冬に向かう 大山
鳥取県

溝口インター付近から


 大山へ行こう。と職場の有志で大山行きを計画。参加は4名+家族知人の8名。
 中国道滝野社から米子道溝口インターまで2時間半足らず。9時頃登山口に到着する。昨年と同
じ場所に車をとめ歩き始める。同僚2名は大山寺周辺を散策するというので6名が頂上をめざす。
 阿弥陀堂経由で夏山登山道に合流。登山道に入るとさすがに人が多い。丸太の階段は昨年と同
じだが、足の短いたぬきにはやはり登りにくい。だが、頭上はブナが色づきいい感じだ。
 
静かな阿弥陀堂 5合目までは木の階段が続く

 ナナカマドは実が赤く色づき、葉が緑なのでさらに赤が映える。しんちゃんたちは勢いよく登っていく。
小4のけんちゃんは、駆け上がっては休んでいる。
 ときどき立ち止まってブナを眺め、大きく深呼吸する。
ナナカマドの赤い実

 一足先に登っているJP3MXFさんを無線でコールする。MXFさん、TQFさんたちは5合目。ブナ
の葉はすでに朽ちているとか。花の命は短いと言うが、黄葉の季節もはやくすぎるようだ。
根を守るための階段 ひとやすみ

 昨年より階段が整備されている。板の階段も2ヶ所ある。ブナの根を守るためのものだろう。丸太
の階段は自分のペースで登れないのでしんどい。

黄葉のブナを眺めながら ガスがかかりはじめる

 5合目にはいつものようにたくさんの人が休憩している。木々を見上げると、なるほど葉が黒くなっ
ている。
 登るに従い、少しずつ展望も開け、日本海が霞んで見える。標高1000m付近が黄葉のピーク。
秋の陽をうけて明るく輝いている。
 6合目付近まで来ると、徐々にガスがおり始めている。山頂はガスの中かもしれないなあ。MXF
さんに無線で尋ねると、頂上は5℃、ガスって展望もないとのこと。
霞む海 たくさんの人が・・・

 6合目からは金網のなかに石の入った階段。登山道は、形は変わるものの山頂までずっと段ば
かり。(T_T)
 7合目付近でエネルギーを補給し、再び山頂をめざす。見上げると登山道に大勢の人が・・・。い
ちばんしんどいところをみんな喘ぎながら登っている。
「さあ、あとひとふんばり!」
 途中でガスに覆われ、8合目からは全く雲の中。木道を黙々と歩いていく。先行したKさん親子は
もう山頂に到着していることだろう。
8合目以上はガスの中 山頂は寒い!

 9合目をすぎると風が冷たい。下山する人とすれ違うには少し狭い木道をゆっくり歩く。昨年9月に
はシコクフウロが咲いていた木道脇もすでに冬の装いだ。
 MXFさんたちは避難小屋の中におられるというので中を覗いてみる。寒いので人でごった返して
いる。奥の方に由李子ちゃんが座っている。大人二人は宴会モード。TQFさんは無線交信中。手を
振るが気づいてもらえないので、外にまわって窓から「こんにちは。」

 石碑のところまで行くと、Kさん親子は食事中。寒そうだ。早速、私もポットのお湯でカップラーメン
を作る。しかし、気温が低いのでうまく膨れない。少し堅めの麺をよく噛んで食べるが、麺はすぐに
冷えてしまい、まるで冷麺を食べているようだ。風があるので体感温度は0℃くらいか・・・。
 無線でteihai各局、JN4RUU研さんをコールしてみる。比婆山御陵を歩いている研さんとうまく繋
がり、しばしお互いの情報を交換する。
 ガスも晴れる様子がない。体は冷える一方なので下山することにする。ちょうどMXFさんたちも下り
られるところで、途中までご一緒する。
5合目で・・ 静かな阿弥陀堂前の参道

 休憩もせず、ひたすら石と木の階段を下る。5合目付近でパラパラと落ちるものが・・・、と思ったら
霰だ。
 
 下の方まで下りると、青空が見え明るい。頂上とは大違いだ。阿弥陀堂の前を通ると、親子連れ
がお参りの最中。テレビ局だろうか、その姿を大きなカメラで撮影している。その前をすまして歩き、
車まで戻る。
 全員そろうのを待って、去年と同じ旅館で入浴。さっぱりして帰路につく。
 米子道からみる大山は雲の中。冬支度を急いでしているのだろう。

 追記:1週間後、大山初冠雪のニュースが報じられました。


行った日 03 10/18(土)
行った人 Kさんとその息子のしんちゃん・けんちゃん Kさんのお友だち2名
Hさん Yさん たぬき 計8名
山行タイム 阿弥陀堂8:45〜5合目10:10〜山頂11:30ー12:10
〜6合目12:50〜登山口13:50