今年も新緑のぶなに会いに 扇ノ山 |
兵庫 温泉町 鳥取 八東町国府町 |
田植えも終わり、田んぼ仕事も一段落。3週間ぶりの山行。さてどこへ行こう?「この時期は扇ノ山やなあ。」の 父たぬきのことばですぐに決まりました。 朝、5時半家を出発。9号線を走り、温泉町海上集落を抜け、海上林道の小ズッコ登山口にはおよそ2時間20 分で到着です。今回で5回目ですが、ガスも霞もなく、これまででいちばんいい天気です。 カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、ウグイスが歓迎のあいさつをにぎやかにしてくれています。 |
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小ズッコ小屋を過ぎ、いよいよぶなの森です。登山道脇には、ユキザサ、チゴユリがこれでもかというくらいたく さんあります。他ではうつむき加減のチゴユリもここでは背を伸ばして上を向いています。 ぶなの森は、葉も大きくなって新緑のシャワー。花を見たり、ぶなの空気を胸いっぱい吸ったりしながら、いつも よりもゆっくりゆっくり歩きます。だって、速く歩くと、もったいない気がするんです。いつまでも佇んでいたいそんな 森です。 ちょうど、ネマガリだけの竹の子、スズタケ(スズコ、スズノコ)の季節です。大ズッコを過ぎると、登山道から外 れたところで、ガサゴソ音がします。スズコを採っておられるのです。私もほんの少し、山の恵みを分けてもらいま した。 |
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畑が平林道からの登山道と合流した頃、レトリーバーを連れた人が追い抜いていきました。そのわんちゃんは 私が気になるのか、しきりに後ろを向いて私の方に寄ってこようとします。同じ動物の匂いがするのでしょうか。 山頂手前の鳥取県側展望所からは、鳥取市内、湖山池がよく見えます。こんなによく見えるのははじめて。で も、大山は見えません。これはちょっと贅沢かな? |
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山頂には1時間20分ほどで到着。珍しく女子高生が数人今まさに出発しようとしています。見ると、鳥取西高 のワンゲル部の生徒のようです。先生が「昼食場所はこことちがう。雨滝をめざす。」と出発を促しておられました。 しんどいことから逃れようとする子どもたちが多い中、頼もしい思いで見送りました。 10人くらいのグループがにぎやかに昼食の用意しておられます。南には氷ノ山がはっきりと見えます。こんな に近くに見えるのは初めてです。 いつものように、避難小屋の二階におじゃましました。荷物を置き、双眼鏡で覗いてみます。氷ノ山の山頂には、 人影も確認できました。 妙見山から蘇武岳、三川山の但馬中央山脈がこれほど近くに見えるとは思いも寄りませんでした。これまで如 何に展望に恵まれなかったか。鉢伏山の左に微かに見えるのは粟鹿山でしょうか。 外では、次々に登山者が到着しているようです。2階まで上がってこられる方もあり、話をしたり山をお教えした り・・・。そうそう埼玉から来られたという300名山巡りの方にもお会いしました。我々よりずいぶん年上の方とお 見受けしましたが、今日はこれから下山して氷ノ山へ行かれるとのこと。遠いところまで来られるのだなあと感心 しました。 無線でコールすると、駒の尾山(岡山西粟倉村)のOAPさんから応答があり、お互いの山の情報交換をしました。 そういえば、ちょうど1年前、OAPさんが後から来られ、この避難小屋でしばらく過ごしました。あれからもう1年。 早いものですねえ。今年の方が、季節のあゆみはかなり速いようです。 2時間近く過ごし、去りがたい気持ちを抑え、下山準備に取りかかります。っと、聞き覚えのあるバリトンの声が 無線機から聞こえてきました。teihaiMLメンバー、JI3MWTさんが青倉山から呼んでおられます。すぐに応答し、 京都北山オバタケダン移動の7M4NPF(隠れ里)さんと3局で交信しました。 |
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来た道を引き返していると、たくさんの登山者とすれちがいます。この季節、新緑のぶなの森を歩きたくてやって こられるのでしょうか。 秋にもまた来るからね、とぶなに語りかけ、小ズッコをあとにしました。 スズコは、帰ってから茹で、マヨネーズでいただきました。口に入れると、あのぶなの森の香りがするようでした。 おいしかったですよ。ごちそうさまでした。 |
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行った日 | 02 5.25(土) |
行った人 | たぬき二人 |
エアリアマップ | 氷ノ山 |