2ヶ月前に瓶割峠〜譲葉山〜珪石山(向山連山)を歩いたが、今回、再度、芳村ご夫妻、島田さんとご
一緒することになった。芳村さんは、日本山岳会(JAC)の100周年記念行事として中央分水嶺を踏査
されている。また、島田さんはHPに中央分水界のコーナーを設け、兵庫県内の分水嶺を歩いておられる。
分水嶺を介してご一緒できることはとてもうれしいことだ。
前回と同じく、国領温泉近くの広場から出発する。冬型の気圧配置でじっとしていると寒いくらいだ。広
場では地域のご老人がグランドゴルフに興じている。一休みをしているおばあちゃんたちにあいさつする
と、茹でた黒枝豆を手のひらにのせてくださる。豆をいただきながら山への道を歩く。
堰堤工事は前回より進んでいる。赤布のある所から植林の中へ入り、瓶割峠へのつづらおれの道を歩
いていく。
大師堂跡には、前回は見つけられなかったが、口の割れた瓶が土に半ば埋まっている。
瓶割峠で由来などを話しながら、分水界尾根にとりつく。
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瓶割峠 |
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奥山 (431.8m) 点名奥町 四等三角点 |
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支尾根が多く、迷いやすいので分岐に注意しながら歩く。少し前に歩いたと言ってもたぬきの記憶は
怪しいので芳村さんのGPSと島田さんの地図読みで難なく歩いていける。
金山への分岐から譲葉山方面に進み、兵庫県のコンクリート杭を辿っていく。前回素通りした奥山三
角点(点名奥町)は分水嶺から少し離れたところに木々に囲まれて静かに座っている。黒頭峰、三尾山
の分水嶺の山々も木の間から見える。
469mピークからは南西が開け、笠形山や千ヶ峰がくっきりと展望できる。今日は空気が澄み遠望が
きく。
譲葉山への急登をのぼりきり、権現堂の前で人心地つく。ちょうど昼食時、反射板跡まで出ることにす
る。以前は展望抜群だったが、木々が成長し広場は木に囲まれたかたちになってしまっている。それで
も枝の間から笠形山、千ヶ峰が展望でき、島田さんが芳村さんに説明している。
4月とは思えない冷たい風が吹いているが、ここは風も当たらず昼食にはうってつけ。無線を聞いてい
ると、笠形山からTQFさんが声を出している。早速、情報交換。アケボノツツジは盛りを少し過ぎたところ
のようだ。teihaiメンバー、隠れ里さんが父たぬきと交信しているという。なんと氷上町白山に登られてい
る。久しぶりに無線でお話しすることができた。また千ヶ峰には、かもちゃん、みーとさん。近いところに
みなさんおられるのだなあ。みーとさんもアマチュア無線の免許を取得中なので、そのうちお話しできる
ようになるだろう。
芳村さんからマンゴーゼリーをいただき、エネルギー満杯。コース後半のスタートだ。
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見長無線中継所跡で |
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望遠で見る青葉山(双耳峰)と弥仙山(右 尖峰) |
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ところどころ小さなピークを巻きながら分水界尾根を快調に歩く。尾根は春日・柏原町界だが、概ね春
日町側は自然林、柏原町側は植林となっている。567mピークから下ったところは野村峠。これまで春
日町側への道を見つけられず、廃道になっているのだろうと思っていたが、島田さんが春日町野村への
細い道を見つけ出す。
峠から向山連山へは少し急な登り返し。見慣れた道標のある向山登山道に合流し、ようやくコースの
終盤となる。蛙子展望所付近にはほんの少しだけヒカゲツツジの花が残っている。北には青葉山の双
耳峰、尖った弥仙山がいつもより近くに見える。南には白髪岳から妙見山のやまなみ、新緑の向山連
山の珪石山清水山。1週間前まではたくさんの人を迎えた登山道も今は我々だけ。静かに歩けるはず
が、島田さんのおしゃべりで・・・。(^o^) |
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蛙子展望所から南を展望する(手前右は珪石山) |
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深坂北峰下りから北の展望(朱線は中央分水界尾根) |
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ツツジが岡展望所から西を展望する |
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向山三角点でコーヒータイム。おやつをいただいて最後の休憩をとる。深坂北峰からツツジが岡展望所に出
ると、四ノ山の北斜面は新緑の色、二週間前のヒカゲツツジの色はもうない。四ノ山から亜炭展望所、三ノ山
と歩き、岩座展望所で下りる尾根を確認する。一般登山道は二ノ山へ続いているが、分水界は二ノ山の東の
尾根を下っている。ずいぶん前に歩いたきり、その後どうなっているかわからないがとにかく、分水界に近い方
を下ることにする。
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最後の急な下り |
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ところどころに赤テープがあり、途中まではわりあい緩やかな下りだ。途中から尾根が二つに分かれている。
分水嶺は東にとらねばならないが、藪で下りられそうにない。分水界を少し離れるが西の尾根を激下ると、水
分れ公園のグランド裏に出る。猪柵からの出口に登山道の標識が立っている。父たぬきによると、最初はここ
を登山口にしようとされたそうだが、急登なので観音堂に変更されたそうだ。登山道整備のお手伝いで、我々
が下りてきた尾根を、標識などを持って登ったそうだ。
猪柵を開けて出ると、グランドの舞台裏。案内板で分水界の話しをし、いそべ神社へお参りして、家へ向かう。
この山域は中央分水嶺としては標高は低いが、ここも水を日本海側と太平洋側に分けているのだということを
確認した山行だった。
芳村さんご夫妻、島田さん、様々な情報をありがとうございました。
山行ルートは、こちらをどうぞ(^^)/ |
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水分れ公園グランドに下りる |
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いそべ神社 |
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