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小野寺山から三岳山を望む(9/18)・・・中央
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昨秋、三岳山に喜多から登ったが、その時に北尾根をあるけそうなので、いつか歩いてみたいと思って
いた。
今回もやまあそさんと三人で歩くことになり、下山地の坂浦峠に車を置く。新しいトンネルができ、旧道
は走る車はほとんどないが、峠の最上部近くには広場があり、忠魂碑があるので訪れる人があるかもし
れない。やまあそ車を置き、たぬき車で喜多の三岳山の家へ向かう。
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町石仏の道を三岳神社へ |
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去年、ここからピストンしているので神社までは同じ道を登る。最初は急な木の階段を登る。キャタ
ピラの跡が残っている。先日大江山で見たばかりなので、「またかぁ。」とちょっと暗い気持ちに・・・。
「山仕事かなぁ。」
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三岳神社手前の道から南の展望(中央 五台山) |
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町石仏を見ながら植林から自然林に変わった道を歩いていくと、南の展望が開けてくる。どっしりと
正面に龍ヶ城、その奧に姫髪山、さらに親不知、そして五台山など丹波の山々が並んでいる。まず
まずの展望である。 |
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三岳神社 |
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キャタピラは神社の手前で終わっている。神社の雰囲気は少し違っていて、木が伐採され灯篭や狛
犬が新しくなっている。銀杏の大木が伐られ、その木でチェーンソーで彫られたフクロウやワシが本殿
に奉納されている。
昨年はここから一般登山道を頂上へ歩いたが、今日は、前回途中で断念した行者神社へ回ってみ
ることにする。
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行場のようなところを登る |
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これは不動明王やね |
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ロープの張られた道はけものみち程度だが、これは行場だからか。崩れやすい道をロープや赤テープ
沿ってに慎重に登る。
大きな岩のうえに出た父たぬきが「あったー!」と声をあげる。岩の下にいて岩を見上げていると、
「あっ、石仏!」
岩の色と同化し、見つかりにくく、石仏研究家のやまあそさんでも見つからないほど。早速近寄って観
察するやまあそさん。石仏があることを知らずに登っていた父たぬきは、慌てて下りてくる。
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ようやく行者神社に着く |
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石仏を見つけて興奮気味の3人はいよいよ行者神社へ。大岩のテラスの上に上がると小さな祠があり、
「光験山記録寺 丹波修験山岳道場」と銅板に書いてある。中には役行者像とその前にあるのは前鬼
とか。祠は西向きで、姫髪山の行者像も西向きだったなあ、とふと思い出す。今も山岳道場としてお参
りする人がいるのだろうか?一年前、ここまでくることができなかったが、ようやく念願が叶った。(^^)
地図ではもう少し登ると山頂のはずである。赤いテープが薄い踏み跡に導いてくれる。 |
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西の方を眺める(左奥:床尾山 右最奥:来日岳) |
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しばらく歩くと、山頂から伸びる尾根に出る。何となく展望がよさそう。先に尾根に出た父たぬきが
「おー!」と声をあげる。
「山頂よりも展望いいかも。」とやまあそさん。
「氷ノ山、あれは鉢伏やねえ。あっ、但馬ドームも見える。」
西方面は何も遮るものがなく、但馬の山々が広がる。同定していくのが楽しい。 |
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北の展望(正面は江笠山) |
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北へ視線を向けるとどっしりと江笠山。加悦谷の向こうに見えるのは依遅ヶ尾山と金剛童子山。
依遅ヶ尾山の左には日本海の水平線。いいなあ。このコースにしてよかったなあ、やまあそさん。
ほんとうに一般コースではこの展望は望めない。
もっとここで見ていたいが、今日はまだこの先が長い。細い尾根には大きな岩が行く手を阻む。
その岩の上に乗ってみると・・・、
「おー、大展望! 268度の展望!」
先ほどの展望地で見えなかった南方面がよく見える。遥か南には六甲山も霞んでいる。
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三岳山頂(839.2m) |
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すばらしい展望に満足した3人は再び歩き始めるが、ほんの数分で山頂である。反射板のある山
