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岡之山から |
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坂本城跡は西脇市街を東西に分けるように南北に延びる尾根にある。先週登るつもりだったが
都合で登れなかった。
雪の予報がはずれ、曇りながら展望がよさそうである。折りたたみ自転車を積み、西脇市の西
林寺へ向かう。近くに西脇公園があり、球場では少年野球の子どもたちが元気な声をあげてい
る。
公園のある坂本から山の西側の日野へ山を越えて道があるので、車で峠まであがり、自転車
を峠付近の展望台に置いておくことにする。自転車をどこに置いておこうか、と捜していると、途
中で追い抜いた男性が歩いて上がってこられた。東屋のある山の名を尋ねると「寺山」と教えて
くださりしばらく山の話をする。71歳だとおっしゃるその方は毎日8kmは歩いているとのこと。千
ヶ峰や西光寺山へ行きたいと言われていた。
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西林寺 |
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手作りの石仏 |
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自転車を展望台に置き、球場のそばの駐車場に車を停めて、そこから歩き始める。ちょうどそこ
にハイキング地図があり、それによると西林寺からは二つの道があるようだ。
西林寺の参道を横切り、八十八ヶ所巡りの石仏がならぶところが「いざないの道」の登り口。さ
あ登ろう、と足を踏み出すとすぐ近くに手作りの石仏?がたくさん並んでいる。一つひとつ、表情が
ちがい、きっと作った人の願いや思いが込められているのだろう。
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258ピークへ続く階段 |
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ハイキング道なので広くて歩きやすい道が続く。支尾根に出ると木の階段がまっすぐに続いてい
る。
「えー、ここを登るのー。」
汗が滲んできたので上着を脱ぎ、ゆっくり登っていく。
冷たい風が耳をさす。登るにしたがって、展望が広がり頂上からの眺めが楽しみだ。
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258ピークの鉄塔から坂本城跡(寺山)を望む(左の白い山は千ヶ峰) |
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急な階段を登り切ると、258mピーク。南に淡路島が見える。頂上の北側に鉄塔からは、これか
ら向かう坂本城跡とハイキング道が一望の下。白い千ヶ峰が妙見山の後ろにひかえている。整備
された道は先日歩いた黒木山を思わせる。
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坂本城跡 |
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右に先週歩いた岡之山を眺めながら歩いていき、急な階段を登ると西林寺からのもう一つの道、
ささやきの道と合流。ほどなく山頂である(260.6m 三等三角点 点名 竹ヶ谷)。
城跡と麓の案内板にあったが、謂われなどを書いた看板など、山名板もなにもない。下から見え
た東屋で荷物を下ろし、まずは景色を眺める。 |
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南の展望(雌岡山の左にかすかに明石海峡大橋の橋脚が見える) |
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南には加古川の流れを真ん中に東播平野が広がり、淡路島が意外に近く見える。雌岡山の
左にはかすかに明石海峡大橋の橋脚も確認でき、晴れてはいないがとてもいい眺め。
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西の展望 |
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北の展望 |
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西には笠形山から千ヶ峰、またに山へ伸びる山々。北は篠ヶ峰や石金山など丹波のお馴
染みの山が見える。
東屋で軽く昼食をとり、まだ時間が早いのでのんびりと周りの山々を眺める。
無線で知り合いをコールしてみるが応答がない。今日は誰とも繋がらないなあ。
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東の展望 |
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東屋のノートに記帳し、山頂をあとにする。山頂のすぐ北に展望のよいところがあり、ここで
もしばらく景色を眺める。と無線機から聞き覚えのある声。
「今の声は確かにOAPさんの声やったな。」
何度かコールしたが今日は繋がらないと諦めていたところ。あちらもたつの市の低山らしく、
声がとぎれとぎれに聞こえる。でも、今日は誰とも交信できないと思っていたので、うれしい。
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展望台に戻る |
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交信を終え、尾根を北に歩く。両側に展望が広がりいい眺め。もっと歩きたいところだが、
20分も歩けば峠に出る。展望台はすぐそばなので、自転車のロックをはずし、日野町側へ
下る。
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成田山お滝行場 |
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行場の不動明王 |
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峠を下ったところに「成田山お滝行場」という標柱の建つお不動さんがある。朝であったおじい
さんがおっしゃっていたお不動さんだ。
塩ビのパイプから水が流れ、上の方に不動明王が祀ってある。行場にしてはちょっと水が少
ないように思うが・・・。
自転車で西脇市街を走り、車を置いた西脇公園に戻る。少年野球の子どもたちの声はまだ続
いていた。 |
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