃除機の音がする。

 本堂の裏手が、光明寺合戦跡である。以前は何もなかったように記憶するが、本陣を模して
柵などが作られている。
笹の中に三角点 裏参道を行く
 尾根を少し西に歩くと鉄塔があり、ここから南へプラの階段を下りると裏参道と合流するので
広い裏参道を西に歩く。しばらく歩くと、三角点への分岐。ここから少し登って扇山三角点に着
く(258.4m)。よく見ると、二等三角点だ。それにしてもここは以前と同じように笹の中。展望
もなく、二等とは思えないが、こういう地味な山もいい。
 来た道を戻り、東にある鉄塔へ行ってみる。確か鉄塔の下の方に鎖のある行場があったは
ず。捜したが見つからないのでもう少し下かもしれない。

 裏参道へ戻り、高倉尾根をめざす。この道は平坦で西の光明寺集落からお参りする人々が
通ったのだろう。
左へ下ると光明寺集落 あちこちで野焼きの煙

 もう少し歩いていたい裏参道だが、すぐに光明寺集落への分岐に着く。地図の破線は東西に
ついているが、東側は荒れていて西の方がよく歩かれているようだ。播磨中央公園からのハイ
キングコースにもなっているようなので、よく整備されている。

 ここからまずP272をめざす。シダの茂る道を登るとP272。南に東播平野が広がる。霞んで
遠望はきかないと思っていると、今日はあちこちで土手の枯れ草を焼く、野焼きの煙が上がっ
ている。
ズームで五台山(中央最奥)
 P272からの下りで北を望むと、石戸山と大木山の間にかすかに台形の五台山が望める。
目の前にはこれから登る高倉尾根。岩の尾根だが私の好きなところだ。
岩尾根を登る 右手にロープ、左手に無線機

 いったん下って岩の尾根を登る。ここからの展望は抜群で、以前MXFさんと歩いたときはこ
の辺りでお昼ご飯を食べたっけ。雪が時折ちらちらと降り、南の方を雪雲が通り過ぎていく。
今日はあまり展望がよくないが、それでもとても開放的な景色だ。眼下にぽかぽの湯も見え
る。

 無線機からMXFさんの声が聞こえる。応答すると高御位山を登っておられる途中で、息が
切れている。EGJさんも出てこられ、三局でしばらく交信する。

 この尾根にはピークがいくつかあるが、けっこう急な下りもあり、ロープも垂らされている。無
線機を父たぬきに預け、ロープを持って下りていく。

 
東方面を望む

 東に八王子池を見ながら北へ歩くと、西脇市と滝野町界に出る。ここからは三草山などがくっ
きりと見え、先日歩いた数曽寺の鉄塔も確認できる。

 市町界尾根を西に歩き、角尾山(つのおさん)をめざす。すでに12時を過ぎているが、昼食は
角尾山までおあずけ。
角尾山が見えてきた 角尾山頂上

 途中でCa320付近から角尾山を見ると、何やら動くものが・・・。二,三人の人影が見える。
Ca320を下ってしばらく歩くと道が西から上がってきていて、「頂上まで500m」の標識があ
る。プラスチック製でねじ釘で取り付けられている。

 角尾山直下は急登で、ここにもロープがつけられている。刈り払われ以前よりも明るい感じ。
傾斜が緩めば、角尾山山頂。先ほど見えた先客さんは三人。おばあちゃんとそのお孫さんら
しき中学生くらいの女の子。山頂もきれいに整備され、展望がよくなっている。石垣が残る山
城跡で、360度の展望。北には笠形山から千ヶ峰へ続く山並み。東は西光寺山を中心とする
山々。南は瀬戸内海が光っている。ただ千ヶ峰はまだ雪雲の中。

 風の来ないところでお湯を沸かし、お昼ご飯。おばあちゃんたち3人連れは、あの標識の道
からやって来たそうで、ずいぶん上まで車で上がれるそうだ。元旦登山も行われるそうで、記
帳用のノートも置いてある。
野焼きの煙と西光寺山(中央奥)

 3人は先に下山。しばらく展望を楽しむ。1時ちょうど、北の西脇側に煙が上がる。午後も野焼
きが行われるようだ。
ズームで、飯盛山(左)と千ヶ峰

 出発するようになってようやく千ヶ峰が姿を現した。真っ白な頂上に陽ざしがあたり、光って
いる。たくさん積もってるのだろうなぁ。
コウヤボウキ

 山頂から来た道を戻る。コウヤボウキの綿毛がたくさん残り、中にピンクが5,6個。風に揺れて
気持ちよさそう。

 
これから歩く尾根を眺める

 途中のCa320あたりからこれから歩く道を眺める。鉄塔が東に延び、数曽寺の鉄塔もこの
つづきのようだ。尖った大船山も頭を覗かせている。
引尾山三角点 巡視路を行く

 光明寺から歩いた高倉尾根を南に見て、すぐに鉄塔148。巡視路だが、前よりもきれいに
整備されている。倒木は片づけられ、シダなどの下草も刈られている。
 149鉄塔を過ぎ、少し登ると引尾山。登山道の脇に四等三角点が埋まっている。

 引尾山からもう一つピークを過ぎると、巡視路は市町界尾根からはずれ、鉄塔150にでる。
巡視路を下りる 八王子池から歩いた尾根を望む
 150鉄塔のすぐ南に光明寺から続く鉄塔があり、巡視路は二手に分かれている。ここは南へ
とり、八王子池へと下る。この道も以前より展望がよくなり、歩きやすくなっている。

 八王子池に下りると、歩いてきた山々が穏やかな湖面に映っている。
自転車で光明寺駐車場へ 光明寺の途中に不動明王(右)
 堰堤の近くに置いた自転車に乗り、光明寺駐車場へ戻る。これまでは歩いて戻っていたが、
自転車を使うとずいぶん早い。

 光明寺への道は、私の自転車では登れそうにないので父たぬきに行ってもらう。待つ間、車
道のそばの不動明王を見に行ってみる。小さな谷の岩の上にちょこんと座っている。

 金剛池の駐車場で待っていると父たぬきが車で下りてきた。播磨中央公園からハイキング
道ができ、金剛池も小さくなっている。

 「久しぶりの五峰山、よかったね。」
 

行った日 06 2/5(日)
行った人 たぬき二人
山行タイム 光明寺駐車場9:45〜本堂10:05〜扇山10:25〜高倉越え10:55〜
市町界尾根12:05〜角尾山12:30−13:15〜引尾山14:00〜
八王子池14:30・・・自転車・・・駐車場
2.5万図 西脇   山行地図

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