三角点山 でQSOパーティー
兵庫 西脇市黒田庄町



 毎年1月の2日3日は、無線のQSOパーティーである。パーティーと名が付いているが、人々が
集まるパーティーではない。無線で新年のあいさつを交換するという催しである。20局以上の局と
交信し、その記録を提出すると干支のシールがもらえる。

 元日に石金山に登ったときに三角点山が目についた。やまあそさんに「展望いいよ。」と勧められ
04年にの3月に登った。ことば通り展望がよく、南に延びる尾根はとても気持ちのよく歩けた。そ
の時は一人だったので、今回は二人でちがうコースで登ってみることにする。
氷の張った御霊神社前の池 鳥居前の登山口

 前回は福谷公園から日時計の丘公園へ歩いたが、車道歩きが長かったので、周回できるコース
を探してみる。
 地図を見ると、福地からなら完全な周回ではないが、同じ道を歩かなくてもよさそうだ。福地のお
寺マーク付近から南の尾根に取り付き、三角点山へ歩く予定だ。

 福地の奧に車を進める。池の近くに鳥居があり、それよりも少し上に車を置く。御霊神社の鳥居前
にフェンスがあり、そこに道が見える。そして、そのフェンスには、手作りの道標があるではないか。
『三角点登山口 ふくじ子ども会』と子どもの字で書いてある。
「なんと、こんなところから三角点山への登山口があるんやねえ。」
福地子ども会のかわいい手作り看板 谷に沿って歩き尾根をめざす

 こんないい道があるのなら、これを使わない方はない。谷沿いの広い道を歩いていく。御霊神社
から三角点山までは2110mのようである。針金でくくりつけてあるのは気になるが、かわいい絵
入りの看板は心を和ませる。

 しばらく平坦な道を歩き、尾根への急登を登ると、三角点山から南へ延びる尾根に出る。南へ歩
くと(西脇)青年の家である。
 
尾根を歩く P339への急登

 尾根はとても歩きやすく、木が低いので見晴らしもいい。
「ええとこやなあ。」と父たぬき。
 高度が上がるに連れて展望が広がってくる。
 「P339直下は等高線がこんでいるので急登やからね。」と話していると、目の前に『しんどいよ』
の看板。「ほんまにしんどいわ。」

 
P339手前の岩から P339

 登りきったところに大きな岩があり、そこから南の眺めがいい。歩いてきた尾根や西脇市街が
眼下に広がる。P339からは三角点山が大きくせまり、これから歩く尾根も見える。

 
岩の尾根 岩の急登を登り切ると山頂

 P339から10分あまりで西の尾根からの登山道と合流する。『三角点560m 福地御霊神
社1550m』と看板にある。ここからは前回歩いたところ。西光寺山も頂上が見えてきた。今日
は無線仲間が新年会をする予定。あとで無線で呼んでみよう。

 頂上に近くなると大きな岩が目立ち始める。何となく日本庭園のような趣がある。急登を登り
きると愛宕山コースへの道標があり、すぐに三角点山山頂(457.0m 点名上比延 二等三
角点)。
秋谷の近くに球場が・・・ 北には白山と妙見山

 頂上にはまだだれもおられない。愛宕コースの方から声が聞こえるがまだ下の方のようだ。ぐ
るーっと360度の展望。白山登山口の秋谷の近くに建設中の球場が見える。
 笠形山は先ほどまで見えていたのに見えなくなってきた。千ヶ峰は雲の中。北から時雨雲がや
ってくる。北には谷を挟んで白山、妙見山が近い。
左:杉原山 右:西光寺山 山頂で無線をする
 南東には少し雪を纏った西光寺山が指呼の間。霞んでいなければ展望抜群なんやけどね。

 さて、無線の用意。私はハンディ機でCQを出す。何局か応答していただく。久しぶりに繋がる局
長さんもあり、とても懐かしかった。もっと山でCQを出さないとあかんね。
 西光寺山のJMMさん、OAPさん、TQFさんからも応答していただく。あちらはIXWさんも含めて
8人で宴会中とのこと。

 二組のグループが登ってこられたが、家族連れはすぐに下りて行かれる。もうひと組はお昼ご飯
を食べるとすぐに下りて行かれた。

 我々もお昼を食べたり無線をしたり・・・。

 北からの時雨雲が少し雪を運んできたが、すぐにやみ、少し陽ざしも出てきた。父たぬきは他の
バンドで交信している。

 気がつくと、山頂に着いてから3時間が過ぎている。西光寺山の方は下山されてるという。
景色に見とれながら下山 これから下る尾根

 我々も片づけ下山する。と、山頂に赤いウインドブレーカーが・・・。先に下りて行かれたグル
ープのもののようだが、下山地がちがうので持って下りるわけにも行かない。

 登ってきた尾根を下る。歩いてきた尾根やこれから歩く尾根が一望の下。いいなあ。

 父たぬきは無線で西光寺山から下山中のCPSさんと話しながら下りている。岩のところは
気をつけておりないと・・。
福谷公園への分岐(右へ下りる) 福地への分岐(左へ)

 山頂から560m地点で西の尾根へ進む。ここも逆向けに前回歩いている。
「結構急やなあ。」と父たぬき。下って行くと、福地への案内板がある。ここで福谷への道とわ
かれる。

 
落ち葉の道 稲荷神社へ向かう 左は堰堤へ 

 山腹を少し歩き、落ち葉の道を歩いていくと、ダム堰堤と稲荷神社への分岐に出る。当初の
予定通り、稲荷神社へ向かう。看板などはないが、道は明瞭でほどなくP153に着く。
平坦なP153 稲荷神社に出る

 山頂より一段下に曲輪があり、山頂も平坦なので、城跡か砦跡だろう。山頂の真ん中に
祠の跡なのか、数個の石が残り、そのうえに小さな狐が置いてある。
 
 ピークのすぐ西に鳥居マークがあり、そこが稲荷神社である。祠が二棟とその横に古墳
のような石積み。その穴の中にも小さな祠が祀ってある。陽ざしがさして明るい境内だ。
稲荷神社から下る途中の祠 鳥居をくぐる

 鳥居をくぐって下りていく。少し下りたところに広い道が西に伸びているのでちょっと歩いて
みると、大きな岩の下に祠が見える。岩をご神体としたものだろうか。

 山道は苔が生え、滑りやすいので要注意。数本の鳥居をくぐり、墓地のそばを通って村に
出る。下りたところは、車までは歩いてすぐのところだった。
へそ公園の駐車場で

 西光寺山のみなさんはすでに下山しているという。へそ公園の駐車場で会い、新年のあい
さつを交わす。しばらく話をして、家路につく。

 今年も山と無線を楽しみたいね。

 無線で交信していただいたみなさんありがとうございました。(^^)

行った日 06 1/2(月)
行った人 たぬき二人
山行タイム 福地御霊神社9:42〜尾根9:55〜339ピーク10:20〜山頂10:50ー13:50
〜尾根分岐14:05〜153ピーク14:28〜稲荷神社14:31〜車14:45
2.5万図 谷川    山行地図


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