|
頂上付近が白い葛城山 |
|
大和郡山にお住まいのペンギンさんに企画いただき葛城山に登ることになった。ちょうど1年前、矢
田山オフでもお世話になったが、1年ぶりのまほろばの里訪問である。
午後1時に葛城山ロープーウエイ乗り場前集合なので、ゆっくりと家を出る。帰省中の息子はまだ
寝ているので、留守の義父母にあとを頼んでの外出である。
舞鶴若狭道、中国道、近畿道、西名阪と渋滞もなく快調に走り、ずいぶん早く着く。途中の道の駅
ふたかみで休憩。時間があるのでその辺りを散策してみる。すぐ上が公園となっていて、山へ向かっ
て長い階段が見える。展望台があるようなので登ってみる。徐々に傾斜が急になり、汗が滲んでくる。
460段ほどの階段を登り切って展望台に上がると、奈良盆地が一望の下。残念ながら霞んで遠望
はきかない。大和三山はどこかな?島のように浮かぶ山がそうだろうか。
公園に下りると紅梅が満開。近くの山茶花にはメジロが遊んでいる。立春を過ぎるとずいぶん春め
いてくるね。
道の駅特製の黒米カレーで腹ごしらえをし、一路集合場所へ向かう。山支度をしてロープーウエイ
乗り場へ急ぐと、にこやかに手を振る女性、神戸マダムのmumさんだ。お会いするのは年末の忘年
会以来2度目であるが、そこはteihai仲間、何年も前からの友人のように迎えてくださる。
着替えを終えたnanaさんも出てこられ、4人で話していると、ペンギン奥様、たらちゃん、そしてペン
ギンさんが元気に到着された。
|
|
|
|
|
葛城山へ向けてさあ出発! |
|
櫛羅の滝 |
|
ペンギン奥様とは久しぶりにお会いする。準備が整ったところでペンギンさんを先頭にしゅっぱーつ!
不動寺を右上に見てしばらくコンクリート道を歩く。仰ぎ見るとロープーウエイのケーブルが頂上に延び
ている。「これに乗れば6分で山頂やけど・・・。」としきりに父たぬきがつぶやいている。いちばん歩きた
いのは彼なのだが・・。
谷沿いに歩いていく。陽ざしが柔らかく暖かい。まだ少ししか歩いていないのに汗が滲む。
このコースは、ジョウモンの谷コースと呼ばれ、途中に滝を見ることができる。最初は櫛羅の滝。看板
には、
「弘法大師がこの地を訪れ、天竺のクジラの滝に似ているので・・・」とある。それほど冷え込んでい
ないので凍ってはいないが、しぶきが凍って氷の花になっている。別名不動の滝とも言われ、滝壺の右
に石碑とお不動さんが我々を静かに見つめている。
|
|
|
|
|
行者の滝 |
|
植林の中を歩く |
|
音がする方を振り仰ぐと、頭上をゴンドラがのんびりと上がっていく。「あれに乗っていたら、この滝
は見られなかったやろね。」
石畳や木の階段のよく整備された道をゆっくり登っていく。ペンギンさんは後ろを行く我々を気遣い
つつ同じペースを保ちながら歩いて行かれる。
櫛羅の滝から25分で二の滝、行者の滝に着く。櫛羅の滝と同じような規模か。下山してくる人たち
がアイゼンを手にぶら下げ、滝の流れで洗っている。上の方はアイゼンが要るようだ。
JAHYOGOのロゴの帽子をかぶった人たちが次々に下りてこられるのでちょっと尋ねると、加古川の
JAとのこと。JA主催の葛城山登山のみなさんのようだ。
上に行くにしたがい雪が多くなってくる。斜面にへばりつくように設置された橋には、ひとりずつ手
すりを持って通るように書いてある。滑ることはないだろうが、油断すると危険だ。木の階段もゆっく
り登る。
どのあたりでアイゼンをつけたか記憶が定かでないが、植林ぞいの道でわいわい言いながら装着
する。たらちゃんのはお店の人のお薦めアイゼンだったようだが装着が非常に難しいそうだ。
|
|
|
|
|
|
|
少しずつ雪が多くなってきた |
|
谷には動物の足跡 |
|
周りが植林から雑木にかわり、明るくなってきた。頂上が近いのかな?国民宿舎への分岐を過ぎ
なだらかな谷をしばらく歩くと、「婿洗いの池」。水不足のときにこの池に祀られた竜神を怒らせて雨
をふらせるために、祠を壊して池に投げ込み、一緒に村へ新しく来た婿養子を池に投げ込んでごし
ごし洗い、半死半生のめにあわせたという。嫁洗いでなくてよかったね。と笑いあう(^o^) 水源地と
なっているのかさびたバルブがある。雪の上にはうさぎだろうか、点々とかわいい足跡を残している。
|
|
|
|
|
山上の天神社 |
|
紀見峠から歩いてきたというTさん |
|
池から階段を登ると、広い道に出る。上の方からそりで下りてくる子どもたちをよけながら、天神社
へ案内いただく。祠が二つ並び、手前は不動明王、次は役行者像だった。一段下がったところに一
言主命を祀ったお社があった。
すぐ前がロープーウエイの山上駅で、そりを持った家族連れが向かっていく。よく滑れたかな?
