ヒカゲツツジ満開 向山 |
兵庫丹波 |
先週、愛宕山〜五大山へヒカゲツツジの開花状況を見に行った。その時、あと1週間で見頃になるだろうという 予想をした。 4/20にヒカゲツツジオフを予定していたが、あいにくの雨で、やむなく中止。次の日は仕事が休みだったので、 ヒカゲツツジを見に向山へと向かった。 |
||||||
|
||||||
観音堂から二ノ山へのコース。ヤブツバキやコバノミツバツツジの色が鮮やかだ。 二ノ山をすぎた辺りから、雨が落ち始めた。天気予報では回復するということだったのに・・。北からの冷たい空気 が雨を運んできたようだ。しかし、今日を逃せば、来週には散っているかもしれない。空模様を見てもそれほど強く 降りそうにない。そのまま歩き続ける。 三の山を下ると、ヒカゲツツジ第一号がある。きれいに咲いている。「ヒカゲツツジさん、一年ぶりやね。」と声をか ける。また今年も可憐な花に出会えたことがうれしい。 いつも休憩する岩座や亜炭展望台をやり過ごし、先を急ぐ。その頃から雨足が強くなってきたので雨具を着る。ザ ックカバーを持ってこなかったので、ザックの上から雨具を着る。人が見たら変な格好だろうなあ。 |
||||||
|
||||||
四の山からは満開のヒカゲツツジのオンパレード。松の台展望所の周りもヒカゲツツジ。この北斜面はヒカゲツツ ジが多く、一面ヒカゲツツジのうすたまご色で彩られている。ヒカゲツツジの花の色がこんな色でなく、目立つ色な ら遠くからでもよく分かるだろう。でも、私はヒカゲツツジの色が好きだ。目立たないが自分の生を精一杯全うしよう としている。 三月の末に来たときには、まだまだ蕾が固かったが、今は体いっぱいで春を謳歌しているようだ。 |
||||||
|
||||||
春日町側を見ると、田に水がはられ、田植えももうすぐだ。北の方からは雨雲がどんどんやってきては通り過ぎて いく。ガスがどんどん上がってくる。風も強い。 |
||||||
|
||||||
雨は強くなったり、晴れ間が見えたり、お空も忙しい。小腹が空いたので、三角点でおにぎりを一個。雨具を脱ぐ と、風が吹いているので、すぐに体が冷えてくる。三の山までは満開だったコバノミツバツツジもこのあたりはまだ 蕾である。タムシバの白い花びらが落ち葉の上に散っている。「風がさくらの花びらを散らす 春がそれだけ弱まっ てくる」 学生時代に歌った合唱曲の詩だ。散った花びらを見るたびに、この歌が浮かんでくる。 |
||||||
|
||||||
向い平、五の山と、花を見たり、双眼鏡で覗いたりしながらゆっくり歩く。ガスがひっきりなしに北側から湧いては流 れていく。雨がそれほど降らないのがありがたい。 |
||||||
|
||||||
蛙子(がえるご)展望台に来ると、雨もほとんど上がり、薄日が差し始めた。サンドイッチと野菜ジュースで小休止。 珪石山、清水山の向こうに西光寺山、白髪岳などがくっきりと見える。珪石山の斜面は山桜と芽吹き始めた木々で 何ともいえないやさしい色合いだ。まさに、山笑う頃だ。 |
||||||
|
||||||
珪石山からの急斜面を下りる。三人連れの女性に出会う。「一人?」と訊かれ、「はい。」とこたえると、「すごいね え。」という言葉が返ってくる。男性ならそんなことも言われないだろうが・・・。自分の庭のような山域だから一人で も歩けるのだ。ヒカゲツツジが見頃であることを伝えて、お別れする。 分水界展望台近くまで下りると、また女性三人連れに出会う。ここでも単独登山に驚かれる。ヒカゲツツジを見に 来られたようだ。 水分れ公園の桜も葉桜となり、提灯が雨に濡れて寂しく揺れている。季節は、春から初夏へと移ろうとしていた。 |
行った日 | 03.4.21(月) |
行った人 | たぬき単独 |
山行タイム | 観音堂7:40〜二ノ山8:00〜岩座8:20〜三ノ山8:25〜四ノ山8:45〜 向山三角点9:30〜五ノ山9:55〜蛙子展望台10:15ー10:30〜 珪石山10:55〜水分れ公園11:40 |