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下山途中、鉄塔付近から白尾山を望む |
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5連休の二日目、どこへ行こうか、と迷ったあげく、南丹市美山町の白尾山へ行くことに決める。白尾山は以前から
気になっていた山で、茅葺きの里が近くにあるというので、行きたい山の候補にあげていた。
市島町戸平から三和町へ。和知町の大野ダム湖畔から美山へ向かう。新緑の山々が爽やか。砥石山や和知富士
など、いい山が目に付き、候補がまた増えていく。
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茅葺きの里 |
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美山町北集落の茅葺きの里近くの駐車場に車を置かせてもらい、神社の前の道から林道に入る。神社の社務所
は朽ちかけているが、その前の広場で他府県ナンバーの車が数台停まり、朝ご飯を作っている。中におふとんが見
えるので、ここで泊まっているのかもしれない。
白尾山登山口直進1.5kmの看板にしたがい、林道を歩き始めると、かわいい花が咲いている。 |
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最初に迎えてくれたニリンソウ |
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「こんなところに咲いてるよ。採られないようにね」
しばらく歩くと林道は二股に分かれている。直進なら右だが、「京都丹波の山」では左側のコースだったので、
我々も左へとる。林道をしばらく歩き、地形図を見ると、このまま歩くと急な谷を登ることになる。「直進って、右の
林道かも。」と引き返して、分岐から右に進む。
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イカリソウ |
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クルッとカール |
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林道の左は津ノ本谷川。車の轍もあるので平日は作業に入っておられるようだ。林道脇にはイカリソウ。
植林の中にはカールを蒔いたようなシダ。谷川の右岸は杉の植林が続く。
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春の芽吹き |
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小さな渓谷を歩く |
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目の前に大きなコシアブラの木が倒れている。倒れながらも若葉をだそうをしている様に生命力の強さ
を感じる。
だいぶん歩いた頃、左に小さな谷が見え、よさそうなそま道が見える。何となく引き込まれそうだ。そこ
白尾山への道標があるが、古くて看板がどちらを向いているのかわかりにくい。ここは破線の道をあるく
ことにし、さらに林道を歩く。
しばらく歩くと、谷が狭まり沢となる。しかし、岩には踏み跡らしきものがあり、それを辿ると、また登山
道が現れる。
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芦生を思わせる谷 |
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沢を下に見ながら左斜面は植林、右は自然林の道を歩いていくと、右の谷は芦生のような雰囲気。
「そりゃ、どちらも美山町やから。」
そんな谷や雑木の斜面を見ながら歩いていく。 |
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新緑がまぶしくなったら尾根も近い |
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登山道に咲く |
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尾根の直下は等高線が混み急登だが、つづら折れに登るのでそれほどしんどくはない。先を行く
父たぬきが何か大きな声を出している。
「イワカガミが群生!」
あたり一面イワカガミだらけ。まだ咲き始めたばかり。新緑がまぶしくなってきたら、尾根(峠)到着。
鉢ヶ峰と白尾山への方向を示す手作りの小さなプレートがあり、北には地形図の破線の道か、い
い道が下っている。地形図を見ると、遠く周山街道に続いている。若狭から美山への峠道だったの
か? |
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尾根は遊歩道のよう |
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白屋山頂 |
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まずは白尾山をめざして尾根を南へ歩く。イワカガミが足下に咲き、踏まないように気をつけて歩く。
よく整備された道で遊歩道のようなところも。両側はクヌギなどの木々で柔らかな陽ざしがさしこんで
いい感じ。二つのピークがあるが、アップダウンが少なく、峠から30分ほどで山頂に着く。
木々に囲まれた山頂には木製の山名板が立ち、三角点(748.5m 点名北村 三等三角点)。展
望はあまりないが、南側の切り開きから北摂の深山が確認できた。南西へ伸びる尾根も整備された
道が下っている。地形図の青谷川へ続く道である。
ここで昼食をとり、LWZさんに作っていただいたアンテナを組み立てて無線をするが、時間的にあわ
ないのか繋がらない。早々に片づけ、鉢ヶ峰へ向かう。
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急登を登り返す |
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鉢ヶ峰山頂 |
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鉢ヶ峰へは来た道を峠まで戻り、そのまま尾根を鉢ヶ峰へ歩く。左側は檜の植林で熊はぎ防止
のPPロープが巻かれている。と、上の方で人の気配が・・・。ご夫婦連れが登っておられる。同じ
谷を登ってこられたようだ。ちょっと話をして先を歩かせていただく。
692ピークで下山の尾根を確認。こちらも歩けそうである。峠から30分あまりで鉢ヶ峰到着。西
側は植林、東側は雑木の狭い山頂に三等三角点(778.6m 点名下村)が埋まっている。コーヒ
ーを飲みながら無線のアンテナの向きを変えてワッチしていると、段ヶ峰移動の局長さんと繋がる。
クリアに入感している。TQFさんとMXFさんの声が微かに聞こえる。コールしたが、交信はできなか
った。先ほどのご夫婦連れは山頂から少し下ったところの明るいところででお昼ご飯を食べておら
れる。
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こちらの尾根も歩きやすい |
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大きな鉄塔!(鉄塔60) |
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「コーヒーも飲んだし、そろそろ下山しよか。」
父たぬきはアンテナをMXFさんのように手に持って歩いている。第2の「歩く無線機」になるつもりか
な?
P692まで戻り、P677に続く尾根を歩く。尾根は切り開かれ、こちらも歩きやすい。振り返ると鉢
ヶ峰が尖っている。途中に尾根の入り組んだところがあるが、コンパスで確認すれば難しい尾根で
はない。
左の北斜面は植林だが、南側は朝歩いてきた谷の北側斜面になるのでとてもすばらしい斜面だ。
677ピークを越え、少し上り返すと鉄塔60に出る。大きな鉄塔だ。ここからの展望は今日のコー
スではいちばんいい。
北には若丹国境の山々。鉄塔が山頂の西側にあるのは八ヶ峰。林道が目印になる百里ヶ岳が
最奥に望める。「あの山を越えると若狭なんや。近いねえ。」
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鉄塔から八ヶ峰、百里ヶ岳が見える! |
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鉄塔越しに鉢ヶ峰を振り返る |
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西には白尾山から鉢ヶ峰の稜線が長く伸びている。
思いがけず若丹界の山々の眺めを堪能し、先を進む。少しだけ尾根を歩き、鉄塔の巡視路を捜したが、
Ca700付近まで行っても見つからない。これは見過ごした、と少し引き返し、南へ下る尾根をよく見ると、
プラ階段が下りている。
「これこれ、この尾根!」
この巡視路にのれば林道へ下りられる。やれやれ。
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巡視路を下る |
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赤いイワカガミ |
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巡視路の尾根はコバノミツバツツジのトンネルで、足下にはイワカガミ。こちらの尾根もいいねえ。
鉄塔を61,62、63と順に下りていく。63まで下りると駐車場が見え、赤いたぬき車も確認できる。
朝は空いていた駐車場も満杯。
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午後の駐車場は満杯 |
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鉄塔64まで来ると林道はすぐそこ。植林の中をつづら折れに下り、林道が二股に分かれたところに
下りたつ。林道を散策する人で賑やか。
駐車場に戻り、下った尾根を振り返る。売店で美山乳のアイスを買い乾いた喉を潤す。すっきりした
甘さでとてもおいしい。
登る前は植林の山ではないかと想像していたが、静かでとてもいい山だった。 |
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