天神社から白樺食堂への広い道を歩いていると、どこかで見たような人が・・・。「Tさんちがうかな
?」と呟くと同時に「JN3IRC」と呼びかける声。やはりそうだった。紀見峠からずーっと歩いてこられ
たそうだ。会うかもしれないと思われたようだが、突然の邂逅に我々はびっくり。これから歩いて下
山し明石に帰られると言う。ザックにはいつものように無線のアンテナが・・・。
ペンギンさんによると山頂付近は自然散策路があり、春には花が群生するそうだ。その頃の葛城
山もいいだろうなぁ。また、葛城山と言えば「ツツジ」。その季節には今歩いている道は人でごった
返すとか。四季を通じて楽しめる山なんだなぁ。
|
|
|
|
|
山頂は雪が融けている |
|
鴨鍋 |
|
|
谷口さんとお別れし、白樺食堂の前を通って山頂へ向かう。斜面ではそり遊びに興じる子どもた
ち。山頂付近は雪が融けて、ドロドロアランドロン。アイゼンの爪に土が挟まらないように注意して
歩くがたちまち泥まみれに・・・。
山頂には三角点(二等)方位盤などがある。三角点のそばの丸太の山名板で集合写真を写す。
ペンギンさんによると、山頂からは360度のすばらしい展望だそうだが、あいにく霞んでいる。ま
ぶたの奧に展望を描き、山頂を後にする。
そり遊びの人たちの歓声のそばを通りぬけると、葛城高原ロッジに到着。金剛隊は早や到着し
ているらしく、我々が最後とのこと。
お風呂で汗を流し、その晩はロッジ名物の鴨鍋宴会。奈良盆地の夜景を楽しみ、早めに就寝す
る。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
朝のロッジ |
|
青空に映える(ロッジ前で) |
明けて6日はいい天気。淡いモルゲンロートに染まる金剛山。今日は展望もよさそうだ。朝食を終え
ロッジの裏手へ下りる。ここからの金剛山がまたいい。山頂東側の樹氷がきれい。重なり合う大峰の
山々。深呼吸をひとつして出発する。
|
|
|
|
|
|
|
重なる大峰の山々 と 金剛山(右) |
|
|
|
|
|
谷へ下りる |
|
橋を何度も歩く |
|
ロッジから谷に下り、登山道と合流して快調に下りていく。途中の橋や階段は凍結しているので
アイゼンをつけていても要注意。段差のある階段をよっこらしょっと下りる。
ゼッケンをつけた子どもたちが登ってくる。120名ほど参加の地域の葛城登山のようである。手に
手にアイゼンを持っている。
|
|
|
|
|
|
いい天気! |
|
|
|
櫛羅の滝でアイゼンをはずし、ロープーウエイ駅にはおよそ1時間半で到着。それぞれ車に分乗し
道の駅ふたかみに移動する。
|
|
|
二上山のレポートはこちらです。 |
|
|