頂からは東の方が見える。五条山、長老ヶ岳など、京都丹波の山々を双眼鏡で覗いてみる。
ここで、お昼にすることに・・・。
一山のTQFさんと無線で交信。一山からは大山が見えるという。OAPさんは島根の三瓶山。無
線はちょっと無理のようだ。
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山頂からズームで氷ノ山(左奧) |
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氷ノ山方面を何度も眺める。双眼鏡で覗くと山頂の避難小屋が確認できる。ハチ高原や氷ノ山の
スキー場のゲレンデは肉眼でもわかるほど。夜久野の山々、但馬の山々がこんなによく見える日も
そう多くはないだろう。
12時を過ぎたので、今日のメインイベントの北尾根縦走に向けて出発! |
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北尾根を歩く |
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城(砦)跡? |
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歩き始めは伐採されタケニグサの茂る尾根、そして涼しい植林の中を歩く。麓から眺めるとなだらか
な尾根が北東へ延びている。アップダウンはあまりなく、緩やかに下っているように見える。
それほど難しい尾根ではないが、ポイントでは地図を確認しながら歩いていく。
概ね細い尾根で、788mを越え、下って行くと、先を行くやまあそさんが父たぬきと何やら話してい
る。
「ここは空堀で、こちらは何となく曲輪跡のように見える。城跡かも・・・。」
やまあそさんの推察は当たっているのか・・・。地形的にも砦などがあってもおかしくない位置ではあ
る。
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いい雰囲気 |
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倒木の向こうにアンテナ(赤石岳と千丈ヶ嶽) |
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東側は自然林、西は植林がしばらく続く。少ないがブナも残っている。植林の前は両側が自然林のす
てきな尾根だったんだろう。
650mから尾根が北と北東に分かれている。ここは右の北東尾根を歩かねばならないのだが、倒木
でとても歩けそうにない。倒木の向こうに携帯電話のアンテナが見える。このアンテナは麓からもよく見
えていた。北には赤石岳、千丈ヶ嶽。
「あのアンテナまで、倒木を避けて歩かないと・・・。」
と、東斜面を少し下ってすこし迂回して尾根に復帰する。
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アンテナ到着 |
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点名堀切(三等三角点 520.5m) |
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すぐ下には道が見える。中継施設への道路らしい。アンテナはセルラーの雲原中継所と書いてある。
ここまで自転車で上がってこられるなあ、とやまあそさん。
尾根に戻り、次の520,5m峰をめざす。
520.5mピークは「堀切」という点名で、三等三角点がある。何となくこの山頂も城跡のような雰囲
気がある。
先に三角点のそばに行ったやまあそさんが何やら見つけて手のひらに乗せている。
「それなに?」
「コンパスや。」
米軍の払い下げのコンパスだそうだ。誰かがここに置きわすれたのか・・・。
また、三角点のそばには文字の消えた棒が立てられていて、何かのイベントあったかも・・・。
山に入るとおもしろいものが発見できるものだ。(^^)
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最後は竹林を歩く |
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深く掘れた道 |
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「堀切」からは、北へ進まず東の尾根を坂浦トンネル北の破線道へ下りることにする。尾根が分かれ
ているので方向を間違わないようにしないと・・・。細い尾根は植林から竹林に変わり、丈がなくなり平
坦なところに出てきたな、と思っているとそこが破線道のあるところだった。
地図には破線の道が書いてあっても実際に歩いて見るとなくなっていることがよくあるが、この道は
明確に残っている。
「石仏はないかなあ。」というやまあそさんのことばに少し捜してみるが見あたらない。
坂浦峠への道ははじめは少し藪っぽかったものの、少し歩くと深く掘れ、往時はよく歩かれていたと
推察される。若狭から近江に通じる近江坂のようだ。
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下山しました |
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10分ほど歩くと、電線が見え、道路とやまあそ車が見える。下りたところは小さな道標があり、やまあ
そ車のすぐそば。
「来たとき、ここに道が見えていたので、気になっていた。」とやまあそさん。ドンピシャの下山に感激の3
人だった。
三岳山麓はちょうど稲刈りシーズン。彼岸花が彩る道を山の家まで戻る。
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